耳の下の腫れと痛みの原因は?ただの風邪のせいじゃない!

猫の服を着ている人

ぶつけたり、掻いたりした記憶もないのに耳の下が腫れてしまったり痛みを感じて不安を感じているという方はいませんか?

そんな時は何か怖い病気ではないかと心配になります。耳の下の腫れや痛みの原因は1つではありません。

そこで今回は耳の下の腫れや痛みの原因と治し方についてお伝えしていきます。ぜひご覧ください。

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おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)

猫の服を着ている人

耳の下の腫れ・痛みというと、まずはおたふくかぜを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。おたふくかぜは子供が罹るイメージがありますが、大人でも発症します。

おたふくかぜは、ムンプスウイルスによる急性ウイルス性感染症です。3歳~6歳ぐらいで発症することが多く、飛沫や接触によって感染しますので流行時には注意が必要です。

 

耳の下・顎の下・舌の下などが腫れてきます。押すと痛みがあり、のみ下し時にも痛みが出る場合があります。

腫れは、症状が現れてから2~3日目頃がピークとなり1週間ほどで引きます。発熱・頭痛・嘔吐・倦怠感などの症状も現れることが多いです。

 

特効薬はなく、解熱鎮痛剤での対症療法を行います。腫れた部分の痛みが強い場合は、患部を冷湿布で冷やすと痛みが和らぎ効果的です。顎を使って食べる食事は負担になるので避けた方が良いでしょう。

おたふくかぜは重症化すると髄膜炎・難聴・睾丸炎・卵巣炎などの合併症を引き起こす場合があります。

 

おたふくかぜの疑いがある場合は早めに内科(子供の場合は小児科)を受診し、重症化しないよう安静に過ごすようにしましょう。

おたふくかぜは一度感染すると抗体ができ、再度感染することはありません。潜伏期間が2~3週間あり、そのまま症状が現れない場合もありますが、それでも抗体ができており終生発症しません。

 

おたふくかぜに関してはこちらの記事でさらに詳しくお伝えしていますのでぜひ併せてご覧ください。

おたふく風邪の大人の症状!なんと男性と女性で全然違う?!

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反復性耳下腺炎(はんぷくせいじかせんえん)

おたふくかぜと初期症状が似ていますが、反復性耳下腺炎は人に感染することはありません。また、一度感染していても何度も繰り返して発症します。

反復性耳下腺炎の場合、片方の耳の下だけが腫れ、痛みはあまりないことが多いです。発熱することもまれで、2~3日で症状はおさまります。

 

症状は軽く、伝染もせず、自然治癒することがほとんどですので特に治療は必要ありません。痛みが強い時は痛み止めなどが処方されることもあります。

初期症状がおたふくかぜと似ているので、おたふくかぜか反復性耳下腺炎か判断できない場合は学校を休まなくてはなりません。早く判断したい場合は血液検査をしてもらいましょう。

おたふくかぜの症状は少し分かりにくいのでぜひこちらの記事でチェックしておきましょう。

耳下腺炎で大人にあらわれる5つの症状を要チェック!

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リンパ節の腫れ

体中に流れるリンパ液は血液からの老廃物を運ぶ役割があります。脇の下・耳の下・足の付け根などにはリンパ節があり、ここではリンパ液中のウイルスや細菌などの異物を処理する働きがあります。

リンパ節でウイルスや細菌などの異物を処理する際には、リンパ節が腫れてしまいます。

 

風邪・怪我・疲労・睡眠不足・虫歯など、体調がよくない時は抵抗力が下がりウイルスや細菌などが侵入しやすくなります。そのような時はリンパ節が腫れて痛みを伴うこともあるのです。

リンパ節が腫れている場合、原因となっている風邪や怪我などが治ると腫れも引いていきます。耳の下の腫れが長引く場合は抗生物質の投与で回復しますので、早めに内科で相談しましょう。

 

また、耳の下のリンパは首のリンパととても近く首のリンパと同じ原因で腫れていることも考えられます。首のリンパがは、風邪・怪我・疲労・睡眠不足・虫歯だけでなく意外な原因で腫れてしまうことも多いのです。

首のリンパが腫れて痛い!意外な3つの原因!

 

まとめ

耳の下が腫れた場合、人に伝染するおたふくかぜを疑わなくてはなりません。しかし、耳の下が腫れる原因は他にもありましたね。

いずれも有効な治療薬はないので対症療法のみとなります。耳の下が腫れて痛みがある時は安静にして冷やしてあげましょう。

 

無理をすると回復が遅れてしまいます。症状をよく把握し、自己判断せずに内科を受診する方が良いでしょう。

また耳の下だけでなく耳の後ろの方にしこりを感じる場合はこちらの記事もご覧ください。

耳の後ろのしこりが痛い!考えられる3つの原因

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