耳垂れの原因は中耳炎かも!耳から出る汁の臭いは要チェック!

耳

耳の中から汁のような分泌物が出てきた経験がある方は多いのでないでしょうか。

これは一般的に耳垂れと呼ばれる現象で、さまざまな耳の病気が原因となっている可能性があります。

特にかゆみもともない場合は必要以上に刺激を与えないように注意しなくてはいけません。

そこでここでは耳垂れが起きる原因や対処法などについてお伝えしていきます。

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耳垂れとは耳から汁が出てくること

耳

耳垂れとは、耳から液状の分泌物が出てくることです。この分泌物の汁のようなものが出てくる原因はさまざまで、その原因によって汁のタイプも異なります。

例えば、黄色の汁が出てくることもあれば、透明である場合もあります。また、どろっとして膿のような汁であることやさらっとした水のような液体であることもあるのです。

それでは、どのようなことが原因で耳垂れが起こるのか見ていきましょう。

 

臭いがする耳垂れの原因は中耳炎かも

中耳炎とは、耳の奥(中耳腔)と鼻の奥をつなぐ耳管という部分に細菌などが感染し、中耳で炎症を起こしてしまう病気です。

中耳炎は子供にだけしか発症しないと思われている方も多いですが、大人が発症することもよくあるので注意しましょう。

 

中耳炎により耳垂れが起きるプロセス

この中耳炎になり耳管で炎症を起こすと、その入口である中耳に膿などがたまってしまいます。この膿が耳垂れの汁として耳から出てきているのです。

また、感染した細菌の種類により耳垂れの種類も異なることが多いです。

例えば緑膿菌という種類の細菌により中耳炎を起こしている場合は、臭いを伴う耳垂れが出てくることが多いのです。

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中耳炎が発症する原因は風邪!

多くの場合、中耳炎は風邪が悪化することにより起こります。上述したプロセスの通り、風邪により鼻水が出ていると、そこから細菌が耳管に入り中耳で炎症を起こしてしまいます。

つまり、鼻風邪をこじらせばこじらせるほど中耳炎になりやすくなってしまうのです。

参考:鼻風邪が治らないときの4つの治し方!食べ物を改善しよう!

 

他の原因としては、ストレスや加齢などもありますがやはり風邪をこじらせて中耳炎になってしまうケースが圧倒的に多くなります。

 

耳垂れ以外の中耳炎の症状

中耳炎になると耳から汁が出てくる耳垂れ以外にもさまざまな症状があらわれます。

  • 耳の激痛
  • 頭痛
  • 鼻水が止まらなくなる
  • 難聴
  • めまい
  • 発熱

耳垂れの他にもこのような症状があらわれた場合は中耳炎を疑ってみましょう。

 

その他の耳垂れの原因

耳

耳垂れの原因として中耳炎のケースを詳しくお伝えしてきましたが、ここでその他の耳垂れの原因についてもお伝えしていきます。

 

耳掃除のしすぎ

耳掃除をすることが気持ちがよく、必要以上に耳かきで耳の中を刺激してしまう方が多いです。

耳掃除をすると耳の中の皮膚である外耳道に無数の小さな傷が生じます。この傷を治そうとして私たちの体は滲出液を分泌してそれが耳垂れとして汁が出てくるのです。

 

また、傷ができるとかさぶたを作り治そうとします。しかしこれがかゆみを誘い、ふたたび耳掃除をしたくなってしまいます。

これを繰り返していると傷が増えていき、その傷口から細菌が侵入し炎症を起こしてしまいます。

これを外耳道炎といい、耳垂れの症状がひどくなってしまうのです。

 

このような耳の中のかゆみが生じる悪循環はとてもつらいですよね。

かゆみを伴う耳垂れについて詳しくは後述しますが、かゆくても耳掃除は行わずに無駄な刺激を与えないことが大切です。

 

アレルギーによる湿疹

アレルギーにより耳の中(外耳道)にかぶれや湿疹が起きてそこから耳垂れの汁が出てくるということもあります。

耳の皮膚はとても柔らかく、かつ汗腺もたくさん存在します。その部分に湿疹ができると汁が分泌され、さらにかゆみも生じます。

このかゆみにより、さらに刺激を与えてしまうと炎症が悪化してしまうという同様の悪循環が起きてしまうのです。

 

また、湿疹により耳に違和感がすることも多いです。耳の違和感はさまざまな病気の原因にもなりますのでぜひこちらの記事も併せてご覧ください。

参考:耳がこもるような違和感がする原因と治し方一覧!

 

鼓膜炎

鼓膜炎とは、音の振動を受け取る鼓膜が炎症を起こしてしまう病気です。症状は中耳炎と似ていますが、中耳ではなく鼓膜で炎症を起こすことに違いがあります。

発症原因は未だ明らかになっていませんが、他の耳の病気と同様に細菌などの感染が影響していると考えられています。

耳垂れや耳の奥に痛みを感じた場合は鼓膜炎の可能性も疑ってみましょう。

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かゆみを伴う耳垂れの対処法

かゆくても刺激を与えないように!

主に、耳の入り口から鼓膜までの皮膚表面(外耳道)で炎症を起こしたりして耳垂れが生じる場合は強烈なかゆみを伴うことが多いです。

ただ、かゆみを感じるからといって耳かきなどでかいて刺激を与えてしまうと、さらにかゆみを助長してしまうだけでなく炎症が悪化し、他の耳の病気を併発してしまう恐れもあるのです。

そこで、かゆみを伴う耳垂れの場合はかゆくてもかかないように対処することが最も大切です。

 

耳の中は清潔に保とう

かゆみは耳の中にできた傷から細菌が侵入することにより起こります。なので、耳の中で細菌が繁殖しないように清潔に保つよう対処することが大切です。

  • 定期的に耳掃除を行う(行いすぎには注意)
  • 入浴後、耳の中の水は綿棒で取る
  • イヤホンは汚れたまま使用せずに定期的に掃除をする

 

このようなささいな対処を行っていくだけでも耳の中を清潔に保つことができます。

参考:耳の中がかゆい!考えられる5つの原因をチェック!

 

赤ちゃんの耳から汁が出てきたら

手をしゃぶる赤ちゃん

赤ちゃんは大人よりも耳管が太く短いので中耳炎を発症しやすいです。ただ中耳炎になったとしても、耳の痛みなどの症状の訴えに気づいてあげられないこともあります。

そこで、赤ちゃんの耳から汁のような分泌物ができたら、中耳炎ではないかと疑うことが大切です。

 

特に赤ちゃんが風邪気味の場合は風邪が悪化して中耳炎になってしまっている確率が高くなります。

耳垂れの症状が出た場合は耳鼻科や小児科で診察を受けて、処方薬を飲ませてあげることが重用です。

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耳垂れの治療法

生理食塩水で耳掃除

耳垂れが出ている場合は、耳の中で細菌が繁殖するのを防ぐことが大切です。そこで、人の体液に近い成分である生理食塩水で耳の中を掃除してあげるといいでしょう。

ただし、綿棒などでゴシゴシ耳掃除をしてしまうと傷ついてしまい逆に症状が悪化してしまうこともあります。

なので、できれば耳鼻科などで専門医に治療をしてもらうことをおすすめします。

 

外に出てきた耳垂れを拭く

耳の中に痛みやかゆみがある場合は繰り返しお伝えしているように耳の中を刺激するのはよくありません。

ただ、耳の外に出てきた耳垂れの汁は衛生のためにもよく拭き取りましょう。

耳周りの耳垂れはしっかりと拭いておき、耳の中の膿や汁は耳鼻科で吸い取ってもらうのが一番安全です。

 

風邪を治す

風邪が原因で中耳炎を引き起こし耳垂れが出ている場合は、そもそもの原因である風邪を治療することが先決です。

安静に休み、正しい食生活を心がけていくことが大切になります。

 

痛みや腫れがひどい場合は抗生剤を飲む

特に中耳炎で腫れや痛みがひどい場合は抗生剤を服用し治療をしていきます。

ただこれは症状がかなり悪化してしまった場合に限ります。ほとんどの中耳炎や耳垂れは抗生剤を使わずに治るのでご安心ください。

 

耳垂れに効果がある市販薬は?

上述したように耳垂れにはさまざまな原因が考えられるので自己判断せずに耳鼻科で治療をしてもらうことが大切です。

特に、汁が出てくること以外にも耳の痛みや難聴などの症状があらわれた場合はなにかの疾患が発症していることもあります。

 

ただ耳の中に傷ができたことなどが原因で耳垂れが起きている場合は応急処置的に市販薬を使うことも有効です。

例えば「パピナリン」という市販薬は液状で耳の中の鎮痛、殺菌作用がある市販薬となります。

外耳道炎のように細菌による炎症が原因である場合はバピナリンの効果も期待できるでしょう。

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