五十肩の治し方を徹底解説!ストレッチやリハビリの方法は?

帽子に手を当てる女の人

五十肩で腕が上がらない・回らないという症状があると、日常生活でとても不便です。着替えるのに時間がかかることもあります。

高いところのものをとりたくてもとりづらいです。動きが制約されるので運動不足になりがちです。

 

個人差はありますが、痛みが強くて体を動かすことに恐怖を感じる方もいます。「五十肩は、痛いし不便だけど、歳だから仕方がない」と諦めていませんか?

そこで今回は五十肩の原因や治し方について解説していきます。肩の痛みに不安を感じている人はぜひご覧ください。

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五十肩とは

帽子に手を当てる女の人

五十肩は、四十肩とも言われ、40歳ごろから現れる方が多い症状です。怪我などの原因がないにも関わらず、肩の痛みや肩の可動域が制限されるなどの症状が現れます。

40歳以上の方が長時間腕を上げたままの作業をした後や、テニスやゴルフなどの腕を使うスポーツをした後に現れることが多いです。

 

原因はまだ解明されていませんが、加齢による肩関節周囲の筋肉や腱の衰えによるものと考えられます。症状は肩から腕にかけての痛みや腕の可動域の制限などです。

首や肩こりと間違う方も多いようです。少々我慢すれば腕が回るという場合は五十肩ではありません。あるところからどうしても腕が回らないという、腕の可動域の制限があれば五十肩と考えられます。

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五十肩の痛みの原因

肩は、他の関節と比べると可動域が非常に広く、ほぼ360度に可動します。その分、つくりは非常に複雑です。肩甲骨・鎖骨・上腕骨の3つの骨を筋肉や腱でつないで動かしています。

五十肩による痛みの多くは、複雑な肩関節のつくりの中の「腱板」に炎症を起こしています。腱板は加齢にともない衰えやすく、血管が少ない部位であるために修復にも時間がかかるのです。

 

腱板の中でも鎖骨の下にある棘上筋の腱板は、腕を動かす度に肩峰(肩の上端)にあたり、大きな負荷がかかります。

棘上筋の鍵盤が炎症をおこすと、腕を上げることができなくなります。これが五十肩によって可動域の制限が起こる原因です。

 

職業上、肩を酷使している方などに発症しやすいイメージがありますが、実際には特に肩をあまり使っていない方や女性の方に多く見られる症状です。

常に肩を使っている人の方が発症しにくいというデータもあります。普段あまり肩を動かしていない人が加齢により衰えた肩を長時間使うと起こりやすいと考えられます。

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五十肩の治療法

五十肩は自然に治ることも多いです。医師の指導の元で治療をすると長引かずにきちんと治ります。

病院に行かず、痛みがあるにもかかわらず無理をしてしまうと治療に時間がかかったり、痛みが残ってしまったりします。痛みが強い場合は我慢せず、きちんと治療を行いましょう。

状態にもよりますが、無理をしなければ半年から一年ほどで自然に治ります。しかし初期では痛みが強く不安も大きいので、痛みに対する治療を行います。

 

薬と注射による治療

非ステロイド性消炎鎮痛剤が主に使われます。錠剤や外用貼付剤なども効果があります。腕を動かさなくても痛みを感じる時期にはこのような薬物療法で乗り切りましょう。

初期の痛みの強い時期は安静に保つことが大切です。無理に動かさないようにしましょう。

飛び込む人

ツボ

簡単に行うことができる五十肩の治し方としてツボを押すという治療法があります。効果的なツボはとてもたくさんあるのですが、その中でも代表的なツボについて紹介していきます。

 

肩りょう(けんりょう)と肩ぐう(けんぐう)

腕を上に上げると方に2つのへこみができるはずです。その2つのへこみのうち背中側にある方のへこみが肩りょうというツボです。

逆に胸側にある方のへこみは肩ぐうというツボになります。これらのツボを刺激すると血流が促進されて五十肩に効果があります。

 

臑兪(じゅゆ)

肩甲骨の上あたりにでっばりがあるはずです。そのでっぱりの下側の縁の部分が臑兪というツボになります。

分かりにくいかもしれませんが、少しへこんでいますので手で触って確認してみれば見つかるはずです。

指で5~10秒ほど押したり、揉んだりして刺激を与えてみてください。

 

ストレッチ

痛みが少し落ち着いてきたら、肩を温めながら少しずつ肩を動かし始めます。肩関節に負担のかからない程度の軽い運動療法を行います。

腕を上げるのではなく、腕を振り子のように前後や左右に振るストレッチが効果的です。一日3~4回に分けて、痛みの出ない程度に行いましょう。

 

またこちらのストレッチもとても効果的です。動画で分かりやすくお伝えしていますのでぜひ参考にしてください。

 

リハビリ

痛みもほぼなくなってくると徐々に運動量を増やしていきます。回復具合を見ながら肩で十分な運動を行います。

痛みがおさまっている回復期に、いつまでも安静にしていると可動域が元に戻りにくくなります。積極的にリハビリを行いましょう。

リハビリの前には肩を温め、リハビリ終了後には冷やすと良いのですが、慣れるまでは医師の指示に従って行うようにしましょう。

 

ただ注意しなければならないことが1つありあります。それは、まだ肩に痛みを感じるときに無理してリハビリを行わないようにすることです。

無理してリハビリをしてしまうと、せっかく回復してきた炎症が悪化してしまうおそれがあるからです。

痛みがひいてからリハビリを行うようにしましょう。

 

まとめ

五十肩の原因は解明されていませんが、発症している人のタイプとしては、普段肩をあまり使っていない人に多いです。適度に肩を動かすような運動を心がけると予防になります。

40代から50代ぐらいの人が多く発症することから、加齢が原因だと諦める方もいますが、五十肩は自然に治ることも多く、医師の指導のもとできちんと治療を行うと無理なく治ります。

治るまでには半年から1年ほどかかりますが、気長に治療を行うようにしましょう。治ったあとも再度発症しないよう、適度な運動を心がけたいですね。

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