左胸がチクチクして痛いときに考えられる5つの原因と病気!

お腹

左胸のあたりにチクチクとした痛みが生じるとなにか心臓の病気ではないかと不安に感じてしまいますよね。

ただ、左胸の痛みは心臓に異常があるだけでなく神経痛などのさまざまな影響が考えられます。

そこで、ここでは左胸にチクチクした痛みが生じる原因についてお伝えしていきます。

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左胸がチクチク痛くなる原因

肋間神経痛

お腹

左胸のあたりにチクチクした痛みを感じる場合は神経症である可能性が高いです。

その中でも肋骨の間を通る肋間神経に痛みを感じる肋間神経痛という症状であるケースが多いと考えられます。

 

左胸というとなにか心臓に異常があるのではないかと感じてしまうかもしれませんが、肋間神経の異常であることが多いのです。

肋間神経痛は主に肋骨にある肋間神経が圧迫されることが原因で生じます。

この神経の圧迫は左右どちらかに偏ることが多く、特に左側の肋間神経が圧迫されるときに左胸のあたりでチクチクした痛みを感じてしまうのです。

 

原因

心臓

それでは、肋間神経はどのようなことが原因で圧迫されてしまうのでしょうか。これも原因は多岐にわたり、一概に言うことはできませんが主に以下のような原因があげられます。

  • ストレス
  • 運動のしすぎ
  • デスクワーク等での姿勢の悪さ

これらいずれかの原因に心当たりはないでしょうか。

 

ストレスを過剰にためこみがちな人は自律神経が乱れ、肋間神経の周りの筋肉が緊張状態になりやすくなってしまいます。

これにより筋肉が凝り固まって神経を圧迫し、チクチク、ピリピリとした痛みが生じてしまうのです。

 

また、激しい運動を長時間続けていると上半身の筋肉に疲労物質である乳酸がたまってきて、それが原因で痛みが生じてしまうこともあります。

他にも、パソコンなどでの作業で長時間姿勢が悪い状態でデスクワークをしていることも悪影響を及ぼします。

猫背のように背中が丸まった状態が長く続くと肋間筋が凝り固まってしまい神経痛の引き金となってしまうのです。

 

症状

肋間神経痛の場合はずっと痛みが継続する状態であることはありません。

  • 深呼吸をする
  • 体を動かす
  • くしゃみをする
  • 咳をする

など肋骨のあたりになんらかの刺激が加わることがきっかけでチクッとするような痛みが生じるのが特徴的です。

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心臓神経症

心臓神経症とは、特に心臓には異常はないにもかかわらず「心臓病なのではないか?」というような精神的な不安により生じる病気です。

心臓神経症になる原因としては、疲労・ストレスや心臓病に対する不安など精神的な要因が大きいです

 

このようなストレスが影響して実際に、

  • 左胸の心臓あたりにチクチクした痛みを生じる
  • 動悸
  • めまい
  • 息切れ

といった症状があらわれてしまうのです。

 

このような症状は狭心症の症状ととても似ているため、さらに不安を助長し症状を悪化させてしまう原因ともなってしまいます。

ただ、心臓神経症の場合は狭心症とは違い、左胸のかなり狭い範囲のみに痛みが生じ、その部分を手で押すと痛みがさらに強くなるのが特徴的です。

 

また、このような左胸の痛みは一人で家にいるときなどに生じることが多く、外で活動しているときは表れにくいのも特徴です。

さらに、心臓神経症は男性よりも女性の方が発症しやすいといわれています。

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帯状疱疹

帯状疱疹は体にぶつぶつとした発疹があらわれるイメージがある方も多いと思います。しかし、帯状疱疹は発疹があらわれる前に皮膚にチクチクとした神経痛が生じるのです。

さらに、この神経痛は左右のどちらか片側にあらわれるので左胸のあたりにチクチクとした痛みが生じるケースもあります。

 

ただ、この痛みは胸だけでなく背中や腕のあたりにも生じることは多いです。

その後、かゆみが出てきて赤い発疹といった症状が出てきます。

参考:帯状疱疹の初期症状を一発チェック!かゆみと痛みに要注意?

 

心臓の病気の可能性

心臓

左胸にチクチクとした痛みが生じた場合は主に神経痛である可能性が高いですが、心臓に異常があるケースも考えられます。

そこでここでは可能性のある心臓の病気についてお伝えしていきます。

 

狭心症

狭心症とは心臓の近くにある大きな血管(動脈)である冠動脈が狭まってしまい、血液の流れが悪くなってしまう病気です。

心臓は血液を全身に送り出す役割を担っていますが、これは冠動脈が正常に機能しているからこそ行えるのです。

つまり、狭心症により冠動脈の血流が悪くなると心臓自体の機能が低下してしまい、さまざまな症状を引き起こしてしまいます。

 

狭心症は主に食生活の乱れやストレスが原因で動脈硬化を冠動脈で引き起こすことにより発症します。

なので、比較的年齢層が高い世代で発症する確率は高いですが、近年は20代や30代などの若い世代でも発症する確率が増えてきているので全世代で注意する必要があります。

 

狭心症の初期症状として、胸の痛みや違和感、圧迫感、高血圧、急なめまいといったことがあらわれる場合があります。

特に心臓の違和感はさまざまな心臓の病気が隠れている可能性があるのでぜひこちらの記事もチェックしてみてください。

参考:心臓に違和感がする5つの原因!ストレスをため込まない対処がポイント!

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心筋梗塞

心筋梗塞とは先述した冠動脈が動脈硬化によって詰まってしまい、血液の流れが止まってしまう病気です。

これにより一部の筋肉が壊死していき、その部分が広がることで心臓がうまく機能しなくなってしまうのです。

 

心筋梗塞の主な初期症状としては、

  • 胸の痛み
  • 冷や汗
  • 息苦しさ
  • 血圧低下
  • 不整脈

などがあげられます。

また、喫煙、塩分・脂肪分の過剰摂取、ストレスなどが心筋梗塞を引き起こす主な原因であるとされています。

日頃のこのような悪影響が積み重なって動脈硬化を起こす引き金となってしまうのです。特に健康診断などで不整脈などが疑われた場合は早期に対処していくようにしましょう。

 

左胸にチクチクした痛みを感じたときは正しい対処を!

空を見上げる女の人

左胸に痛みを感じた場合は、「心臓の痛み」と感じてしまいがちですが実際は左胸周辺にある神経の痛みであるケースがとても多いです。

特に肋間神経痛や心臓神経症であることが多いのです。

 

このような病気の場合、軽度であれば自然治癒することも多いです。しかしチクチクした痛みが続き、なかなか治らない場合は病院で診察を受けるようにしましょう。

胸の痛みは何科に行けばいいのか迷ってしまうかもしれませんが、基本的には内科で行けば問題ありません。しっかりと痛みの原因を探り正しい対処を行っていくようにしましょう。

 

また、左あばら骨の下あたりにも痛みを感じる場合はぜひこちらの記事もチェックしておきましょう。

参考:左あばら骨の下が痛い!意外な3つの原因とは?

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