低温やけどの症状と治療法を分かりやすく解説!

足に手を当てている人

足に手を当てている人

カイロや湯たんぽを愛用している方で、気づいたら広範囲に低温やけどをしていたという経験はありませんか?

激痛ではないけれど地味に続く痛みはとてもつらいですね。

 

低温やけどは通常のやけどと比べて症状が軽く見えますが、意外と重症化していて回復に時間がかかるという場合が多く、軽く考えない方が良いようです。

今回は低温やけどの症状とその治療法について解説します。ぜひご覧下さい。

スポンサーリンク

 

やけどのレベル

低温やけどに限らず、やけどにはⅠ、Ⅱ、Ⅲ度と3段階のレベルに分けられます。

 

Ⅰ度

Ⅰ度は軽いやけどで、日焼けなどの軽い痛みや発赤が出る程度になります。完治まで1週間前後かかります。

 

Ⅱ度

Ⅱ度では、水ぶくれができるなどの症状が現れ、痛みも強くなります。水ぶくれの化膿予防も必要ですので、医療機関での治療が必要です。

完治まで2~3週間を要します。状態によっては跡が残ることもあります。

 

 Ⅲ度

Ⅲ度はかなりの重症で皮膚が壊死してしまう状態です。神経にダメージがあり痛みをほとんど感じません。状態により治療には長期間かかります。患部には跡が残ります。

スポンサーリンク

低温やけどとは?

低温やけどは体温より少し高めのものに長時間触れることで起こります。カイロ・湯たんぽ・電気毛布などで起こることがあります。

低温やけどは瞬発的な痛みがなく、すぐに気づかないため、1~2週間後にやっと気づくということもあります。しかし、やけどはその間もどんどん進行しているため、気づけば重症化しているのです。

 

低温やけどは軽いやけどだと思いがちですが、やけどのレベルでいうとⅡ~Ⅲ度であることが多いです。

低温やけどは深部で炎症を起こしているので表面上はひどく見えません。

 

しかし、見た目より重症化していることが多く、治るまでに時間がかかります。

皮膚の感覚が鈍くなっている高齢者や体が自由に動かせない乳児・糖尿病などで血液循環が悪い方・体に麻痺がある方などは注意が必要です。

 

低温やけどの症状と治療

夕日をバックに乾杯

軽い低温やけどの場合は、ヒリヒリする程度ですが、この時点で気づいた場合は深部での炎症まで発展していませんので、患部を冷やす程度で大丈夫です。

 

痛みが出て水泡ができるとレベルⅡになっています。やけどから24時間以内と考えられます。

深部での炎症が起きて、奥の方がピリピリと痛みます。やけどから7日から10日はこの痛みが続きます。

 

こうなると自宅での治療では回復しません。水泡の管理や化膿予防などの治療が必要となりますので早めに病院へ行きましょう。

やけどによる水ぶくれを処置する方法!正しい対処法をチェック 

 

痛みを感じないけれど表面が白くなった状態になると、レベルⅢになっています。やけどを起こしてからかなりの時間が経っていると思われます。

その間に深部での炎症が進み細胞が壊死してしまっていますので回復にはかなり時間がかかります。

スポンサーリンク

処置方法

やけどをするとその時からどんどん炎症が進行していきます。そのため、とにかく冷やすことが肝心です。

しかし低温やけどの場合は炎症に気づかずに時間が経ってしまいますので、気づいた時に冷やしても意味がありません。

 

まずはやけどの範囲を確認し、いつごろ何でやけどをしたのか思い出してみましょう。それから、水泡があるか・痛みの程度を確認しましょう。

患部が白くなっていないか確認しましょう。白くなるのは細胞が壊死しているためです。この場合は手術が必要なこともあります。

 

低温やけどは皮膚の深部での炎症ですので、自宅療養では回復できないことが多いです。

気づいたらすぐ医療機関で相談しましょう。

また、やけどをすると患部に跡が残ってしまう可能性もあります。

やけどの跡を消すために試してほしい5つの方法!

 

予防法

頭に手を当てる女の人

低温やけどは気をつければしっかり予防できます。低温やけどは、カイロや湯たんぽなど、体温より少し高温のものが肌に触れ続けることで起こります。

それは寒いところにいて気づかなかったり、眠っていて気づかないということが原因です。

 

カイロは直接肌に触れないようにしましょう。肌着の上に貼ったり、ハンカチなどで包んでから持つようにしましょう。

湯たんぽや電気毛布、電気カーペットなどは寝るまでに寝床を温めるために使用し、就寝時は使用しないようにしましょう。

 

まとめ

冬になるとカイロや湯たんぽが手放せないという方も多いと思います。これらの方法は、暖房のないところで仕事をしたり、冷え性で困っている方には強い味方ですね。

しかし使い方を間違うと低温やけどを起こしてしまいます。

 

低温やけどは「軽いやけど」というイメージがありますが、通常のやけどよりも重症化している場合が多く、回復にも時間がかかります。

低温やけどをしないよう注意し、気づいた場合は自宅で何とかしようとせず、早めに医療機関に相談しましょう。

スポンサーリンク

サブコンテンツ