胸が苦しいのはストレスのせい?気になる3つの病気

ベッドの上でメガネを見ている人

胸が苦しい…というと、肺や心臓の疾患ではないかと心配になります。しかし、その時の自身の環境を考えてみて、強いストレスを感じているとしたら、原因はそちらかもしれません。

現代社会では、大人も子供も様々なストレスを感じて生活しています。

ストレスが原因となる病気は非常に多く、体によくないとはわかっていても、簡単になくすことができないのがストレスです。

 

そんな時は、少しでも胸の苦しさを改善できる方法を身につけたいですね。

今回は、そのストレスによる胸の苦しさの原因や症状、対処法などについてまとめました。

スポンサーリンク

 

自律神経失調症

bed

ストレスにより胸の苦しさを感じるものというとまず、自律神経失調症が考えられます。これは交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで色々な症状が出ます。

 

自律神経というのは、自分の意思とは無関係に周囲からの刺激に反応して体の機能をコントロールする神経のことです。

交感神経副交感神経という正反対の働きをする2つの神経があり、そのバランスを保つことで健康を維持しています。

 

交感神経が、興奮・緊張などの活動型神経であるのに対し、副交感神経は睡眠時などに働く休息型神経です。強いストレスを感じた場合は、交感神経が優位に立つようになっています。

強いストレスを感じると、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまいます。そのため、症状の1つとして胸の苦しさというものが現れるのです。

woman-snow

ではどのように対処していけば良いでしょうか。

交感神経が優位に立っているわけですから、副交感神経をもっと優位にしたいですね。つまり、リラックスするよう心がけると良いのです。

 

胸の苦しさを感じて内科を受診しても、内科的な疾患がないとわかったら、それは自律神経失調症かもしれません。

できればストレスをなくすようにしたいのですが、難しいですよね。少しでもリラックスする時間を作ることで、改善されるかもしれません。

 

わずかな時間でも、大きく深呼吸してみたり、温かいものをゆっくり飲んでみたりするだけでもリラックスできます。

こういう時間を少しでも増やして行くようにしましょう。そして、一人で抱え込まず、誰か信頼できる人に相談するようにしましょう。

 

それでも改善しない場合は医療機関で相談しましょう。

自律神経失調症の治療は、その原因や症状により違います。薬物治療・一般心理療法・整体療法・自律訓練法など様々です。自分に合った治療法を相談してみましょう。

スポンサーリンク

うつ病

次に考えられる病気は、うつ病です。うつ病の症状として胸が苦しいというのは、数ある症状の中の一つです。他にもうつ病による症状が出ていないか確認しましょう。

うつ病によく見られる他の症状、食欲の低下・睡眠障害・動作が遅い・気力の減退・集中力の低下などはありませんか?

 

自分では気づいていないけど、体重が減っているということはありませんか?

寝つきが悪かったり、就寝中に目覚めて眠れなくなることが増えていませんか?やる気が失われて、何事にも集中力を欠いていると言われませんか?

 

これらはうつ病に多く見られる症状です。うつ病は早期治療を行うことが大切です。胸の苦しさの他にもうつ病のような症状がある場合はすぐに医療機関で相談しましょう。

 

うつ病の治療の第一歩は休養です。大きなストレスを抱え、心も体も疲労しています。まずは休養し、抗うつ薬で薬物治療を行います。

抗うつ薬は副作用があるものもありますので、自分に合ったものを探しましょう。さらに精神療法も行います。

スポンサーリンク

パニック障害

ある時急に胸が苦しくなる、というのはパニック障害の発作かもしれません。パニック障害では、突然の動機・呼吸困難などに陥るパニック発作を起こします。

この発作は20~30分ほどでおさまるものの、また起こるのではないかという、予期不安という症状が出ます。

さらに人前で発作を起こすことを恐れる、広場恐怖という症状も現れます。

 

パニック発作・予期不安・広場恐怖という3つの症状がパニック障害の主な症状です。さらにうつ病を併発することもよくあります。

胸の苦しみはすぐおさまるからと放置せず、心療内科などの医療機関で相談しましょう。

 

パニック障害の治療はまず、パニック発作を起こさない治療を行います。

SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)とベンゾジアゼピン系抗不安薬という薬物治療からスタートします。SSRIという薬物はうつ病治療にも効果があります。

 

副作用もある薬物ですので、医師とよく相談しながら服用していきましょう。パニック発作が起こらなくなったら、予期不安・広場恐怖という症状の改善に移りますが薬物治療は続けます。

 

パニック発作・予期不安・広場恐怖という症状が改善してきたら、パニック障害により低下した体力回復をめざします。十分な体力が戻ったところで薬物の量を減らして行き、治療を終えます。

治療には1年ほどかかることもありますが、自己判断で途中でやめてしまうと再発します。最後まで医師と相談しながら治療をしましょう。

 

その他

girl-asimoto

胸が苦しくなる病気は非常にたくさんあります。ストレスが原因ではないとしたら、どのような原因で胸が苦しくなるでしょうか。

狭心症・心筋梗塞などの心臓疾患、肺炎・胸膜炎などの呼吸器疾患、肺血栓塞栓症・大動脈瘤破裂などの血管の病気、逆流性食道炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍などの消化器系の病気など、非常にたくさんあるのです。

 

しかし、これらの病気は健康診断や内科的診察で何らかの異常が見られるものです。

まず、内科を受診し、体の異常が見られない場合は、自律神経失調症・うつ病・パニック障害など、ストレスが原因で起こることもある病気を疑います。

 

また、涙がよくでるような症状はありませんか?こちらについては以下で詳しくお伝えしていますので、参考にしてみてください。
→【涙が止まらない精神の病気とは?

 

まとめ

胸が苦しいという症状は非常にたくさんあります。心臓疾患・呼吸器疾患・血管の病気・消化器の病気などが原因の場合は内科的診察でわかることが多いので、まずは内科で相談しましょう。

 

内科的診察で異常は見つからなかった場合は、ストレスが原因である自律神経失調症・うつ病・パニック障害の可能性が高いです。心療内科や精神科で相談してみましょう。

 

いずれもストレスが原因であれば、そのストレスをなくすことが一番の近道ですが、簡単になくすことができないものです。

少しでも心にゆとりを持てる時間を作るように心がけ、一人で抱え込まず、周囲の人や医療機関で相談するようにしましょう。

スポンサーリンク

サブコンテンツ