背中がかゆい!ぶつぶつしている4つの原因を大特集!

寝そべっている男の人

背中は普段は見ることの少ない場所ですね。かゆくて鏡をチェックしたらぶつぶつになっていたという経験はありませんか?温泉などで友人に指摘されて驚いた経験はありませんか?

背中は普段目に付かない分、かゆみや痛みなどが出ないとなかなかケアしようと思わない部位です。

誰かに指摘されると恥ずかしい思いをすることにもなりますので、原因を解明し、しっかりケアしておきたいですね。

ここでは背中のかゆみ・ぶつぶつの原因についてまとめました。思い当たることがあれば注意してみて下さい。

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あせも

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背中によく汗をかいていませんか?ぶつぶつしてしまう原因でもっとも可能性が高いのがあせもです。その原因と対処法について見ていきましょう。

 

原因

あせもは黄色ブドウ球菌という細菌が増殖することで免疫反応を起こし炎症が起きます。

黄色ブドウ球菌はヒトの汗を好みます。汗をかいたまま放置していると黄色ブドウ球菌が増殖してしまい、皮膚の表面に赤いぶつぶつができます。

 

対処法

できてしまったあせもにはステロイド剤を塗布すると効果的です。ステロイド剤は副作用のある薬ですので、自己判断で使用せず皮膚科で相談してから使用しましょう。

 

予防策として、普段から汗が背中に残らないようにします。吸水性の良い肌着を着用し、汗を放置せずこまめに拭き取るようにしましょう。

汗を拭く時に強くこするとかゆみを生じますので、刺激を与えないように押さえるように拭き取りましょう。

あせもの対策法についてはこちらで詳しくお伝えしています。

汗疹対策!赤ちゃんと大人のそれぞれの治し方は?

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マラセチア毛包炎(もうほうえん)

続いて、マラセチア毛包炎という皮膚の病気について紹介していきます。あまり聞きなれない名称かもしれませんが、比較的若い人に発症する病気でもあります。

 

原因

マラセチア毛包炎は背中ニキビとも言われます。10代ぐらいには顔によくできるニキビですが、背中にできることもあります。背中にできるニキビは顔にできるニキビとは少し違います。

 

顔にできるニキビの原因の多くはアクネ菌ですが、背中にできるニキビの原因の多くはマラセチア菌というカビの一種です。そのため、マラセチア毛包炎と呼ばれています。

マラセチア菌は頭皮湿疹の原因菌として知られています。マラセチア菌は常に体の表面にいる常在菌で、皮脂を食べます。何らかの原因で背中に皮脂が増えると増殖し、その分解物により皮膚が炎症を起こすのです。

 

対処法

マラセチア菌は湿気を好むため、夏場の汗をよくかく時期に発症しやすいです。汗をかいた時、顔や首・手などはタオルでふき取りますが、背中まではできないことが多いですね。

汗をかいたあとはできるだけシャワーを浴びて清潔にするなど、マラセチア菌が好む環境を作らないようにしましょう。また、油分の多い食事はできるだけ減らすように心がけましょう。

 

マラセチア毛包炎でかゆみが出ることもあります。この場合は乾燥が原因となります。皮脂が原因になるからといって、ゴシゴシとこすって落とそうとしたり、タオルや下着でこすれてしまうなど、皮膚の角質を壊すとかゆみが出ます。

乾燥すると毛穴は固くなり、さらに皮脂が溜まりやすくなり、悪循環を繰り返してしまいます。あくまでも、肌をケアするという気持ちを忘れず、肌に刺激を与えずに清潔にしましょう。

 

粉瘤(ふんりゅう)

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背中にぶつぶつができてしまう原因は粉瘤かもしれません。粉瘤とはいったいどういうものなのか見ていきましょう。

 

原因

粉瘤は皮膚の表面にできた袋に本来排出されるべき老廃物などが溜まってシコリとなったものです。

シコリ部分が炎症を起こさない限り痛みはありませんが、老廃物が溜まっているため、非常に臭いがキツイと言われています。

中の老廃物を排出できたとしても、袋がなくならない限りまた老廃物が溜まってできてしまいます。まれにかなり大きく拡大し、ガンとなった例もありますので、早めに処置をする方が良いでしょう。

 

対処法

粉瘤の原因となっている袋を自分で切除することはできません。袋ごと除去するには、病院で切開手術を行う必要があります。シコリが小さいほど切開時の傷は小さくすみますので、大きくなる前に皮膚科で相談しましょう。

背中のぶつぶつが粉瘤かどうか判断するには、そのシコリをよく観察する必要があります。粉瘤の場合、そのシコリの中央部に「へそ」と呼ばれる黒い入口があります。

そして中身は老廃物の塊であり、おできやニキビのような皮脂ではありませんので硬いです。

 

背中のぶつぶつが粉瘤だとわかったら、早めに皮膚科に相談しましょう。

また、粉瘤には独特な臭いがあるので注意しなければなりません。

粉瘤の臭いを対策する3つの方法を公開!

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毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)

最後に、毛孔性苔癬という病気について解説していきたいと思います。

 

原因

毛孔性苔癬は、毛穴に古い角質が詰まってできたものです。背中や二の腕・太ももなどにできることが多いです。健康上の問題はありませんが、ぶつぶつとした見た目が気になるところです。

原因は解明されておらず、遺伝によるものという見方が一般的です。

 

対処法

健康上の問題はありませんが、治療をする場合はサリチル酸と言われる薬液で溜まった古い角質を溶かす治療を行うのが一般的です。

乾燥すると悪化する傾向にあるため、肌に合った保湿剤を使用することも効果的です。

 

気になっても、中の古い角質を無理に絞り出したりすると、大きな跡が残ることがありますので、自分で治療をすることはやめ、必ず皮膚科で相談しましょう。

強い刺激を与えず、きちんと保湿を行うことで改善されることもありますので、軽度で見た目も気にならないようであれば、自宅でケアをしてみてもよいでしょう。

 

まとめ

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背中にできるぶつぶつの原因は、あせも・マラセチア毛包炎・粉瘤・毛孔性苔癬が考えられます。背中は普段自分でじっくり見ることができない場所ですので、自分では判断しにくいものです。できれば家族などに確認してもらうと良いですね。

 

あせもマラセチア毛包炎は汗が原因となりますので、よく背中に汗が残っている方は、まず汗対策を行いましょう。

粉瘤は大きくなると切開手術も大変ですので、触ってみて硬さを感じる場合や臭いがキツイ場合は早めに皮膚科で相談しましょう。

毛孔性苔癬は、健康上問題はありませんが、見た目が気になる場合は対処法がありますので皮膚科で相談しましょう。

 

いずれも致命的な疾患につながる可能性は少ないのですが、背中のぶつぶつは気になり始めるとついつい見えないまま掻いてしまったりし、別の炎症を起こすこともあります。

普段からできる対策はしておき、できてしまったら早めに皮膚科で相談しましょう。

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