足の爪に黒い斑点ができる3つの病気とは?

こちらに指をさしている人

爪は健康のバロメーターと言われます。爪は通常、薄いピンク色をしていますが、疲れや病気があると色や形に変化が現れます。

ぶつけた記憶もないのに爪に黒い斑点ができているとびっくりしますよね。原因がわかれば安心できるかもしれません。病気が見つかれば早期治療ができるかもしれません。

今回は足のに黒い斑点ができる原因や病気についてまとめました。

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爪下血腫(そうかけっしゅ)

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外的な衝撃で爪床(そうしょう)という爪の下の皮膚が出血したものを爪下血腫といいます。またこれは別名で爪甲下出血(そうこうかしゅっけつ)とも呼ばれています。黒い斑点ができますが、これは血豆のようなものです。

 

ぶつけたり強く押されたりすることでできます。斑点のある爪の根元に外傷がある場合は爪下血腫で間違いないでしょう。

スポーツなどで足の爪に負担がかかると、気づかないうちにできていることもあります。

 

黒い斑点が拡大しなければ、特に心配な病気ではありませんので、爪の成長とともに自然になくなります。どの爪かにもよりますが、だいたい1ヶ月ほどで自然になくなるでしょう。

 

出血部分に強い痛みがある場合は、この血液を除去すると楽になります。

この時、除去するために爪に穴を開けるので、強く押されて痛い場合があります。そして翌日にはまた出血していることもあります。

 

無理に治療せず、我慢できないほどの痛みがあれば行うと楽になるので良いですね。熱したクリップなどで爪に穴を開ける人もいますが、痛みがあり、再出血することも多いので、皮膚科で適切に処置してもらうようにしましょう。

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メラノーマ(悪性黒色腫)

メラノーマは皮膚がんの一種です。皮膚の色素を作る細胞やほくろの細胞ががん化します。爪の他、足の裏・手のひら・顔・眼球・鼻や口の中・胸部・腹部・背中などにもできます。

原因は解明されていませんが、紫外線や物理的な衝撃など、外からの刺激が関係していると言われています。

 

皮膚がんの中でも非常に悪性の高いがんですが、早期発見・早期治療で治る病気です。しかし、自分では爪下血腫と区別がつかないかもしれません。

爪下血腫であれば、黒い斑点は爪の成長とともに移動し自然になくなります。足の爪にできた黒い斑点が広がったり、移動しない場合はメラノーマの可能性が高いです。

kasa

黒い斑点ではなく、黒い筋が現れる場合もあります。メラノーマの場合、この筋が広がってきます。メラノーマの可能性があればすぐに医療機関で相談しましょう。

メラノーマの治療は、大きく完全に除去する手術を行います。全身の臓器に転移する可能性があるので、手術の他にも抗がん剤を使った化学療法やリンパ球を使った免疫療法・放射線治療などを組み合わせて徹底的に行います。

 

また、メラノーマはほくろとの区別がとてもつきづらいです。こちらでその見分け方について詳しくお伝えしているので、参考にしてみてください!
→【メラノーマとほくろの見分け方

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アジソン病

黒い斑点ではありませんが、爪に黒い筋が現れることがあります。これはホルモン異常が原因となるアジソン病かもしれません。

これは副腎皮質機能不全という状態で、低血圧・全身の倦怠感・胃腸障害・色素沈着などの症状が現れます。

 

その症状の1つとして、爪に黒い筋が現れることがあります。この黒い筋は1つの爪に数本現れることもあります。

アジソン病の場合、爪に黒い筋が現れるという症状だけのことは少なく、全身の皮膚の色が黒くなることが多いので、メラノーマとの区別もしやすいです。

 

アジソン病は副腎皮質機能が失われているため副腎皮質ホルモンが分泌されません。そのため、副腎皮質ホルモンの内服を一生続けるという治療を行うことになります。

 

まとめ

足の爪に黒い斑点を発見したら、まず爪下血腫ではないか確認しましょう。

黒い斑点のできた爪の根元に傷などはありませんか。ぶつけた記憶はありませんか。爪に強い圧力のかかるスポーツをしていませんか。

 

爪下血腫であれば、特に強い痛みがない限りは爪の成長とともに自然に治ります。しかし、黒い斑点が広がる場合はメラノーマという皮膚がんの可能性が高いです。

メラノーマは悪性の高いがんですので、早期治療が何より大切です。判断しかねる時は、迷わず医療機関で相談しましょう。

 

黒い斑点の他に、黒い筋ができるという症状もあります。全身の皮膚の色が黒くなっている場合はアジソン病というホルモン異常の病気です。

心身の皮膚の色に変化がなく、低血圧や倦怠感などの症状がない場合はメラノーマの可能性があります。

 

爪が黒いというのは何か不気味な気もしますよね。メラノーマやアジソン病の疑いがある場合はできるだけ早く医療機関で相談するようにしましょう。

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