涙が止まらない精神の病気とは?どんな症状があるの?

風船を持っている女の人

最近、涙が止まらないけど、歳のせいかな…と思っている方はいませんか?

もしかしたら、それは精神の病かもしれません。他に何かサインは出ていませんか?

涙が止まらない精神の病気として3つご紹介します。涙が止まらないということ以外に何か思い当たるところはないか、見直してみてください。

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うつ病

 

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涙が止まらない原因としてまず考えられる病気はうつ病です。うつ病というのは、慢性的に抑うつ状態にある病気です。一日中、そして毎日、抑うつ状態となります。

 

気分が沈み、ただならぬ雰囲気を出すことが多く、周囲から気づかれることが多々あります。この症状は午前中に強く、午後から夕方にかけては弱まる傾向にあります。

 

興味の喪失・食生活の乱れによる体重低下や体重増加・睡眠障害による疲労・動作が遅い・落ち着きがない・強い倦怠感・強い罪責感・思考力の低下などの症状が現れます。

マジメなタイプの方がかかりやすい病気で、「がんばって」という言葉は追い詰める結果になりますので禁句です。

 

うつ病が原因で涙が止まらないという症状が出ることがあります。これは特に午前中に現れることが多いようです。そのため、周囲からは変化に気づかれることが多く、自分でも何かおかしいなと気づくようになります。

 

治療法は、まず休養が大切です。そして薬物治療を行います。うつ病は心の病というイメージがあるかもしれませんが、脳内の神経細胞の神経伝達に障害が出ている状態ですので、薬物治療は有効です。

抗うつ薬は神経伝達の障害を改善させますが、即効性のある薬ではありません。途中でやめず、まず2週間は続けることが大切です。

 

神経伝達機能が回復してきたら、カウンセリングが有効になりますので、気長にカウンセリングを受け、治していきましょう。

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プチうつ病

うつ病は周囲からも、本人も気づくぐらい、深刻な精神状態です。しかしそれとは違い、近年プチうつ病と言われる精神病に悩む女性が増えています。

プチうつ病は、軽いうつ病という単純なものではありません。プチうつ病の特徴はどういったものでしょうか。

 

プチうつ病の場合も抑うつ状態になりますが、慢性的ではありません。1週間のうちの1~2日程度で、時間帯は夕方から夜にかけて強くなることが多いようです。

気分の浮き沈みが激しく、どちらかと言えばマイナスの気分の方が多くなります。これまで気にならなかったような小さな出来事で激怒し、その後自己嫌悪でひどく落ち込むということもあります。

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食生活の乱れも生じますが、どちらかと言えば過食状態になることが多いです。甘いものを過度に欲し、太ったことに落ち込むようになります。

どんなに睡眠をとっても眠気がとれず、過眠状態になることもあります。この睡眠の乱れから全身の倦怠感を生じる場合もあります。

 

プチうつ病は、うつ病とは反対の症状が出ることが多く、周囲から気づかれにくい病気です。また、辛さはあるものの、日常生活は何とかこなせるため、自分自身でも気づかないことが多いのです。

夜になると涙が止まらない、という症状がある場合はプチうつ病の可能性があります。軽度の場合は、話しやすい人に話すだけでも改善されることがあります。

 

相談された側は、理解を示しながらも、やさしく「がんばって」と応援すると効果的です。

それでも改善されない場合は、心療内科等の医療機関で相談しましょう。同じ病気で悩む方がたくさんいますので、理解してもらうことができると思います。

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統合失調症

統合失調症は、もともとコミュニケーション能力に自信のないタイプの人がなりやすい病気と言われています。

 

周囲のスピードについていけない…という不安から発症することが多く、取り残されている・振り回される・自分のペースが保てない、という気持ちが強くなります。

そうすると段々と、無力感・閉塞感をおぼえ、不安になっていくのです。

 

症状としてはまず、離人症状という状態になります。これは自身が周囲と隔離されているという不安な状態です。そして、周囲とコミュニケーションがとれなくなる、意思疎通障害を起こします。

そして、感情のコントロールができなくなり、訳もなく涙が止まらなくなることがあります。

 

さらに、感覚が鈍くなり、体の異変に気づかない状態になります。進行してくると、幻覚妄想状態に陥り、自分の思考さえも誰かに操られているような感覚になります。

 

統合失調症の治療法は、まずは薬物治療から始めます。抗精神病薬で、統合失調症の基本症状を改善させます。そして、抗不安薬で、強い不安感や恐怖感をやわらげます。

睡眠障害が出ない方は、この2段階の薬物治療で効果が出るでしょう。睡眠障害が現れる方はさらに睡眠薬や睡眠導入剤をプラスすることが効果的です。

 

単純に眠れないからと睡眠薬を使用しないようにしましょう。精神病に使われる薬は、自分の判断で使用してはいけません。かかりつけの医師と十分相談した上で使用しましょう。

 

まとめ

涙が止まらない精神の病気として、うつ病・プチうつ病・統合失調症についてまとめました。涙が止まらないというのは、その理由がはっきりしていて一時的なものであれば、病気とは言えません。

 

しかし、理由もなく涙が止まらない・度々起こる・いつも決まった時間帯に起こる・他にもおかしな症状がある、といった場合は病気の可能性があります。

早めに病気を受け入れることで、治療がよりよく進みますので、まずは周囲の話しやすい人を探して相談しましょう。それが難しい場合は、カウンセラーや医療機関で相談してみましょう。

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