盲腸(虫垂炎)の原因はストレス?初期症状の痛みは?
ただの腹痛だと思っていたら、盲腸だった、、という話はよく聞きますよね。子供から大人まで幅広い世代の方が発症します。
もし、盲腸であることに気づかずに、そのまま放っておいたら重症化してしまい、大変なことになってしまいます。
そうならないためにも、盲腸を原因を知っていればあらかじめ防ぐことができます。また、初期症状がどのようなものか知っていれば、症状が軽い時期に対処することができます。
そこで、今回は盲腸(虫垂炎)の原因と初期症状を中心にお伝えしていきたいと思います。
盲腸になってしまう原因
盲腸は虫垂という体の臓器が炎症を起こしてしまうことが原因となります。したがって、正式な名称は急性虫垂炎といいます。慢性虫垂炎という病気もありますが、これは盲腸とはいいません。
急な腹痛が盲腸となります。それでは、何が原因で虫垂が炎症を起こしてしまうのでしょうか?
ウイルスの感染
ウイルス性の虫垂炎の場合は、これが原因となります。ウイルスが体内に侵入し、虫垂が炎症を起こしてしまうのです。
本来ならば虫垂が炎症を起こす前にウイルスは体内の免疫作用により退治されるのですが、体調を崩していたり、寝不足であったりして免疫力が低下しているとウイルスに感染しやすくなってしまうのです。
便秘
女性に多い原因です。便秘により虫垂が圧迫されてしまい、炎症を起こしてしまいます。便秘になると盲腸の可能性を高めるだけでなく、お肌が荒れてしまったり肥満の原因にもなってしまいます。
ヨーグルトや納豆などの整腸作用のある食べ物を多くとることで便秘の改善や予防を行うことができます。ぜひ日ごろの食生活から見直していきたいですね。
ストレス
ストレスが胃を悪くするのは有名ですが、虫垂にも影響を及ぼします。
仕事や家事などさまざまな場面でストレスを感じることがあると思いますが自分なりのストレス発散法を見つけてストレスをためこまないような生活を心がけていきたいですね。
暴飲暴食
食べ過ぎ、飲みすぎは盲腸に限らず様々な病気を誘発してしまうので注意しましょう。脂っこい食べ物を食べ過ぎたりする食生活の方は特に注意が必要です。
また、バリウム検査のときにバリウムが盲腸についてしまい、それが炎症の原因となってしまったということもあるようです。
スイカの種を飲み込むと盲腸になるという話を聞いたことが多いと思いますが、それは原因とはならないので安心してください!
盲腸の気づきにくい初期症状
虫垂の場所は下腹部の右側に位置します。したがって、初期の段階では下腹部の中心から右側に徐々にチクチクした痛みが移動します。
ただし、右だけではなく左側が痛くなったり胃のあたりが痛くなったり、人によって様々なようです。他にはこれに伴って、下痢、吐き気などの症状があらわれます。
これらの症状があらわれたら、ただの腹痛ではなく盲腸であるのではないかと疑いましょう。
盲腸の場合は、痛みは相当強いものとなりますので、いつもの腹痛とは違う!と分かると思います。
しかし、右下腹部や左下腹部に痛みを感じる原因は盲腸以外にもあります。盲腸と他の病気と区別するためにも以下の記事も参考にしてみてください!
→【右下腹部に痛みを感じる2つの原因】
盲腸の治療法
盲腸ではないかと感じたらすぐに病院に行きましょう。本当に盲腸か分かりずらい方もいると思うので、まず簡単な自分でできる検査法を紹介します。
痛みを感じる場所を少し強めに押してみて、すぐに離しましょう。離した後にさらに強い痛みを感じたら盲腸の可能性が高いです。
実際に盲腸の治療はどのように行われるのでしょうか。
薬物療法
まず盲腸が初期段階の場合や症状がそこまで進行していない場合は薬物療法による治療が行われることが一般的です。
「盲腸」と聞くとすぐに手術するようなイメージがありますが実際は症状が軽い場合においては薬を飲むことで治ってしまうことが多いです。
ただ症状が悪化してしまうと薬で治せなくなってしまいますので、上記の方法でできるだけ早く初期症状を察知することが大切です。
手術
症状がひどい場合は手術が行われます。麻酔を使うので、痛みは感じないので安心してください。
手術後は、腸の機能が弱っていて、ガスがたまった感じがすると思います。また、おならが出るかチェックします。出ることが正常ですので、恥ずかしいですが安心してください。
入院期間は手術の方法により異なりますが、早くて1週間、遅くて2週間ほどで退院できると思います。
タバコを吸われる方は、特に問題はありませんので、主治医の了承を得れば吸えます。
まとめ
盲腸の痛みは人によって程度は異なりますが、そのままにしておくと本当に危険な病気です。
いつなるかわからないので、特に初期症状についてはしっかり頭に入れておきましょう。