腰痛と吐き気が同時に起きたら。代表的な6つの原因と病気を解説

寝る

腰痛と吐き気という症状はあまり関係がないように感じますが、実際にはさまざまな病気で腰痛と吐き気の症状が同時に起こるケースがあげられます。

特に腎不全や腎盂腎炎、あるいは腎動脈狭窄症など腎臓の機能が低下する病気であることが疑われます。

そこで、ここでは腰痛と吐き気が同時に起きるときの原因についてお伝えしていきます。

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腰痛と吐き気が同時に起きる6つの原因

腎不全

女の人

腰痛と吐き気が同時に起こるときにまず疑うべきが腎不全です。軽くジャンプしてみて着地のときに体の中から腰のあたりに痛みが生じるような痛み方の特徴があげられます。

腎不全とは、腎臓の組織が破壊され通常の30%以下しか機能しなくなってしまった状態のことを言います。

腎臓の機能が低下すると老廃物の排泄、体液量の調整、ホルモンの分泌と調整などができなくなり以下のような初期症状があらわれます。

 

  • むくみやすくなる
  • 尿が泡立つ
  • 腰のあたりに違和感や痛みがする
  • 頻尿・多尿

また、症状が侵攻してくると尿毒症の症状も現れてきます。尿毒症とは、老廃物を排泄することができなくなることで起こります。

尿毒症により、吐き気、全身の倦怠感、疲労感、食欲不振などの全身症状が現れるのが特徴です。

このように腎不全の症状の一部として腰の痛みと吐き気があげられるのです。

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腎動脈狭窄症

腎動脈狭窄症とは、腎動脈が細くなり腎臓へ送る血液量が低下することで、腎臓の機能が低下してしまう病気です。

腎臓の機能低下なので症状的には腎不全と同様な症状が現れます。つまり、腰痛と吐き気が同時に起こる場合、腎動脈狭窄症も疑われるのです。

 

腎動脈狭窄症の多くの原因は加齢による動脈硬化です。年をとるにつれて動脈硬化が進行することで腎動脈狭窄症を発症してしまうのです。

他にも線維筋性異形成症などが原因であることもあり、この場合は比較的若い年齢層で起こりやすくなっています。

なので、急に高血圧になった場合などは腎動脈狭窄症が発症していないかチェックする必要があるのでしょう。

 

腎盂腎炎

帽子に手を当てる女の人

腎盂腎炎とは、腎臓にある腎盂や腎杯、髄質が細菌に感染してしまい炎症を起こしている状態のことを言います。

腎盂腎炎は男性よりも女性の方が圧倒的に発症しやすく、男女比は1:30と報告されています。腎盂腎炎は急性腎盂腎炎と慢性腎盂腎炎に分類され、急性の場合は早期治療ができれ1週間以内に治ることも多いです。

腎盂腎炎は腎臓に存在しないはずの細菌が侵入してしまうことが原因で起こります。具体的には尿道から細菌が逆流したり、血管を通して他の部位から侵入した細菌が腎臓に侵入するなどの経路があります。

 

腎盂腎炎の主な症状は以下の通りです。

  • 吐き気・嘔吐
  • 腰痛・背中の痛み・脇腹の痛み
  • 寒気
  • 高熱(38℃以上)
  • 全身のだるさ

吐き気と腰痛の他にも上記のような症状が現れたら腎盂腎炎ではないか疑うようにしましょう。

また、腎盂腎炎による腰痛の場合は寝起きに痛みが起きやすいという特徴があります。こちらの記事も併せてご覧ください。

参考:寝起きに腰痛が起こる4つの原因を具体的に解説

 

尿路結石

ベッドの上でメガネを見ている人

尿路結石は腎臓、尿管、膀胱、尿道などに結石ができてしまう状態のことを言います。日本人は腎臓と尿管に結石ができる「上部尿路結石」が95%を占めています。

尿路結石を発症すると、まず腰や背中、下腹部のあたりに痛みを感じます。その痛みと同時に吐き気や嘔吐が起こるのです。

 

腎臓や尿管に結石ができてしまう原因は生活習慣と強い関係があるとされています。

例えば、過度の飲酒、肉食品の食べ過ぎ、塩分や糖分の取りすぎ、カルシウムの摂取不足などがあげられます。このような食生活を日々積み重ねていることで尿路結石になり、ある日突然腰痛と吐き気に襲われてしまうのです。

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膀胱炎

膀胱炎とは、大腸菌などの細菌が膀胱内に侵入することで炎症を起こしてしまう状態のことを言います。膀胱炎は主に急性膀胱炎と慢性膀胱炎に分けることができ、急性膀胱炎の方は若い女性で多く発症することが多いのが特徴です。

症状は腎盂腎炎ととても似ています。腰痛と吐き気の他にも寒気や背中の痛み、体のだるさなどが現れる場合があります。

ただし、膀胱炎の場合は発熱することがはありません。発熱の有無だけは腎盂腎炎の症状と異なるので注意してください。

 

また、残尿感であったり頻尿であったりと排尿時に違和感がある場合も膀胱炎の疑いが持たれます。

膀胱炎の発症原因は主に過度にトイレを我慢してしまうことがあげられます。膀胱内で溜まった尿で細菌が繁殖し炎症を起こしてしまうのです。

また、膀胱炎になると腰痛だけでなく下腹部のあたりにも痛みが生じるケースが多くなっています。

参考:下腹部痛と腰痛が同時に起こる!意外な原因を徹底解説

 

月経前症候群

女性特有の病気になりますが月経前症候群も腰痛と吐き気が同時に起こる原因として疑われます。

月経前症候群とは月経前に起こるさまざまな体調トラブルの総称です。この症状の一部として腰痛と吐き気が起こることがあるのです。他にも頭痛や腹痛、めまい、むくみ、便秘などのさまざまな症状が起こることがあります。

月経前症候群の原因はホルモンバランスの乱れにありますので、栄養バランスの整った食生活を意識したり、精神的ストレスを溜め込まないようにストレスを発散することが大切です。

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