要注意!内臓の病気が原因で起こる腰痛の症状をチェックしよう

空を見上げる女の人

なかなか治らない腰の痛みや突然の腰痛は内臓の病気が原因で起きている可能性も考えられます。腰痛と聞くとまずはぎっくり腰やヘルニアなどの骨盤や筋肉の異常が原因ではないかイメージするでしょう。

しかし、腰の近くに位置している内臓も多く、これらの内臓で炎症が起こることで腰痛を引き起こしているケースも疑われるのです。そこで、ここでは注意すべき内臓の病気により起こる腰痛の症状や原因についてお伝えしていきます。

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内臓の病気で腰痛が起こる原因

病気

腹部には、腹腔と後腹膜があります。腹腔の中には胃や肝臓、大腸などの臓器が入っています。一方で、腹腔の後ろ側(背中側)にある後腹膜には十二指腸や膵臓、腎臓などがあります。

この後腹膜は背中側にあり腰の近くに位置しているため、後腹膜に含まれる臓器で炎症が起きたりすることにより腰に痛みを感じてしまうことがあるのです。

 

内臓の病気による腰痛の症状

腰痛といってもさまざまな痛み方があります。内臓の病気が原因で腰痛が起きている場合はどのような腰痛が起きるのか見ていきましょう。

内臓の病気による具体的な痛み方や症状は以下のようことがあげられます。

  • 空腹時に痛みを感じやすい
  • 姿勢によらず安静にしていても痛みを感じる
  • 症状がどんどん悪化している
  • 尿に異常が見られる

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空腹時に痛みを感じやすい

内臓の病気による腰痛の場合は、空腹時に痛みが強くなりやすい傾向にあります。一方で、満腹時であったり食事中は比較的痛みが和らぎやすいです。

 

姿勢によらず安静にしていても痛みを感じる

通常の筋肉や骨盤などの異常による腰痛では、楽な姿勢をして安静にしている状態では痛みが比較的治まります。しかし、内臓の病気が原因の場合は寝ていたり安静にしていても痛みが弱くなることは少ないです。

つまり、活動していても安静にしていても同様の痛み方がします。

 

症状がどんどん悪化している

内臓の病気は放置しておくとどんどん悪化して痛み方も強くなってきます。腰痛がどんどん激しくなってきたり、吐き気などの他の症状も出てきた場合は内臓の病気が腰痛の原因となっていないか疑いましょう。

 

尿に異常が見られる

内臓の病気による腰痛の場合、尿が泡立ちやすくなったり血尿が出たりと尿に異常が出ることがあります。これは特に後述するように腎臓で異常が起きていたり、尿路結石による症状であることが考えられます。

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具体的な4つの内臓の病気

腎盂腎炎

腎盂腎炎とは、腎臓に細菌が感染することにより炎症を起こしてしまう病気です。つまり、本来腎臓には存在しないはずの細菌が尿道や血管などから侵入することで炎症を起こしてしまうのです。

腎盂腎炎は男性よりも女性で圧倒的に発症しやすいので、女性の方は特に注意しなければなりません。

腎盂腎炎の主な症状は以下の通りです。

  • 腰痛・背中の痛み
  • 吐き気・嘔吐
  • 寒気
  • 高熱

特に腰痛の他にも吐き気や発熱があるような場合は腎盂腎炎ではないか疑いましょう。

参考:腰痛と吐き気が同時に起きたら。代表的な6つの原因と病気を解説

 

十二指腸潰瘍

十二指腸潰瘍とは、胃に近い十二指腸という臓器の粘膜に潰瘍ができてしまう病気です。具体的には、自身の胃酸の攻撃と粘膜の防御のバランスが崩れることで粘膜がただれてしまうことにより発症します。

十二指腸潰瘍を発症すると腰痛や腹痛が起こり、特に夜間や早朝などの空腹時に痛みが出やすいです。

十二指腸潰瘍はピロリ菌に感染している方で発症することが多く、精神的ストレスを受けやすい20〜40代で多く発症が報告されています。

上述したように腰痛とともに腹痛も起こりやすく、悪化すると吐血や嘔吐などの症状も起こります。このような症状が現れる場合は十二指腸潰瘍が原因ではないか疑いましょう。

 

尿路結石

足に手を当てている人

尿路結石と聞くと激しい痛みをイメージする方も多いのではないでしょうか。実際、尿路結石を発症すると腰や背中、下腹部のあたりに強い痛みを感じます。さらに症状が悪化すると吐き気などの症状が伴うことが多いです。

結石は、腎臓と尿管にできやすく日頃の食生活の乱れが主な原因としてあげられます。特に、過度の飲酒、揚げ物の食べ過ぎ、塩分の取りすぎなどは注意しなければなりません。

 

急性膵炎

急性膵炎とは、膵臓の内部やその周囲で炎症を起こしてしまう病気のことを言います。膵臓は飲食したものを消化するための膵液を産出する働きを持つ臓器です。膵炎とは、この膵液に含まれる消化酵素によって膵炎自体を消化してしまうことにより起こります。

急性膵炎は自覚症状が見られにくく、早期発見がなかなか難しい病気になります。初期症状としては軽い腰痛や腹痛が見られますが、ほとんどの方はこの段階ではそのまま放置してしまうのです。つまり、症状が深刻化して異変に気づいた段階では、すでに膵炎がかなり進んでしまっているケースが多いのです。

 

急性膵炎の主な原因はアルコール、つまり過度の飲酒により起こります。お酒を頻繁に飲む方で、最近腰痛や腹痛がする場合は急性膵炎ではないか疑ってみるといいでしょう。

また、腰の左側だけに痛みが生じる場合はこちらの記事をご覧ください。

参考:腰痛で左側だけに痛みを感じる原因とは?内臓系の病気に注意しよう!

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