赤ちゃんの目やにが片目だけに多い5つの原因
赤ちゃんに目やにが出ても、「小さい頃は目やにがたくさん出るから大丈夫!」と安心していませんか?
たしかに、新生児は目やにを多く出しますが、その目やにが目の病気の兆候もあるのです。特に片目だけ目やにが多い、なんていう場合は要注意です。
そこで、ここでは赤ちゃんの片目だけに目やにが多い原因についてお伝えしていきたいと思います。
目やにが黄色や緑色の場合
目やにが黄色や緑色の場合は、結膜炎という目の病気にかかっている恐れがあります。結膜炎にはさまざまな種類がありますが、この中でも細菌性結膜炎という病気にかかっている可能性が高いです。
細菌性結膜炎とは、黄色ぶどう球菌という身近に存在する細菌が目に感染してしまうことにより発症します。
発症すると、ネバネバした黄色っぽい目やにや緑がかった目やにが多くでるようになります。この他にも目が充血してしまうのも特徴的です。
よって、片目だけに目やにが多くでる場合は、そちらの目だけに細菌が感染してしまったのかもしれません。
治療法としては、眼科に受診して抗生物質を含んだ目薬を処方してもらいましょう。抗生物質とは、先ほど紹介した細菌性結膜炎の原因となる黄色ぶどう球菌などの細菌を直接退治してくれる成分のことです。
抗生物質を含んだ点眼薬は市販では販売されていないので、しっかり医師と相談した上で処方してもらう必要があります。
また、「細菌性」と聞くと、他の人にうつってしまうのではないか?と不安になるかと思いますが、細菌性結膜炎の場合、感染力は弱いので他の人にうつってしまうことはあまりありません。
ただし、風邪をひいたり、疲れているときなどで免疫力が低下している場合は、細菌に感染しやすくなってしまうので注意しなければなりません。また、赤ちゃんや新生児はもともと免疫力が大人よりも低いので、この結膜炎に発症しやすくなってしまいます。
もし、今回紹介したような目やにの症状があらわれたらできるだけ早く、お近くの眼科や小児科などで診察を受けることをおすすめします。
細菌性結膜炎の詳しい対処法はこちらで紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
→【結膜炎は保育園でうつる?コンタクトや眼帯はどうする?】
鼻水もたくさん出ている場合
鼻水もたくさん出ている場合は、風邪をひいてしまっている可能性が高いです。鼻水が出てくる管と目はつながっています。
あなたも経験があると思いますが、鼻水が出てくるとどうしてもすすってしまいますよね。これにより鼻水が逆流して、それが目の方に出てきてしまうのです。
目に鼻水の成分があることは体にとって好ましくないので、この鼻水を追い出そうと涙や目やにが多く分泌されるようになります。
よって、鼻水が出る場合の目やにはしっとり湿った目やにであることが多いです。
赤ちゃんは、どうしても自分で鼻をかんだりすることが難しいと思うので、鼻水が逆流することが多くなってしまいます。さらに、赤ちゃんの体はまだ成長途中なので、目と鼻の距離が大人よりとても近いです。
このことも鼻水が目に入ってしまう大きな原因のひとつとなっています。
対処法としては、もとの原因となっている鼻水を抑えるのが一番です。小児科や眼科などで風邪を治すお薬を処方してもらいましょう。
また、赤ちゃんはアデノウイルスによるプール熱という風邪にかかりやすいです。このプール熱について以下で詳しくお伝えしているので、ぜひご覧になってみてください。
→【プール熱の症状と潜伏期間は?大人にも感染する?!】
そのほかの原因
以上の2つが代表的な赤ちゃんの片目に目やにがでる原因となりますが、他にもいくつか考えられます。
例えば、まつげが逆さに生えてしまって、目を刺激してしまい、目やにが多く出てしまう「逆さまつげ」。
目と鼻をつなぐ管がなんらかの影響によりつまってしまい、目やにが鼻に流れなくなってしまう「鼻涙管閉塞」。
同様に、目と鼻をつなぐ管がつまってしまい、細菌に感染し、ドロドロした目やにがでる「慢性涙嚢炎」。
このようにさまざまな原因があるので、私たち素人目で判断するのはなかなか難しいです。しっかりと医師に相談してくださいね。
まとめ
赤ちゃんが片目に目やにをたくさん出してしまう原因についてお伝えしました。ただの目やにといっても、さまざまな病気の兆候にもなりうることが分かりましたね。
共通する一番の対策としては、「免疫力」をつけることではないかと思います。日頃からしっかりと栄養を補給して、ストレスを与えないことが免疫力をつけることには大切です。
赤ちゃんは、さまざまな病気にかかりやすいのでしっかりと対策していきましょう。
また、目やにがとてもたくさん出てしまう原因についてこちらでもお伝えしています。ぜひあわせて参考にしてみてください。
【目やにが大量に出て止まらなくなる4つの原因】