寒気と下痢の症状が辛いときに試してほしい3つの対処法
寒気と下痢が同時に起きる場合は、お腹に症状が現れやすい風邪や冷えが原因であるケースが多いです。
このような症状に襲われた場合、しっかりと体を温め、適切な食事を心がけていくことが大切です。
すぐに治るだろうと放置しておくと、症状が悪化したり、思わぬ病気につながる恐れがあるので注意しなければなりません。
そこで、ここでは寒気と下痢が同時に起こる原因や対処法についてお伝えしていきます。
寒気と下痢が同時に起こる理由
風邪
まず最初に疑うべき原因は風邪による寒気と下痢です。
風邪とはそもそも、喉や鼻などの粘膜から細菌やウイルスが感染し、体内に侵入していくことで起こります。
これにより、発熱、寒気、下痢、鼻水、咳などのさまざまな症状が現れます。特に、お腹に症状が現れやすい風邪の場合、寒気と下痢の症状が他の症状と比べて顕著に現れることも多いです。
寒気と発熱の他に、鼻水、鼻づまり、咳など上気道での炎症により起こる症状を伴う場合は風邪が原因ではないか疑いましょう。
冷え
体が冷えていることが原因で寒気と下痢に襲われることも多いです。特にお腹が冷えていると、下痢が起きやすくなるので注意しなければなりません。
冬場などの寒い時期はもちろん、夏場でもエアコンを過度に使用していたりして体が冷えてしまうことはよくあります。
体が冷えることは体に深刻なダメージを与えます。具体的には、下痢、免疫力の低下、肩こり、うつ病などさまざまな症状につながるのです。
なので、体温が低下すると、体の防御機構はこれを食い止めようと、水分の排出を行います。
体に水分が多くあると体温低下につながるので、この原因となっている水分を下痢として排泄するのです。
ノロウイルス(ウイルス性胃腸炎)
特に11月から3月(冬〜春)にかけて寒気と下痢の症状が現れた場合はノロウイルスによる感染性胃腸炎である可能性が考えられます。
ノロウイルスに感染すると、下痢、嘔吐、発熱、寒気、腹痛などの風邪に似たような症状が現れます。
特に下痢と寒気のみが現れる場合は、ノロウイルスの初期症状であることが多いです。その後、発熱や吐き気、嘔吐などの症状が現れるケースが考えれます。
ウイルス性胃腸炎の原因や症状については以下の記事で詳しくお伝えしていますので、ぜひご覧ください。
参考:ウイルス性胃腸炎に感染する原因とは?特徴的な症状をチェックしよう
精神的ストレス(過敏性腸症候群)
風邪や冷えなどの原因の他、精神的ストレスによる症状であることも疑われます。
精神的ストレスは自律神経を乱し、私たちの胃腸に大きな悪影響を与えます。
特にストレスにより下痢が慢性化すると過敏性腸症候群と呼ばれる病気になるので注意しなければなりません。
寒気と下痢が現れたときの対処法
温かい飲み物を飲む
寒気と下痢の症状が現れたときは、まず温かい飲み物を飲むようにしましょう。
温かい飲み物を飲むことで、体を温め、さらに下痢により体から失われた水分を補給することができます。
冷えた体を温めるには、重ね着などで外部から温めるよりも温かい飲み物を飲むことで内部から温めた方が効率的です。
特に寒気と下痢の症状が現れる場合は、お腹が冷えていることが考えられるので温かい飲み物を飲むことで内部から温めることは非常に効果的です。
また、下痢をすると体内の水分が急激に失われ、脱水症状になってしまう危険性もあります。なので、下痢になったときは水分補給を欠かさずに行うことが非常に大切なのです。
下痢のときの水分補給はスポーツドリンクや経口補水液などが効果的にされていますが、寒気のときに冷たい飲み物を飲むのはおすすめできません。
白湯、生姜湯、ホットミルク、ほうじ茶などの温かい飲み物を飲むことで体を温め、かつ水分補給を行うことができます。
お風呂に入る
入浴することで全身を温めることができ、寒気や冷えによる下痢の対処につながります。
ただし長時間の入浴は体力を消耗してしまうので、10〜15分程度入浴し体を温めるようにしましょう。
また、入浴後は湯冷めしないように気をつけることが大切です。
風邪をひいていても入浴は問題ありませんが、37.5℃以上の熱があるときは風邪を悪化させてしまう可能性があるので控えるようにしましょう。
食事を気をつける
寒気と下痢がするときは食事にも気をつけなければなりません。
消化の悪い食べ物、刺激物、辛い食べ物、肉類、揚げ物、アルコールなどの飲食、また暴飲暴食は控えるようにしましょう。
寒気と下痢の症状があるときは、消化に良く温かい食べ物がおすすめです。具体的には、おかゆ、うどん、スープ、じゃがいも、豆腐、白身魚などが良いでしょう。
また、消化が良く栄養価の高いバナナやリンゴなどのフルーツもおすすめです。
ただし、ぶどうや梨、スイカ、メロンなどの果物は控えた方がいいです。これらは、消化に悪かったり、お腹を冷やしてしまう恐れがあるので気をつけましょう。
参考:胃腸風邪のときに食べてほしい食事と絶対に控えるべき3つの食べ物