白斑症の治し方まとめ!諦めちゃだめです!
難治性の皮膚病「白斑症」で悩んでいる方は意外と多いと言われています。健康上問題はないとは言え、色素を失った肌を見せるのはとても勇気のいることです。
今回は、白斑症で悩んでいる方が少しでも気持ちが楽になるように、白斑症の治療や対策についてまとめました。
諦めず、前向きに頑張るきっかけになると思いますのでぜひご覧下さい。
白斑症とは
ある日突然、一部白くなった肌を発見するとびっくりしますね。最初は皮が剥けたのかなと思います。そして、何か悪い病気だろうかと心配になります。
白斑症が発症するきっかけは、怪我や日焼け・過度のストレスなどが考えられています。
子供から大人まで発症する可能性があり、自然治癒が難しい難治性の皮膚炎と言われています。
皮膚の色は個人差がありますが、それはメラニンという色素の量によります。このメラニンを生成する細胞が壊されてしまうため色が出ない白斑となります。
また、人に伝染することはなく、健康上問題はありません。痛みやかゆみもありませんが、その部分の皮膚は紫外線に弱いため、ちょっとした日焼けでもかゆみが出ることがあります。
白斑症の治療
白斑症の原因は解明されておらず、治療はそれぞれの状態に合った方法を試してみることになります。
薬物治療
ステロイド剤は免疫機能を正常化させ、白斑を縮小させる効果があります。長期使用には副作用の危険もありますので、自己判断をせず医師の指導の元で使用しましょう。
プロトピック軟膏はアトピー性皮膚炎の治療薬として作られた薬で、メラニン細胞が破壊されるのを防ぐ効果があります。日焼けや傷などがある場合は副作用が生じる場合がありますので注意しましょう。
ビタミンD3外用薬は乾癬(かんせん)の治療にも使われている塗り薬です。免疫反応を調整する働きがあるため、白斑症の治療に使用されます。血液中のカルシウム値が上がることがあるので、持病で他の薬を常用している方は注意が必要です。
紫外線照射
エキシマライトは、ターゲット型の治療器具で患部にスポット的にエキシマ発光という紫外線を照射します。スポット的に照射して患部だけに作用する為、がんなどのリスクが少なくなります。小さな白斑であれば、他の紫外線療法よりも早く効果が出ると言われています。
ナローバンドUVBは、乾癬やアトピー性皮膚炎にも効果があると言われている治療法です。紫外線の中でもごく狭い範囲の周波数が白斑に効果があると言われており、この周波数(311~312nm)のみを照射する治療法です。
PUVA(プーヴァ)は、ソラレンという紫外線を吸収しやすくする薬を塗布または内服してから紫外線照射をする治療法です。範囲の広い白斑に行われる治療法ですが、皮膚がんのリスクがないとは言えず、敬遠する方もいます。
外科的治療
吸引水泡植皮術という手術を行う場合があります。これは色素のある部分の皮膚に人工的に水泡を作り、それを患部に移植するというものです。
専門知識と経験が必要ですので、できる病院は限られますが、効果は大きいです。
漢方薬
様々な方法を試しても、なかなか改善しないという方でも体に合った漢方薬に出合うと効果が出ることがあります。
白斑に効くという漢方薬は数知れずあります。
今はネット時代ですから、ネットのクチコミをよく読んでみましょう。もちろんすべて鵜呑みにするのではなく参考程度にしてください。そして、気になるものから試してみましょう。
漢方薬は体に合っているものであればさほど苦味を感じないといいます。続けて服用していくことが予想されますので、少しでも苦味の少ないのみやすいものでなければ持続しません。
試してみるといって、たくさん購入していては経済的にも大変ですので、返品制度のあるものを選ぶと良いですね。
白斑をかくすことも治療の1つ
白斑症の治療は大変気の長いものとなります。途中くじけそうになることもあります。
諦めや絶望を感じて落ち込むと症状は悪化する傾向にあります。ちょっとしたきっかけで前向きに治療を行うことができると改善することもあります。
根本的な治療ではありませんが、白斑症の患部をかくすことができたら人前に出ることに抵抗がなくなったり、旅行が楽しみになったりして、精神が安定します。
白斑症の患部を隠す方法として、ダドレスやカバーマークというものが知られています。
ダドレスは、一時的に白くなった患部を着色するものです。海やプールでも色落ちがないので安心です。
カバーマークは、ファンデーションのように患部を隠してくれます。手足などの人目に付く部分にできた白斑は手軽に隠せるカバーマークを使うと安心します。
まとめ
白斑症は原因が解明されておらず、治療法も確立されていない難治性の皮膚炎と言われています。しかし、根気強く自分に合った治療法を探し、前向きに治療に取り組むことで改善されることもあります。
薬物治療・紫外線照射・外科的治療・漢方薬など、自分に合った治療法を根気強く探していきましょう。同じ悩みの方は多くいますので、情報交換の場を探すのも良いでしょう。
白斑症は健康上の問題はなく痛みもありませんが、見た目が気になる方が多いです。
根本的な治療にはならなくてもダドレスやカバーマークなどを使用して患部を隠すことで安心を得て前向きになることもあります。一度試して見ると良いですね。