半夏厚朴湯の効果がでるまでの期間は？即効性はあるの？

［更新日］2015/11/03

漢方薬である半夏厚朴湯（はんげこうぼくとう）は副作用がほとんどなく、安心して使うことができる薬です。

ただ、普通の薬より効能が弱いのではないか？即効性がないのではないか？と思われるのではないでしょうか。

そこで、今回は半夏厚朴湯の効果や即効性などについてお伝えしていきたいと思います。

l_210 (1)

半夏厚朴湯とは、５つの生薬が配合された漢方薬でさまざまな効果効能をもっています。

代表的な効能としては、精神安定作用と鎮痛作用があります。

精神安定作用とは、気持ちを落ち着かせて、精神的な不安を取り除いてくれる作用のことです。

以上のような、うつ病の症状を和らげてくれる効果があるのです。

また、ストレスからくる胃や腸の痛み、不眠症、つわりなどの症状も和らげてくれます。

鎮痛作用とは、体のある部位が炎症を起こしてしまったときに痛みや炎症を抑えてくれる作用のことです。

特に半夏厚朴湯の場合は、喉の炎症を抑える効果が強いです。

気管支炎や喉がかれてしまったりしたときに効果的です。また、逆流性食道炎などにも効果があります。

medicine-man

半夏厚朴湯の副作用はほとんどないと述べましたが、人によっては少しでてしまうこともあります。

例えば、

などがあげられます。

用法・容量を守っていれば、副作用の心配をする必要はほとんどありません。

ただし、体調が悪いときであったり、持病を持っている方は、予期せぬ副作用があらわれることもあるので、医師に相談するようにしましょう。

効果を最大限に得るためには、正しい飲み方をしなくてはいけません。

飲むタイミングは食前が適切です。

食後に服用してしまうと、胃や腸で漢方薬の成分を上手く吸収できないからです。

また、飲む量は成人で１日２～３回程度が適量です。

漢方薬は根本的な体質の改善をはかります。

したがって、効果が出るまでにはどうしても時間がかかってしまいます。

つまり、半夏厚朴湯に即効性はありません。

ただ、体質によっては数日後に効果があらわれるようなこともあります。

一方で、３か月後ぐらいに効果がでてくるということもあります。

したがって、半夏厚朴湯と自分の体質の相性によって数日～数か月後と、効果が出るまでの期間がかわってきてしまうのです。

また、飲み続けることにより症状が改善したとしてもすぐに飲むのを中止するというのはおすすめできません。

先ほども述べたように漢方薬は体質を変えるものです。すぐに飲むのをやめてしまうと、症状がぶり返してしまうということもあります。

徐々に服用する量を減らすようにするといいですよ！

半夏厚朴湯の効能や効果が出るまでの期間についてお伝えしました。

効果が出るまでに少し時間がかかってしまうこともありますが、しっかりと飲み続ければ体質が改善され、精神安定作用や鎮痛作用などの効果を得ることができます！