片目だけ目の奥が痛い原因とは?意外な病気に注意しよう!

視界がぐるぐるしている瞬間

目の奥に痛みがある時、まずは眼精疲労や偏頭痛などの原因が思いつきますね。そして、この目の奥の痛みが片目だけであったら何かの病気ではないかと心配になります。

その痛みが強く激しいものであった場合、緊急を要する病気かもしれないと大きな不安を感じてしまいますね。

仕事や家事など、どうしても休めない時は、急な痛みがあると、本当に辛いものです。今回は片目だけ目の奥に痛みを感じる原因について紹介していきます。ぜひ、最後までご覧ください。

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三叉神経痛(さんさしんけいつう)

視界がぐるぐるしている瞬間

三叉神経というのは顔面の痛みを伝える知覚神経です。三叉神経が何らかの原因で圧迫されることで顔の片側にだけえぐられるような激しい痛みが走ります。

歯の奥の痛みから始まることが多く、顔の片側のいたるところに痛みを感じます。

三叉神経の枝の1つである眼窩下神経(がんかかしんけい)が特に圧迫を受けた場合は目の奥の激しい痛みを感じます。痛みは数秒から数十秒でおさまります。

 

三叉神経痛は高齢者に多く見られる症状です。自律神経のバランスが崩れた時や疲労が蓄積した時、脳動脈硬化症や帯状疱疹などのウイルスが原因となる場合など原因は様々です。

治療は、ロキソニンやテグレトールなどの内服薬の服用から始めますが、副作用がある場合もありますので様子を見ながら量を調整してもらいます。

内服薬で効果が見られない場合は外科的手術を行う必要です。

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群発頭痛

群発頭痛は目の奥から側頭部にかけて激しい痛みが生じます。

年に1回程度の頻度ですが、1回の期間は数週間から数ヶ月におよび、その間毎日短時間だけ突き刺すような激しい痛みに襲われます。

 

この発作は夜間から明け方にかけての睡眠時に起こることが多いです。片側の目の奥の痛みの他、同じ側の目の結膜炎や鼻水などの症状が合わせて現れることもあります。

原因は解明されていませんが、目の裏側にある内頚動脈の拡張により引き起こされると言われています。1000人に1人ほどの発症率と言われていますが、20~40代の男性に多く発症します。

 

目の奥の痛みという点では三叉神経痛の症状と類似していますが、群発頭痛の方は一回の発作が数時間続きます。

また痛みの激しさは、「ドリルで穴を開けられるような痛み」と表現されるほどで、偏頭痛や緊張型頭痛などよりもかなり強いと言われています。

 

治療は、激しい痛みを少しでも早く押さえる必要があります。即効性のあるスマトリプタン皮下注射が効果的です。発作が起きた時にすぐに対応できるよう、自己注射が認められています。

スマトリプタンで効果が見られない場合は神経ブロックや外科手術などもありますので諦めず、主治医と相談して治療を行いましょう。

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脳腫瘍

目の奥の激しい痛みが続く場合は脳腫瘍の可能性があります。そのほかにも、吐き気やけいれんなどの症状も現れます。

休息をとっても痛みはおさまらず、睡眠中でも痛みで目覚めることもあります。発作的な一時の痛みではなく、段々強くなっていくのも特徴の1つです。

脳腫瘍により激しい痛みを感じている場合は、一刻も早く脳神経外科を受診する必要があります。我慢しないようにしましょう。

 

その他

考える男

片目だけの痛みではありませんが、眼精疲労・風邪・蓄膿症・ストレスからくる自律神経失調症・緑内障なども目の奥の痛みを生じます。

一日中パソコンを使った仕事をしている、蓄膿症の状態が悪い、仕事が忙しくて大きなストレスを抱えているなど、思い当たる原因はありませんか。

 

我慢できないほどの痛みであれば上記のような病気の可能性がありますが、そこまで激しい痛みでなければ病院に行くのをためらってしまいますね。

まずは思い当たる原因を取り除きましょう。原因によっては効果的な薬があったり、予防することも可能です。遠慮なく医療機関で相談しましょう。

参考:誤解してない?蓄膿症になる2つの原因!

 

まとめ

目の奥に痛みを生じる病気はたくさんありますね。中でも、三叉神経痛・群発頭痛・脳腫瘍が原因である場合は激しい痛みを感じます。三叉神経痛や群発頭痛は、片側の目の奥の痛みが特徴ともなります。

普段から眼精疲労や偏頭痛で悩んでいる方は、それらの痛みとは桁違いの痛みに驚くことでしょう。

これらの病気が原因である場合は少しでも痛みを軽減したり、予防したりする方法を相談することもできますので、一人で悩まず医療機関を受診しましょう。

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