川崎病の後遺症が残る確率は?どんな症状になるの?
川崎病は赤ちゃんがかかりやすい原因不明の病気です。全身の血管が炎症を起こしてしまい、高熱などが続いてしまいます。
さらに、後遺症が残る確率も高く、注意しなければならない病気のひとつです。
そこで、今回は、川崎病の後遺症について着目し、どんな症状が残るのか?残ってしまう確率はどのくらいなのか?ということをお伝えしていきたいと思います。
川崎病の後遺症の症状
川崎病の後遺症として冠動脈瘤(かんどうみゃくりゅう)が起きてしまうことが多いです。
冠動脈溜とは、心臓の周りにある冠動脈にコブができてしまい血液の流れが悪くなってしまう症状です。
この冠動脈という太い血管は、心臓に栄養と酸素をおくるとても重要な血管です。
よって、冠動脈の血液の流れが悪くなってしまうと十分に栄養がおくられなくなり、心臓の機能が低下してしまうのです。
これは狭心症と呼ばれることもあります。
また、このコブが大きくなって血管をふさいでしまうと、心筋梗塞となってしまいます。
さらに、赤ちゃんのときに川崎病を発症したのに成人してから後遺症がでてくるという場合もあります。
これは、高脂血症という冠動脈がつまってしまう心疾患です。
川崎病後遺症の治療法
川崎病の後遺症として上記で説明した冠動脈瘤が残ってしまう確率は、約10%であるといわれています。
後遺症になってしまっても、心筋梗塞になってしまうケースは非常にまれです。
冠動脈溜になってしまった場合は、薬物療法が行われます。
血管に血液が固まってしまい、コブができてしまうことが原因なので、このコブできないような薬を服用しつづける必要があります。
具体的には、アスピリンなど血液の凝固を防ぐ薬が使われています。
また症状が悪化してしまった場合は手術による治療も行われています。
例えば、血管を人工的に広げる手術であったり、血管の内膜を削ることにより管の広さを広くする手術などがあります。
川崎病の後遺症を発症しないようにする方法
後遺症を発症しないようにするためには、初期症状を早く察知し、早く完治させてしまうことが大切です。
具体的な初期症状としては、1週間近く発熱していたり、全身に発疹があらわれたり、手足が腫れたりします。
このような症状があらわれたらすぐに病院へ行くようにしましょう。
川崎病の治療は基本的には、入院して行われます。
しかし、完治して退院した後も安心できません。後遺症が残ってしまったり、再発するおそれがあるからです。
このためにも、退院後も定期的に検査を受けることが大切です。
検査を受けることにより、後遺症などを早期に発見することができ、治療がとても楽になります。
また、川崎病が再発してしまう確率は2~3%とされています。比較的小さい数字ですが、念のため検査を行うようにしましょう。
まとめ
川崎病自体も、治すのが難しい病気ですが、そのあとの後遺症もとても危険です。
後遺症を残さないようにするためにも、川崎病の治療や完治後の検査は必ず行うようにしましょう。