キンダベート軟膏は赤ちゃんの顔にも使える?
キンダベート軟膏は発疹やかゆみなどを抑えるための外用薬です。市販はされていなく、病院で処方される薬なので注意してくださいね。
病院で皮膚の炎症を抑えるときに処方されることが多く、どのような副作用があるのか、どの部分に使っていいのか、などさまざまな不安があると思います。
また、キンダベート軟膏は比較的副作用が少なく、使いやすい薬です。なので赤ちゃんの肌や顔にも使って大丈夫なのでしょうか。
ここではキンダベート軟膏の使用上での注意点や副作用について分かりやすく解説していきたいと思います。
キンダベート軟膏の強さ
キンダベート軟膏はステロイド剤です。ステロイド剤は私たちの体の炎症を抑えていくれる作用を持っています。
「ステロイド」と聞いただけで、「副作用が強く、危ない薬」と思ってしまう人もいるかと思いますが、使用に注意すればとても効果的な薬です。
また、ステロイドは種類によって、その強さもさまざまです。作用の強さによって1群から5群の5段階に分類分けされており、キンダベート軟膏はその中でも、2番目に弱い4群(medium)に分類されています。
つまり、キンダベート軟膏はステロイド薬の中でも比較的使いやすい薬であることが分かりますね。
ただし、上記のステロイドの分類分けは「作用の強さ」によって分けられていて、必ずしも「副作用の強さ」とは一致しないので注意してください。
さらに、キンダベート軟膏に含まれる薬の成分はとてもシンプルで、4群(medium)の中でも特に肌に優しいものとなっています。
とはいっても、場合によっては思いがけない副作用が出ることもあるので、注意してくださいね。副作用については以下で詳しく紹介したいと思います。
赤ちゃんの顔への使用について
キンダベート軟膏は先ほど紹介した通り、比較的マイルドな薬であるため、乳児、幼児にも処方される塗り薬となっています。
特に、乳児湿疹やおむつかぶれ、あせも、アトピー、虫刺されなどの皮膚の炎症によく使用されています。
乳児湿疹は赤ちゃんの顔に湿疹があらわれることが多く、キンダベート軟膏がよく処方されているのです。
なので、赤ちゃんの顔に使用することもできます。ただ、顔は皮膚が薄い部分であるので、使用するときは十分に注意するようにしましょう。
他にも、赤ちゃんの顔にはアルメタ軟膏やロコイド軟膏もよく使用されます。これらもキンダベート軟膏と同じぐらいの強さのステロイドなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目の周りへの使用はダメ!
ただし、顔に使用するときは、目に入らないように注意してください。目に入ってしまうと、目がかすんだり、痛みが出たりと異常な状態になります。また、目の周りの皮膚はとても薄いので、ステロイド剤を塗るべきではありません。
なので、顔に使用することはできますが、目の周りには使用しない。ということを覚えておいてください。
ステロイドが乾くまでは、赤ちゃんが目をこすらないように気をひいてあげることが大切ですね。
口に入ってしまった場合は?
また、口に入るのは問題ありません。あまり大量に入ってしまうのは、問題がありますが皮膚に塗ったキンダベートを指で触って、その指を口でしゃぶってしまうほどの場合は心配しないで大丈夫です。
なぜかというと、キンダベート軟膏はマイルドなステロイド剤で、赤ちゃんへ使用されることも多く、口の中に入ってしまうことも想定して成分が作られているからです。
ただ、キンダベートではなく、さらに作用の強いステロイド剤の場合は、「口に入れてはダメ」という場合もあるので、注意しましょう。
副作用
キンダベートはマイルドなステロイドですが、場合によっては副作用が起きることも考えられますので、注意してください。
キンダベートを含め、ステロイド剤全般で以下のような副作用が起きることがあります。
- 皮膚萎縮(皮膚が薄くなること。)
- 湿疹やかゆみがひどくなる
湿疹やかゆみがひどくなり、かぶれてしまうような場合は、副作用であることが考えられますので、使用を中止して、医師や薬剤師に相談するようにしてください。
皮膚委縮については、ステロイドの中で最強の作用を持つデルモベート軟膏について紹介した記事で詳しくお伝えしているので、ぜひ参考にしてみてください。
また、妊婦の方、高齢者の方、風邪をひいて免疫力が低下している方は以上のような副作用があらわれやすい傾向があるので、注意しましょう。
さらに、長期間使用すれば使用するほど、副作用があらわれやすくなります。基本的には医師や薬剤師の指示に従えば、問題はないですが、2週間を使用期間の目安にしてみてください。
これは、使用する部分でも変わってきます。皮膚が薄い顔や首、唇あるいは陰部へ使用する場合は、特に注意しなければなりません。
まとめ
キンダベートの赤ちゃんの顔への使用や副作用について解説しました。比較的マイルドなステロイドで赤ちゃんの顔にも使用でき、使いやすい薬です。
ただ、使用法を間違えると思わぬ副作用があらわれてしまう場合もあるので、慎重にあつかっていく必要があります。
もし、使用後になにか異常が生じたら、必ず医師に連絡するようにしてください。