メチコバール錠500μgの副作用と効果を分かりやすく解説
体のすみずみまでめぐっている神経で何らかの影響により異常が起こると、体にさまざまな症状があらわれてしまいます。
具体的には、手足のしびれであったり、痛み、難聴などが起こります。
メチコバール錠500μgは、そのような末梢神経障害による体の異常を改善するために用いられています。
しかし、実際にこのような薬を自分が服用するとなると、どんな薬なのか知っておきたくなりますよね。
そこで、今回は昔からよく使われている薬であるメチコバール錠500μgの効果や副作用について分かりやすく解説していきます!
効果・効能
まずは、メチコバール錠500μgの効果・効能についてお伝えしていきます。
メチコバールは、主に手足のしびれや神経痛の症状を緩和するために用いられます。
このような症状は冒頭でも紹介したように、体をめぐっている末梢神経の障害によって引き起こされるのでしたね。
メチコバールはビタミンB12を主成分としています。そして、このビタミンB12が神経の働きを調節してくれるのに役立つ物質なのです。
つまり、私たちの体の中でビタミンB12が少なくなってしまうと、神経障害が起きてしまうので、メチコバールによって、ビタミンB12の不足分を補給しているのです。
また、メチコバールは、手足のしびれや痛みだけでなく、
- 糖尿病による神経障害
- 帯状疱疹にともなう神経痛
- 末梢神経の傷が原因となる肩こりや腰痛
- 難聴
- 耳鳴り
- メニエール病
- 味覚障害
- 嗅覚障害
など、さまざまな神経の損傷が原因となる症状に対して効果があるのです。
ただ、昔からある薬なので、強い薬理作用は持っていません。
なので、『実際服用してみたけど、思っていたほど効果が出なかった、、、』ということもよくあります。
副作用
以上のように、メチコバール錠500μgは末梢神経障害による手足のしびれや痛みをはじめ、さまざまな症状に効果・効能が期待できます。
また強力な薬ではないので、副作用もほとんど見られていないことで知られているのです。
主成分がビタミンのみなので、長期的に服用しても胃腸への負担がほとんどないのも、利点ですね!
ただし、体質によっては副作用が出てしまう場合まります。
具体的に報告されている副作用には以下のようなものがあるので、参考にしてみてください。
- 吐き気
- 下痢
- 発疹
- 食欲がなくなる
このように、副作用が出たとしても、重い副作用が出ることはほとんどありません。
ただし、以前にメチコバールを服用して、かゆみなどのアレルギー反応が出たことがある方は注意しなければなりません。
また、妊娠中の方や授乳中の方も思わぬ副作用が生じたり、赤ちゃんに影響が出てしまうことがあります。
さらに、薬の飲み合わせによる作用・副作用の増強も考えられます。互いの薬の成分が影響しあって、作用を強めあったり、弱めあったりしてしまうのです。
なので、
- 過去にメチコバールを使用してアレルギー症状が出たことがある方
- 妊娠・授乳中の方
- 他の薬も使っている方
は、必ずかかりつけの医師や薬剤師に相談するようにしてください。
メチコバール錠500μgの代わりになる市販薬
メチコバール錠500μgは処方薬なので、病院で処方してもらわないと手に入れることはできません。
そこで、最後に、メチコバール錠500μgの代用薬として使用できる市販薬についても紹介したいと思います。
メチコバール錠500mgの主成分はビタミンB12です。
市販薬でも、ビタミンB12を含んでいるものが販売されており、ビタミンB12に加えて、ビタミンB6、ビタミンE、葉酸などのビタミンも配合されているものが多いです。
これらの市販薬は、末梢神経障害による肩こりや腰痛、筋肉の疲労などの改善をうたっているものが多いです。
具体的には、
- ナボリンS (エーザイ)
- ナボリンEB錠(エーザイ)
- ロスミンS(米田薬品)
- アリナミンEXゴールド(武田薬品)
などがあげられます。
まとめ
メチコバール錠500μgの副作用や効果・効能を中心にお伝えしました。
作用は強力ではないものの、副作用がかなり少ないというのが特徴的です。
末梢神経障害による症状に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてくださいね。