唇に膿ができて悩んでいる人必見!膿を早く治す4つの方法
唇の荒れは非常に目立つので早めの対処が必要になります。
特に唇から膿が出てくるように炎症を起こしている場合は放っておくと、さらに症状が悪化してしまいます。
唇に膿ができる原因はただの乾燥が起因となっている場合や口唇ヘルペスなどの病気が原因となっていることも考えられるのです。
そこで、ここでは唇に膿ができる原因やその対処法についてお伝えしていきます。
唇に膿ができる3つの原因
乾燥
唇に膿ができてしまう根本的な原因は乾燥であることが多いです。
唇は皮膚がとても薄く、通常の皮膚と違い皮脂腺や汗腺がないため、唇表面の皮膚はとても乾燥しやすいのです。
唇表面の潤いが損なわれて乾燥してしまうと、皮膚のバリア機能が低下してしまいます。すると、カサカサして荒れてしまいその傷口から細菌が侵入することで唇に膿ができてしまうのです。
唇がカサカサ乾燥しているときは少しの刺激で傷ができやすく、その結果膿も生じやすくなってしまいます。
特に冬場の乾燥している時期や冷暖房を使用している室内などでは乾燥しやすいので、リップクリームを塗るなどして保湿ケアが重要になってきます。
アレルギー
何かのアレルギー原因物質(アレルゲン)との接触により、唇が腫れたり膿ができてしまうことも疑われます。
アレルゲンは人によってさまざまな物があげられます。例えば、リップクリーム、口紅、歯磨き粉、香辛料などの刺激物が一般的にアレルギーで炎症を起こしやすいとされています。
また、今までアレルゲンでなかったものがストレスなどが原因でアレルギー原因物質となりアレルギー反応を引き起こすこともよくあるのです。
なので、特に唇が乾燥しているわけではないのに荒れて膿が出てくるような場合は使用しているケア商品が原因ではないか疑ってみましょう。
代用品に代えてみて、唇の荒れが治まるようであればそのアレルゲンによる炎症が原因であると考えられます。
咬傷(こうしょう)
咬傷とは簡単に言うと、自分で唇を噛んでしまってできた傷のことです。咬傷の傷口から細菌が感染することで膿ができてしまうのです。
食事をしているときにうっかり噛んでしまったり、唇を噛む癖がついてしまっている場合は注意が必要です。
また、人は誰でもストレスを感じると無意識に上下の唇を押し付け合うように力が入ります。
これがひどくなったり、習慣化してしまうと無意識のうちに唇を噛んでしまっている状態にもなってしまうのです。
唇に膿ができる3つの病気
口唇ヘルペス
口唇ヘルペスは唇に膿ができてしまう最も代表的な病気です。口唇ヘルペスはヘルペスウイルスによって引き起こされます。
ヘルペスウイルスは、病原性が弱く身近なウイルスで実はほとんどの成人はすでに感染しているのです。
しかし、正常に免疫系が働いているときはヘルペスウイルスの働きを押さえ込んでくれますので、体に症状が表れることはありません。
一方で、精神的ストレスや疲労、食生活の偏りなどが起因となって体の免疫力・抵抗力が低下してしまうと、ヘルペスウイルスが口唇ヘルペスを引き起こしてしまうのです。
口唇ヘルペスの初期症状は、唇の違和感です。唇にかゆみや軽い痛みや腫れ、赤みなど何らかの異常が表れてきます。
この違和感から数時間〜2日後に唇に膿ができたり、赤い腫れ、水ぶくれといった症状が出てくるのです。
口唇ヘルペスができても触らずに刺激を与えないようにしていれば約2週間ほどでかさぶたになり自然と治ることも多いです。
もちろん皮膚科を受診すれば口唇ヘルペスの処方箋をもらうことができるので、早く治すためにも受診するといいでしょう。
参考:唇に水ぶくれができたときは口唇ヘルペスに注意!痛くない原因もチェックしよう!
ニキビ
特に、ニキビができやすい肌質の人は口唇ヘルペスではなくニキビが原因で唇から膿が出ていることも疑われます。
ただし、ニキビは毛穴に皮脂などが詰まることで起こります。唇には毛穴はないので、ニキビができる場所は唇と皮膚の境目あたりになります。
またニキビの場合はできものの中心が白っぽくなっていることが特徴です。
以上のような、できものの特徴がある場合はニキビの可能性が疑われるので皮膚科を受診し治療を行っていくようにしましょう。
特に唇に白っぽいできものができている場合はこちらの記事をご参考ください。
参考:唇に白いできものができて痛い!考えられる6つの原因と治し方を解説
口角炎(カンジダ性口唇炎)
口角炎は主に唇の両端のあたりで炎症を起こして、腫れや膿、そして出血などが生じる皮膚の病気です。
唇の端の方に症状が表れるので、食事をするときなどに口を動かすことでさらに痛みが増してしまうのです。
口角炎はヘルペスやニキビと症状が似ていますが、唇の真ん中あたりに炎症が起きることはなく両端に膿ができるのが特徴的です。
また、カンジダという真菌の感染で起こる炎症なので、ヘルペスウイルスの感染とは異なります。
口角炎が発症する原因は多岐にわたり、以下のようなことがあげられます。
- 精神的ストレスや睡眠不足による疲労
- ビタミンB類や鉄分の欠乏
- 化粧品などによるかぶれ
このようなことが原因でカンジダが感染し、口角炎を引き起こしてしまうのです。
唇に膿ができたときの対処法
しっかり保湿する
唇が乾燥してしまうと表面のバリア機能が低下してしまいさまざまな刺激に対して弱くなってしまいます。
唇は乾燥しやすい部位なのでしっかりと保湿をすることで症状の悪化を防いだり、膿ができてしまうのを予防したりすることができます。
外出先でもリップクリームは持ち歩くようにし、唇の乾燥を感じたら頻繁に塗るようにするといいでしょう。
また、ワセリンなどの保湿剤を使用することも効果的です。
唇は清潔に保つ
唇に膿があるということは、傷口から細菌や真菌、ウイルスなどが感染し炎症を起こしているということです。
なので唇が不衛生な状態だと細菌が繁殖しやすい環境になってしまい、膿もできやすくなってしまいます。
- 指で唇を触るのを控える
- 食事後はしっかりと口を拭く
このような対処を行っていくことで、唇に病原体がさらに繁殖するのを防ぎ、症状を改善させていくことができます。
ビタミンを摂取する
唇の荒れはビタミンが欠乏していくことで引き起こされることも多いです。なので、ビタミンをしっかり補給することで早期に回復することができます。
具体的には以下のビタミン類を摂取するようにしましょう。
- ビタミンA:体の免疫力を向上させ、皮膚や粘膜の健康を保つ
- ビタミンC:炎症を抑える働きをする
- ビタミンB2:炎症の抑制と粘膜の保護
- ビタミンB6:炎症の抑制と粘膜の強化
皮膚科を受診する
唇の荒れは目立つのでできるだけ早く治さなければなりません。
腫れや膿ができて放っておくと悪化してしまうことも多いので、なかなか治らなかったり、症状がひどい場合は皮膚科を受診するようにしましょう。
症状に合わせた塗り薬や内服薬を処方してもらえるので早期の回復を期待できます。