しゃっくりが止まらない!その原因となる病気に要注意!

きれいな海

しゃっくりが止まらないという経験は誰もがありますよね。

誰かと話している時に始まると、思わぬところでしゃっくりが出て、おかしな語尾になって恥ずかしい思いをしたなんて体験はよくあります。

 

一時的にしゃっくりが出ることはよくあるけれど、それが止まらないとなると、思い通りにしゃべることができず、何事にも集中できません。病気じゃないかと不安にもなりますよね。

今回はしゃっくりが止まらない原因についてまとめました。

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しゃっくりを引き起こす横隔膜とは

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しゃっくりは横隔膜の痙攣だということはよく知られています。しかし、なぜ横隔膜が痙攣するのか…というとよくわかりませんね。

 

横隔膜は胸腔と腹腔の境界にある筋肉組織です。その収縮や弛緩で腹式呼吸をさせています。

また排便時に力むと、横隔膜が下がって腸を圧迫してくれます。そして嘔吐する際には上部を圧迫し、嘔吐を補助します。

このような働きをする横隔膜が痙攣する原因とはどのようなものなのでしょうか。

 

病気の心配がないしゃっくり

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しゃっくりの原因は非常にたくさんあります。どの場合でも、最終的に横隔膜に影響を与えて痙攣させてしまうことで生じます。原因となるパターンをいくつかご紹介します。

 

過食や刺激物の摂取などにより、消化管を刺激してしまい横隔膜が痙攣する場合があります。

横隔膜は消化時に下へ下へと消化を助ける働きがあるため、消化管を刺激することで横隔膜の痙攣が起こることがあるのです。

 

過度の飲酒により横隔膜の痙攣が生じることもあります。飲酒というのは体を冷やすと言われます。

横隔膜は筋肉組織ですので、他の筋肉と同様の特徴があります。それは冷えると固まるということです。

スポーツの前に準備運動をしてある程度筋肉を温めておかないと、痙攣したり怪我をしたりします。横隔膜の痙攣もそれと同じなのです。

 

笑い方により生じることもあります。突然大笑いしたりすることで横隔膜を刺激してしまうことがあるのです。笑い方は人それぞれですが、横隔膜を刺激しやすい笑い方をするタイプの人もいるそうです。

しかし、どの笑い方が横隔膜の痙攣を起こしやすいかまではわかっていません。笑った時にしゃっくりが出始めてなかなか止まらないという方は、自分の笑い方を少し分析してみましょう。

どういう笑い方をした時によく生じるかを把握することで、頻度を少なくできるかもしれません。

 

驚きにより神経が刺激されて生じる場合もあります。誰かに驚かされたり、転倒しそうになってヒヤリとした時などに瞬間的に生じます。

 

ストレスが原因で生じる心因性しゃっくりもあります。これは女性に多い原因です。原因となっているストレスを解消しなければ解決しません。仮に止まっても、また始まる…ということになります。

 

これらの原因で起こるしゃっくりは、そのほとんどは数時間で自然に止まります。しかし、長時間止まらない場合や頻度が非常に高い場合は病気が原因である可能性があります。

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病気が原因で起きるしゃっくり

しゃっくりはちょっとした刺激で始まったりしますが、ほとんどは自然に消えます。しかし、なかなか止まらない場合は病気が原因となっている可能性があります。

病気が原因となるしゃっくりは、抹消性しゃっくり・中枢性しゃっくりの2種類に分けられます。

 

末梢性しゃっくり

末梢性しゃっくりとは横隔膜に近い臓器が炎症を起こしたりして何らかの悪影響が生じたとき、それが横隔膜への刺激となって起きてしまうしゃっくりです。

どのような病気が末梢性しゃっくりを引き起こす原因となるのか見ていきましょう!

 

肺炎・肺がんなどの肺の病気

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肺の病気が発症すると横隔膜神経を刺激し、しゃっくりが止まらなくなることがあります。

咳が止まらない・呼吸困難などの症状が併発している場合もありますので、このような場合は医療機関で相談しましょう。

 

肝臓がん・胃がん・食道がんなど

横隔膜に近い消化管の潰瘍や炎症は、横隔膜を直接刺激します。それによりしゃっくりが止まらなくなることがあります。

胃がんや食道がんは自覚症状があまりなく気づきにくいとも言われます。

 

それでも、胃がんであれば胃の不快感や食欲不振などの症状が出たり、食道がんであれば熱いものを飲むとしみるような症状を訴える方もいます。このような症状が併発している場合は医療機関で相談しましょう。

このように抹消性しゃっくりが出る病気も、しゃっくりだけがサインとして出ているというわけではありません。少し注意すると他の症状に気づくことがあります。

 

しゃっくりが長く続く、頻繁に起こる、他にも体に異変がある、といった場合は医療機関で相談するようにしましょう。

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中枢性しゃっくり

中枢性しゃっくりとは中枢神経が刺激されることにより起こるしゃっくりです。

どのような病気が中枢性しゃっくりを引き起こすのでしょうか?いくつか見ていきましょう!

 

アルコール中毒

アルコールがしゃっくりを引き起こすということはよく知られていますが、そのメカニズムは解明されていません。上記でも書いたように、アルコールを摂取すると体が冷え、筋肉組織である横隔膜が痙攣するということがあります。

 

一時的な飲酒であれば自然になくなるので問題ありませんが、アルコール中毒の場合、飲酒を繰り返すため、しゃっくりが度々生じることになります。

繰り返すしゃっくりにより横隔膜は痙攣しやすくなるのです。

 

アルコール中毒は自制が効かないほど飲酒してしまう病気ですので、内臓疾患の治療やアルコール制限のため入院し、退院後も精神治療を行う必要があります。早めに治療を開始したいですね。

 

脳腫瘍・脳梗塞など

すべての中枢となる脳に病気があると、中枢神経が刺激されます。すると体中のあらゆるところに影響を受けます。

その中の症状の一つとして、横隔膜への伝達障害が起こりしゃっくりが止まらなくなることがあります。

 

しゃっくりの他にも、頭痛・吐き気・嘔吐・視力低下など、脳の病気に見られる症状が併発していないか確認しましょう。心当たりがある場合は早めに医療機関で相談しましょう。

 

まとめ

しゃっくりは横隔膜という筋肉組織の痙攣によって生じます。過食・刺激物の摂取・飲酒・ストレスなどがきっかけで生じるしゃっくりは、数時間ほどで止まります。これらのほとんどは規則正しい生活を送り、ストレスをなくしていくことで解決します。

笑い方・驚きによるしゃっくりも一時的なものですので、長く続くことはなく心配ありません。どんな笑い方をした時にしゃっくりが始まるか…を注意したり、落ち着いた行動をすることで解決します。

 

しかし、しゃっくりが長時間に渡り止まらない場合や、度々生じる場合、他にも体の異変がある場合は、病気の可能性があります。

病気が原因でしゃっくりが止まらない場合は、注意していれば他にも症状が出ているかもしれません。体の異変がないか注意し、早めに医療機関で相談しましょう。

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