とびひで大人の顔や足に症状があらわれる原因は?!
とびひは強いかゆみをもった水疱(すいほう)が体中にたくさんできてしまう病気です。
特に、大人では顔や足にそういった症状があらわれやすくなっています。
そこで、今回はとびひができてしまう原因を探るとともに、その対処法についてお伝えしていきたいと思います!
とびひとは?
とびひの正式名称は「伝染性膿痂疹(のうかしん)」といいます。
プールや保育園などで子供や赤ちゃんが感染することが多いですが、最近は大人にもうつることが多くなってきています。
症状としては、
- 膿もった水疱が手、足、顔、背中などにできる
- 発症した部位に強いかゆみを感じる
- 発症部位から他の部位へと飛び火していく
のようなものがあげられます。
基本的には、全身に湿疹が出てとてもかゆいです。
とびひの感染経路
感染経路としては、接触感染と自家感染があります。
接触感染
接触感染とは、他の人と接触することにより感染してしまう経路です。
ただし水やタオルなどを介して原因菌が他の人にうつってしまうのも、接触感染に含まれます。
また、自分で体の違う部位に感染を広げてしまうこともあります。
例えば、
- 感染している人と直接触れ合ってしまい感染する
- かゆみが強く、皮膚をかいているうちに他の部位を触ってしまい
水疱が広がっていく - プールやお風呂などで他の人から感染してしまう
- タオルや衣類を一緒に洗濯したり、使いまわしたりすることにより感染してしまう
などがあげられます。
自家感染
感染経路としては上の接触感染が主ですが、自家感染で発症する場合もあります。
自家感染とは私たちの体にいつもいる菌が大量に繁殖したり、他の部位に感染したりすることで毒性をもち発症してしまうことです。
次章で紹介するようにとびひの原因となる菌は私たちの皮膚の表面にいつもいます。
しかし、風邪などによって免疫力が低下したりするとそれらの菌が原因となってとびひを発症してしまうのです。
とびひの原因
原因菌は黄色ブドウ球菌というものと、溶連菌というものです。
これらの菌が前章で紹介したような感染経路をたどって私たちの体の中に入り、発症してしまうのです。
しかし、ただそれらの菌が私たちの皮膚についただけでとびひになってしまうことはありません。
虫刺され、あせも、すり傷、湿疹などで皮膚が傷ついていた場合原因菌がその部分から私たちの体の中に侵入してきます。
足は虫刺されやすり傷などができやすいので、特に症状があらあわれやすくなります。
また、とびひを発症してかゆみを感じて、かいているうちにひっかき傷ができて、その傷からさらに菌が侵入してきて、体中のいろんな部分に広がっていく、、、ということもあります。
このように水疱が飛び火していくことから「とびひ」という名前がつけられました。
さらに、アトピー性皮膚炎をもっているととびひの病態はさらに悪化していきます。合併症を引き起こす恐れもあるので、病院で相談するようにしてください!
とびひの対処法
以上のような感染経路と感染原因をもつとびひですが、どのように対処、予防していけばいいのでしょうか?
夏場に感染しやすいといわれていますが、最近では暖房などの使用により冬でも発症することがあります。
つまり、季節を問わない病気となってきていますので、常に注意が必要です。
- 使用したタオルや衣類は、他の人とは別々で洗濯し、日光消毒する
- 爪を短くきる
- 石鹸で手洗いをよく行うようにする
- シャワーをできるだけ頻繁に浴びるようにする
- 水疱をガーゼで覆い、他の人にうつらないようにする
- 感染したらプールに入ったり、湯船につからないようにする
- 患部は石鹸でよく洗う
- かゆみを感じても、かかないようにする(かゆみ止めクリームを塗ると良い)
以上のような対処法、予防法が効果的です。
毎日のスキンケアが大切なので、できるだけ清潔を保つように意識するといいですね。
特に顔に症状が出てしまうと目立つので、フェイスタオルの交換や洗顔をしっかり行うことを心がけるといいですね!
実際に、感染してしまったときの治療法については こちらで詳しくお伝えしています。
→【とびひの治療法とおすすめ治療薬について】
まとめ
とびひで大人の顔や足にできやすい原因と感染経路、そして対処法や予防法についてお伝えしました。
とびひは接触感染で皮膚にできた傷からうつりやすいので、清潔を心がけて予防するようにしましょう。