耳管開放症の治療方法と症状!原因はストレス?!
耳管開放症(じかんかいほうしょう)ってあまり聞きなれない病名ですよね。
その名の通り、耳に関わる病気なのですが、実は命に関わることもある危険な病気です。
そこで、今回は耳管開放症の症状や原因をお伝えするとともに、効果的な治療方法についてお伝えしていきたいと思います。
耳管開放症の症状
それでは耳管開放症とはどんな症状があり、どんな危険があるのでしょうか?まずは、初期症状ついてチェックしていきましょう。
- エレベーターで体験するように耳がキーンとする。
- 耳に水が入っているような感じがする。
- 耳を塞ぎながらしゃべったときのように自分の声が大きく跳ね返ってくる。
これらのような症状がある場合は、耳管開放症を疑ってみてください。
耳管開放症になると、大きな耳垢がとれることが知られています。その大きな耳垢が耳の中で炎症を起こしてしまう可能性があります。
さらにこの炎症が悪化していくと、耳から脳へ炎症がうつり、重大な病気になっていくのです。
耳管開放症の原因
このような重大な症状になってしまう原因とはいったいなんなのでしょうか?
それは、耳の一番奥にある耳管という管が開いたままの状態になってしまうことにあります。
通常の状態では、耳管は閉じた状態にあるのですが、これが開きっぱなしになるのです。この耳管が開いたままの状態になる原因は主に4つあります。
ダイエットのしすぎ
最近は、この原因が一番多いです。特に女性の方で、一生懸命ダイエットをして、急激に体重を落とすことに成功した場合です。
ダイエットで脂肪を燃焼させるときに、耳管の周りの脂肪も燃焼してしまい耳管が開いたままになってしまうからです。
生活習慣の乱れ
睡眠不足であったり、栄養のある食事をとっていないことが原因の場合もあります。
これらにより、耳管の近くの血行が悪くなり、機能が低下し、開いてしまうと考えられています。
ストレス
ストレスも耳管開放症の原因の1つとなります。
ストレスを多く感じていると、自律神経系が乱れたり、血行が悪くなったりしてしまうからです。
妊娠
妊婦の方も耳管開放症になりやすいです。現在妊娠中の人のうち6人に1人の割合で耳管開放症になるといわれています。
この原因は主にホルモンバランスが乱れることにありますが、出産が終われば治る一時的なものなので、あまり心配する必要はありません。
耳管開放症の治療法
症状が悪化している場合には、手術で耳管を閉じて治すこともできますが、基本的には自然治癒で治す方法が多いです。
自然治癒を促進するための方法は以下のようなものがあります。
水分をたくさん取る
水分を多くとることにより、耳管が閉じるのを促進させることができます。
血行を促進させる
耳の周りをマッサージしたりして、血の流れをよくしてあげると自然治癒を早めることができます。
寝るときは横を向く
仰向けで寝るより、横向きで寝たほうが耳管が閉じるのを促進させることができます。
耳の周辺を温める
耳の周りを温めることにより、血行が促進されるので自然治癒の促進が期待できます。
また、耳管開放症になった場合、注意しなければならないことがあります。
それは、鼻をすするという行為です。
耳管開放症になった人は、耳管が開いているので、この状態で鼻をすすると鼓膜を引っ張ってしまい、鼓膜にくぼみができてしまいます。
こうしてできたくぼみに、耳垢がたまっていき、炎症を起こしやすくなってしまうのです。
このことを知らないと何気なくやってしまう行為なので、絶対にやらないように注意しましょう!
まとめ
耳管開放症はあまり聞きなれない言葉ですが、近年発症する人がとても多くなってきている病気です。
その背景として、ストレス社会で生活習慣が悪くなってきているということがあると思います。
もし発症しても、適切な処置を行えば軽度ですむ病気ですので、しっかりと対策を行いましょう!
また、耳に違和感がする原因を一覧にしてこちらで紹介しております。
ぜひご覧になってみてください。
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