尿の色が濃い?!原因はなんと肝臓にあった!

街中を歩く女の人

尿や便は体の状態を知るきっかけになります。尿の色がいつもと違う!と驚いたことはありませんか?

血尿や白い便など明らかに異常なサインであれば病院へ行こうと思うでしょうが、少し尿の色が違うぐらいだと、「これって異常なのかな?」「いつもこんな色だったっけ?」と疑問を感じるだけのこともあるでしょう。

ここでは濃い尿が出る原因や病気の兆候についてお伝えしていきたいと思います!

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尿といえば腎臓?

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尿の異常と聞くと、腎臓の疾患だと思いがちですが、尿の色は肝機能による影響が大きいと言われています。

尿の色が濃いからといって必ずしも肝機能障害があるというわけではありませんが、肝臓は「沈黙の臓器」とも言われており、気づいた時には病気が進行しているというケースも多い臓器ですので注意が必要です。

 

肝臓の働き

肝臓は、栄養分の代謝・解毒・胆汁の生産などの働きがあります。

人体最大の臓器で個人差がありますが、成人であれば重量にして1kg前後もある大きい臓器です。

 

再生能力が強く、一部の機能障害も残りの細胞で補うことができる有能な器官です。

しかし、病気が進行してもなかなか自覚症状が現れにくいという特徴もあります。

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尿の色が濃くなる原因

尿の色は、肝臓で作られる胆汁に含まれるピリルビンと呼ばれる色素により変わります。

昼間は定期的に水分を摂取しますが、夜寝ている時は水分を摂取できません。

 

汗をかいて水分が不足している状態にもなります。

朝起きて一番の尿の色が濃いのはこのような理由が多いのです。運動した後に濃い尿が出るのも同じ理由です。

服用した薬や食品に含まれる着色料により変わり場合もあります。

 

一過性の色素の高濃度が原因であれば、しっかり水分補給をすれば元にもどります。

それでも通常の色にもどらない場合は病気のサインと考えられます。

 

尿の色が濃くなる病気には、急性肝炎・脂肪肝などがあります。病気が進行し、がんや肝硬変になっている可能性もあります。

肝臓は解毒機能を持つため、アルコールを大量に摂取する生活をしている方は特にサインを見逃さないよう注意しましょう。

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尿が濃くなる病気

急性肝炎

肝炎ウイルスの感染が原因で肝機能障害を起こす病気で、A・B・C・D・E型があります。

日本ではA・B・C型がほとんどです。A・B型は一過性で、きちんと治療を行えば治ります。

 

C型は慢性化することが多く、インターフェロン療法が必要となります。

インターフェロンとは病原体や異物が体内に侵入してきた時に反応する蛋白質でC型肝炎の治療の特効薬とされていますが、副作用は避けられない治療法です。

 

脂肪肝

肝臓に中性脂肪が蓄積され、全肝細胞の30%以上を占めた状態を脂肪肝といい、アルコール性脂肪肝非アルコール性脂肪肝に大別されます。

 

アルコール性脂肪肝は、アルコールの大量摂取などが原因で解毒作用に支障をきたし、肝臓に中性脂肪がたまった状態です。

アルコールを控え、肝臓を休ませてあげることが大切です。

 

非アルコール性脂肪肝は、肥満や糖尿病の方などでアルコールを多く摂取していない方で肝臓に中性脂肪がたまった状態です。

肝臓の病気というとアルコール摂取が原因というイメージがありますが、アルコールを摂取しない方でもこのような病気になる可能性は十分あるのです

しっかり運動をし、不規則な食生活を改善することが大切です。

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どちらにしても自覚症状はなく、気づいた時には脂肪性肝炎・肝硬変・肝がんなどに進行している場合もあります。

肝硬変や肝がんへと進行している場合は手遅れで、肝臓は再生できませんが、早期発見できた場合は肝臓の再生能力により十分治せる病気です。

濃い尿が気になる場合は迷わず内科を受診し、生活を見直しましょう。

 

また、他の尿の異常としては、血尿が多く問題になります。

いろいろな隠れた病気が原因になっている可能性があります。以下でチェックしてみてください!

男性の方はこちら
→【血尿が出た!男性に多い3つの原因

女性の方はこちら
→【血尿が出た!女性に多い4つの原因

 

まとめ

尿の異常というと腎臓というイメージがありますが、肝臓の機能によるものが多いのです。

「沈黙の臓器」といわれる肝臓は、強い再生能力で体を支えてくれていますが、気づいたら手遅れとなる危険性も持ち合わせています。

定期健診を受けたり、肝臓に無理のない生活をこころがけ、肝臓の小さなサインを見逃さず、早期治療につなげていきたいものです。

 

また、尿が濃くなることにより茶色になってしまう原因はこちらで詳しくお伝えしていますのでぜひご覧ください。

参考:尿が茶色になる原因と病気の可能性!風邪による影響は?

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