親知らずの抜歯後に頭痛を引き起こす3つの原因
親知らずの抜歯は、その親知らずの状態や体質によっては、壮絶なことがあります。そして抜歯後の生活はとても不便で、痛みも出ます。
そんな中で頭痛があると、これも抜歯の影響かな?と我慢してしまいがちですね。でもこの頭痛には解決法があるかもしれません。
ここでは、親知らずの抜歯後の頭痛を引き起こす原因についてまとめました。
噛み合わせのバランス
親知らずを抜歯すると、大きく成長していた歯がまるごとなくなるので、その部分には大きな穴ができます。
無理やり歯を引き抜いているのでその穴は傷であり、感染しやすい状態です。
そこからの感染を防ぐため、抜歯後は化膿止めの抗生剤が処方されます。さらに、歯磨き粉を使わずに歯磨きをする・激しいうがいをしない・食事は反対側で噛むなどの注意を受けます。
まさに腫れものに触る扱いです。
親知らず抜歯後の腫れや痛みに対する対処法は以下を参考にしてみてください。
→【親知らず抜歯後に腫れや化膿を起こす原因と対処法】
中でも、「反対側で噛む」というのは非常に大きな影響を受けます。つまり、これまで両側の顎でしっかり噛んでいたところを片側だけで時間をかけて噛むことになるわけです。
これにより、いつも以上に酷使した方の「噛む筋肉」が疲労してしまうのです。
噛む筋肉は肩の筋肉や頭の筋肉とも連動しています。そのため頭痛を引き起こしている可能性が高いのです。
解決法としては、まず酷使している側の筋肉を休ませてあげることです。
時間が経ち、抜歯後の傷が癒えてきたら、ゆっくりと、抜歯した側の筋肉も使うようにしましょう。
噛む筋肉は心臓の筋肉に似ています。疲れを知らず、休むことのない筋肉です。状態に合わせて休ませてあげるようにしましょう。
あごのバランス
親知らずは非常に大きく、抜歯する際には顎や頭に大きな力が加わります。
下側の親知らずを抜歯する際には下あごに大きな力が加わるため、あごが外れそうになる人もいます。
また、長時間口を開けた状態で行うため、骨格のバランスを崩すことがあります。
抜歯後しばらくして両側のあごを使って食事をとれるようになっても頭痛がなくならない場合は、骨格のバランスが崩れている可能性があります。
これは自分で治療することができません。すぐに歯科医に相談しましょう。
自律神経失調症
これは親知らずの抜歯が直接の原因ではありません。
親知らずの抜歯後は痛み・食事の時の不便さ・歯磨きやうがい時の注意など、不快なことが多いですね。このため憂鬱な気分になってしまいます。
結果として、自律神経失調症になり、症状の一つとして頭痛が起こります。自律神経失調症という診断を受けたことがある方は可能性が高いので注意しましょう。
親知らず抜歯による不快感がなくなっていくことで改善されますが、長引くようでしたら、歯科医に限らず、相談しやすい医師に相談してみましょう。
また、親知らず抜歯後の食事についてはこちらをご覧ください。
→【親知らず抜歯後におすすめな食事と避けるべき食べ物】
まとめ
親知らずの抜歯後は、日常生活がガラリと変わります。傷口の痛み・食事の不便さ・歯磨きやうがい時の注意・感染症への気遣いなど…、何かと気分が沈みがちです。
頭痛が続くと、何をしても集中できず、辛いものですよね。抜歯したから仕方がない…と諦めないで下さい。
抜歯後数日中の痛みは十分ありますが、1週間以上続く場合は治療をした方が早く解決するかもしれません。
気になることは我慢せず、まずは抜歯した病院に相談してみましょう。それでも改善しない時は、内科や心療内科など、相談しやすい医療機関を探しましょう。
また、親知らず抜歯後の痛みについてはこちらをご覧ください!
→【親知らず抜歯後の痛みの期間と早く治す方法】