唾を飲むと左側の喉が痛い!この原因となる7つの病気
唾を飲むと喉が痛い…。そんな時大体、風邪をひいたな、扁桃腺も腫れたかな…と思いますよね。
風邪による喉の痛みは通常1週間もすれば改善されるのですが、1週間を過ぎても改善しない場合は別の病気が考えられます。
また、喉の痛み以外に風邪らしい症状がなかったり、なかなか痛みが引かない時、また片側だけに痛みがあるなど、ちょっと違った感覚があると不安ですね。それは何か別の病気を発症しているのかもしれません。
ここでは、唾を飲むと左側の喉が痛くなる原因をご紹介します。
扁桃腺の病気
扁桃腺は外部から近く、水分不足などで乾燥していると細菌やウイルスに感染しやすくなります。感染しても病院に行かずに治ってしまう場合もありますが、重症化すると死に至るケースもあります。
抗生剤などの治療が大変有効ですので、早期治療をすることで長引かずにすみます。扁桃腺の病気を進行の段階別にご紹介します。
急性扁桃炎
細菌やウイルス感染により、口蓋扁桃(こうがいへんとう)に急性の炎症を起こした状態です。のどの痛み・嚥下痛の他にも発熱や全身倦怠感などの症状も現れることが多々あります。
口蓋扁桃は左右にありますので、片側だけが痛いということが多いです。嚥下痛のため食事や水分摂取ができず、脱水症状になると重症化することもありますので注意が必要です。
抗生物質の服用・水分補給・うがいの徹底などの治療を行います。重症化すると、扁桃周囲炎や扁桃周囲膿瘍へと発展することもありますので、早めの治療が大切です。
扁桃周囲炎
これは急性扁桃炎が悪化した状態です。早急に抗生剤投与をしなければ膿がたまって膿瘍を作ってしまいます。こうなると切開するしか方法がなくなりますので、早期治療が必要です。
扁桃周囲膿瘍
急性扁桃炎・扁桃周囲炎に続いて起こることがほとんどです。激しい喉の痛みを片側だけに感じることが多いです。唾液や食事も飲めないぐらいの痛みになることもあります。
扁桃の近くに膿瘍ができている状態ですので、切開排膿しか方法がありません。食事が困難になりますので栄養は点滴で摂取することになります。抗生物質も合わせて投与されます。
一度扁桃周囲に炎症が起こると、繰り返し炎症を引き起こしやすくなります。その場合は口蓋扁桃の摘出手術が必要となっていまします。
喉の痛みぐらいで学校や会社を休みたくないと思うかもしれませんが、膿瘍が胸部にまで広がると胸部膿瘍になり、死に至った例もあります。
ここまで悪化する前に早めに医療機関を受診し、治療を行うようにしましょう。
急性喉頭蓋炎
これは主にB型インフルエンザ菌が喉頭蓋に感染して起こります。発熱などの風邪の症状に加え嚥下痛を起こし、発症から2時間程度で呼吸困難になることもあります。
呼吸困難の危険があるため、入院治療が必要となります。細菌に対する抗生物質と喉頭蓋の腫れを抑えるためのステロイドホルモンを点滴投与します。
喉の痛みは片側であったり全体であったりしますが、考えているうちに悪化しますので、すぐに行動することが大切です。
抗生剤の投与ですぐに改善しますが、短時間の間に呼吸困難を引き起こす危険な病気です。
呼吸困難がある場合は入院施設のある病院で救急診察をしてもらうようにしましょう。
慢性咽頭炎
これは急性咽頭炎が慢性化したものです。普段の生活ではわずかな嚥下痛や喉の違和感程度です。
唾を飲むと左側の喉が痛いという症状が長く続いている場合は、この慢性咽頭炎の可能性があります。
体調を崩した時などの免疫機能が低下している時には急性憎悪となります。急性咽頭炎の治療は非ステロイド性消炎鎮痛剤や抗菌薬を服用します。
慢性咽頭炎になった場合は普段の生活を見直し、急性憎悪しないように気をつけましょう。
その他
喉の炎症以外にも唾を飲み込んで、喉の左側が痛くなる原因はあるのでしょうか?
主に、乾燥や過敏症なども痛みの原因となります。詳しく見ていきましょう!
乾燥
喉は呼吸をしたり、食事をしたりする時に大きな役割のある部分ですので大切にしたいですね。しかし、外部に近く、炎症を起こしやすい部分でもあります。
乾燥することで細菌やウイルスが感染しやすくなり、様々な病気へと発展する可能性があります。
過敏症
風邪を引いたり、空気が乾燥していたりすると喉が痛くなることがあります。その痛みが気になり始めると、意識がそこに集中してしまいがちです。必要以上に気になり、痛みを強く感じてしまうことがあります。
これは原因がわかり治療ができれば解決します。あれこれ考えこまず、まずは医療機関で相談しましょう。
耳鼻科と内科では診察の仕方も異なるようですので、どちらかで解決しなければ別の診療科を受診してみるのも良いでしょう。
まとめ
喉は普段の生活において、非常に影響の大きい部分ですね。呼吸したり食事をしたりする時に、ちょっとした痛みでもあれば気になります。
喉は外部に近く炎症を起こしやすい部分でもありますので、普段から乾燥させないように保護していきたいですね。
気になる痛みを放置すると、病気が発展したり、慢性化したりしてしまいます。喉の痛みぐらい…と放置せず、医療機関で相談しましょう。
耳鼻科に行くのか内科に行くのか判断しかねるところですが、まずは自分が足を運びやすい方を選びましょう。解決しない場合はもう一つの診療科で相談したら良いですね。