運動や筋トレ後に頭が痛くなる労作性頭痛の正体!原因と対処法を徹底解説

ストレッチ

筋トレをした後、ランニングをした後、スポーツをした後、あるいは階段を上った後に頭が痛くなることが多いです。

これは労作性頭痛と言われていて、運動をした後に頭が痛くなることはよくあることなのです。

そこで、ここでは運動後や筋トレ後に起こる労作性頭痛の原因や対処法についてお伝えしていきます。

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運動後や筋トレ後に労作性頭痛がする原因

運動後や筋トレ後に頭が痛くなるのは、労作性頭痛が原因である可能性が高いです。労作性頭痛は以下のようなことが原因となって起こると考えられています。

 

血管の拡張

心臓

運動をすると、体は酸欠状態になります。脳は常に大量の酸素を必要としていますので、脳が酸欠にならないようにたくさんの血液を脳に送ります。

すると、脳の血管が拡張し、神経を圧迫することで労作性頭痛が起こりやすくなるのです。

 

髄液圧の上昇

脳や脊髄は脳脊髄液という無色透明の液体で満たされています。この脳脊髄液は脳や神経を衝撃から守るクッションの働きもしています。

しかし、運動によってこの脳脊髄液の圧が高まってしまうことにより頭痛が生じていることもあるのです。

 

筋肉の緊張

首や頭蓋骨の周りの筋肉が運動により緊張することで痛みが生じている可能性も考えられます。

特に筋トレをすると、筋肉が疲労し固くなります。この凝った筋肉が神経を圧迫し痛みが生じているとも言われています。

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頭痛が起きやすい運動の種類

筋トレ

筋トレは筋肉に大きな負荷をかける運動になります。瞬発的に筋肉を使うことになるので、筋トレ後には労作性頭痛が起きやすいのです。

特に普段あまり筋トレを習慣化していない人に痛みはでやすいです。後述するようにしっかりとウォーミングアップを行うなどをして対処していくようにしましょう。

 

ランニング

最近は健康志向の人が増え、ジョギングやランニングを行う人が増えてきています。ランニングは健康のためにはとても良いのですが、走ると頭痛がしてしまうことに悩まされる方もいます。

 

階段を上ること

地下鉄の駅で地上に上がるとき、マンションで階段を上るときなど比較的長い階段を上るときは頭痛が起きやすくなります。

階段を上って息が上がってしまった経験は誰にでもあるはずです。このときふいに頭痛がしてしまうこともあるので注意しましょう。

 

力仕事

旅する人

重い荷物を運んだり、家具の模様替えをしたりと日常生活で力仕事が必要になるときがあるはずです。このようなときに、急に力を入れて筋肉に負荷をかけると、労作性頭痛が起きる原因となります。

突然の運動で血管の拡張が一気に起こってしまうのです。

 

スポーツ

サッカー・バスケ・水泳などの激しいスポーツを行うと労作性頭痛が起きる場合があります。

特に水泳は体内の酸素不足につながりやすく頭痛につながりやすくなってしまいます。

 

咳・くしゃみ

風邪をひいていて、咳やくしゃみを頻繁にしているときも労作性頭痛が起きやすくなります。

咳やくしゃみも体を動かす「運動」に分類され、繰り返していると頭痛が起きてしまうことがあるのです。

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労作性頭痛の症状

運動後の労作性頭痛は具体的にどのような痛み方をするのか見ていきましょう。痛み方に関しては、体質や運動の激しさにもよりますがズキンズキンと脈が打つように痛くなるのが特徴的です。

こめかみのあたりや頭全体に鈍い痛みが続きます。痛みが続く時間は早いと5分程度で治まってしまうこともあります。

ただ、長いと数時間続いてしまうので我慢できない場合は頭痛薬などで対処していくといいでしょう。

参考:左のこめかみが痛い!この頭痛が起きる4つの原因

 

運動後の労作性頭痛の対処法

ここでは実際に運動後に頭が痛くなってしまったときの対処法についてお伝えします。

 

安静にする

風邪

筋トレや運動をして頭が痛くなったときは、まずは安静にすることが第一です。

上述したように労作性頭痛は体を動かすことにより脳に血流がたくさん送られてしまうことが原因であると考えられています。

なので、安静にして息を整え、体を休めることで正常時の血液の流れになるようにすることが大切なのです。

 

体を動かしたり、重い荷物を持ち上げた後にズキンズキンと頭が痛む場合はできたら横になったり、座ったりして体をリラックスさせましょう。

深呼吸などをして息を整えることも有効です。少なくとも、頭痛を感じたらその運動は一旦中断するようにしてくださいね。

 

市販の頭痛薬を使う

痛みを抑えるには市販の頭痛薬も効果的です。イブ、バファリン、ロキソニンなどの頭痛薬を服用することで痛みを和らげることができます。

ただ痛みが強すぎると頭痛薬の鎮痛作用でも抑えることができない場合もあるので注意しなければなりません。

また、頭痛薬は用法・用量を守って使用することが大切です。痛みが引かないからといって、用量以上の薬を服用しないようにしましょう。

 

運動に慣れる

労作性頭痛はその特定の運動に慣れていない場合に起こりやすいです。なので、運動不足の場合の方が起きやすくなってしまうのです。

頻繁に運動をしたり、特定の運動を繰り返すなどして運動をすることに慣れてしまえば頭痛は起こりにくくなるのです。

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運動・筋トレ後に頭痛がしないようにする予防法

筋トレの後などによく頭痛がする場合は、あらかじめ頭痛が起きないように予防をすることもできます。

 

ウォーミングアップをしっかりと行う

ウォーミングアップを行うことは労作性頭痛の予防にとても効果的です。

例えば、リラックスした状態から突然激しい運動を初めたり、筋トレをしたりすると急に血液の流れが速くなり、脳の血管の拡張も急に起こり頭痛の原因となってしまいます。

 

なので、運動を行う前にあらかじめウォーミングアップをして体を慣らしておくことはとても重要なのです。

特に寒い時期は体が冷えた状態になっています。体が冷えていると脳の血管も収縮していて、そのような状態で急な運動により血管が拡張すると頭痛が起きやすくなってしまうのです。

筋トレ、ランニング、スポーツなどをする前はしっかりとウォーミングアップをして体を温めてから行うようにしましょう。

 

しっかりと水分補給をする

ランニング

運動をすると、汗や呼気などで体から水分が失われていきます。水分不足は頭痛の原因となってしまうので、こまめに水分を補給するようにしましょう。

また、運動中は水分だけでなく塩分(ミネラル)も失われていきます。なので、水分補給をするときは水やお茶ではなく、スポーツドリンクや経口補水液がおすすめです。

 

頭痛対策として水分補給するときの注意点は「こまめに」水分を摂取することです。量的には十分に水分補給をしていても、水分補給の間隔が長いとその間に体内の水分は少なくなってしまいます。

特に暑い時期などで軽い運動でもたくさん汗をかいてしまうときはしっかりと水分補給に気をつけるようにしましょう。

 

筋トレや運動後に労作性頭痛が起きたときは・・・

筋トレ後や運動後に労作性頭痛が起きてしまう原因やその予防法などについてお伝えしました。

ズキンズキンと脈打つような痛みはとても苦しいですが、予防をしてあらかじめ防いだりただしい対処をして痛みを和らげていきましょう。

また、頭痛だけでなく耳鳴りや吐き気などの他の症状があらわれた場合は念のため病院を受診することをおすすめします。

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