下を向くと頭が痛い!5つの原因と具体的な対処法を紹介!
普通の状態であれば頭痛はしないのに下を向くと痛みを感じる、あるいは下を向くと頭痛がさらにひどくなるといった症状は何が原因となっているのでしょうか。
最近はスマートフォンの普及などによってこのような症状に悩み人が増えてきています。
そこで、ここでは下を向くと頭が痛くなる原因や対処法についてお伝えしていきます。
下を向くと頭が痛くなる原因
首の筋肉の緊張
下を向くと頭痛がする最もよくある原因が、首の筋肉が緊張してしまっていることです。つまり、首に負荷を与えすぎて筋肉が疲労してしまっているのです。
人間の頭の重さは自分の体重比で約10%だといわれています。つまり、体重50kgの成人だと頭の重さは5kgもあるのです。これは、11ポンドのボーリングや500mlペットボトル10本分と同じ重さです。
これほどの重さを首は常に支え続けているのです。
そこで、デスクワークを長時間してたり姿勢が悪い状態が長時間続いていると頭を支えている首に大きな負荷がかかり、首の筋肉が疲労してしまいます。
すると、血行の悪化が起こり酸素の供給が不足し、頭痛が起きてしまうのです。
スマホの見すぎ
電車に乗っている間、コンビニのレジを待っている間など無意識にスマホを見ていないでしょうか。
もはやスマートフォンは私たちの生活になくてはならないものですが、スマホの使いすぎは首に大きな負荷を与える原因となります。
スマホを見るときは、下を向くような姿勢になるので上述したように首の筋肉が緊張し頭痛の原因となってしまうのです。
このとき、下を向く角度が大きいほど首に大きな負荷がかかるという研究結果が報告されています。
下を向くと頭痛がするという場合は、スマホの使用など普段の生活の中で不自然に首に負荷を与えていないか思い出してみましょう。
ストレートネック
ストレートネックとは、頚椎(首の骨)の湾曲角度が30°以下の状態のことをいいます。重い頭を支えるために、私たちの首の頚椎は真っ直ぐではなく、30〜40°ほど曲がるようにできています。
しかし、何らかの原因でこのカーブが失われてしまうと、頭痛の原因となってしまうのです。
他にも、首の痛み、肩こり、めまい、手のしびれといった症状があらわれることもあります。
ストレートネックになってしまう原因は、前述したようにパソコンやスマホで不自然な姿勢を取り続けていることやスポーツ障害、加齢などがあげられます。
また、ストレートネックになると首の後ろに痛みを感じるケースが多くなります。
参考:首の後ろが痛い原因と病気を徹底解説!右側か左側だけに症状がでる理由とは?
偏頭痛(片頭痛)
下を向くと頭痛がする場合、偏頭痛が原因となっている可能性も考えられます。偏頭痛は主にセロトニンという物質が作用することで起こります。
セロトニンは血管を収縮させる作用があります。なので、血小板からこのセロトニンが放出されると、血管が一時的に収縮しますが、セロトニンがなくなると逆に血管が膨張してしまいます。
血管が膨張すると周りの神経(主に三叉神経)を圧迫し痛みが生じてしまうのです。下を向くと神経を刺激しやすくなり頭に痛みが起きやすくなります。
偏頭痛が起きる主な原因は、精神的ストレスや疲労があげられます。最近、環境の変化があったり、人間関係で悩みがある場合などは注意が必要です。
副鼻腔炎(蓄膿症)
副鼻腔炎とは、鼻の奥から目の下あたりにある副鼻腔という空洞に膿がたまって炎症が起きてしまう病気です。
副鼻腔炎が慢性化してしまったものは蓄膿症と呼ばれています。
副鼻腔炎になると、以下のような自覚症状があらわれます。
- 頭痛
- 顔の痛み
- 鼻づまり・鼻水
- 後鼻漏(鼻水が喉の方に垂れてくる)
なので、頭痛とともに鼻水もでる場合は副鼻腔炎が原因ではないか疑ってみましょう。
下を向くと頭痛がするときに自分でできる対処法
首や肩のマッサージを行う
下を向くと頭痛がするとき、多くの場合は首や肩の筋肉が緊張してしまっていることが原因です。この凝りを揉みほぐすようにマッサージやストレッチを行っていくといいでしょう。
他の人にマッサージをしてもらうのが一番やりやすいですが、自分でセルフマッサージを行うことも可能です。
方法に関してはこちらの動画が分かりやすいのでぜひご覧ください。
入浴をして体を温める
血行の流れが悪くなると、脳に送られる酸素の供給量も減少し頭痛の原因となってしまいます。特に首や肩が疲労していると凝りができて、血流が悪くなってしまうのです。
そこで、入浴をして体を温めることで血行を促進するといいでしょう。 40℃以上の温かいお湯に浸かってもいいですが、38℃程度で半身浴をするとより効果的です。
血行促進の他、新陳代謝も活性化しますので健康的にもとてもおすすめです。ただ、半身浴はかなりの発汗作用がありますので、こまめに水分補給することは忘れないでくださいね。
適度にカフェインを摂取する
コーヒー、緑茶、紅茶などの飲み物に多く含まれるカフェインは血管を収縮させる作用があります。
つまり、血管の膨張で神経を圧迫する偏頭痛が起きている場合は、カフェインも症状の緩和に効果的です。
ただ、カフェインを過剰摂取してしまうと逆に頭痛が激しくなってしまうので注意しましょう。コーヒーの場合だ1〜3杯程度を目安にしてくださいね。
市販の頭痛薬を使う
ロキソニン、イブ、バファリンなど頭痛の緩和に効果的な解熱鎮痛薬が多く市販されています。ドラッグストアなどで販売されているので、これらを使用すれば多くの場合で痛みを抑え得ることができます。
よくネット上の記事では、「頭痛で市販薬に頼りすぎることはよくない」ということが書かれていますが、用法用量を守って使えばこれほど痛みを緩和させるのに良い手段はありません。
かなり頻繁に使うようなことがなければ、頭痛薬が効かなくなるようなこともないはずです。
慢性的に頭痛がするケースは別として、頭が痛くなったら痛みに耐えるのではなく市販薬で対処するといいでしょう。
ただ、頭痛薬を使っても痛みが収まらない場合や高頻度で痛みがする場合、痛みが激しい場合などは病院を受診することをおすすめします。
下を向くと起きる頭痛は正しく治そう!
下を向くと頭痛がする場合は、緊張性頭痛、偏頭痛、副鼻腔などが原因としてあげられます。
頭痛に悩まされると何事にもやる気が起きなくなったり、日常生活に支障をきたしてしまいます。
ご自身の症状にあわせて正しい治療を行っていくように心がけましょう。
ただ、痛みが激しい場合は何か他の病気が考えられますので内科などに受診するようにしましょう。
また、首の付け根あたりにも痛みがある場合はこちらの記事を参考にしてください。
参考:首の付け根が痛いときの原因6つ!意外な病気の前兆かも?