頭痛に効く飲み物一覧!コーヒーや紅茶は本当に効果があるのか?
ズキンズキンと激しい頭の痛みに襲われるとつらい症状を早く治したいと感じますよね。
頭痛にはさまざまな種類がありますが、中でも偏頭痛と緊張型頭痛がほとんどを占めています。これらの頭痛には適した飲み物があり、症状の緩和に効果がある飲み物もあるのです。
そこで、ここでは頭痛に効く飲み物についてお伝えしていきます。頭痛の種類によって効果的な飲み物は変わってきますので注意してください。
偏頭痛(片頭痛)に効く飲み物
偏頭痛は、こめかみから頭の全体にかけてズキンズキンと脈打つような激しい痛みに襲われる頭痛です。
偏頭痛に悩まされるのは男女ともに10〜40代と比較的若い世代で発症するのが特徴的です。
偏頭痛は、頭の中の血管が拡張し、神経を圧迫することで痛みが生じます。なので、血管の収縮作用がある飲み物を飲むことで偏頭痛の痛みを抑えることができます。
そこでここでは偏頭痛になってしまったときに効果的な飲み物を紹介していきます。
コーヒー
コーヒーに多く含まれるカフェインには血管を収縮させる作用があります。これにより、脳の血管の拡張を抑えることができ頭痛の緩和につながるのです。
また、カフェインは体をリラックスさせたり、脳を活性化し疲労を回復させる働きもあります。
ただ、コーヒが飲めないという方も多いので、苦手な方は以下で紹介するような他の飲み物を飲んでみましょう。
緑茶
コーヒーが飲めない方でも緑茶であればほとんどの人が飲めるはずです。緑茶にもカフェインが含まれており、偏頭痛の痛みに効果があります。
ただ、カフェインは取りすぎてしまうと逆に頭痛の原因となってしまうので注意しなければなりません。
一般的にカフェインを摂取する1日の目安は500mgまでといわれています。カフェインを含む一般的な飲み物の1杯(150ml)あたりのカフェイン含有量は以下のようになっています。
- コーヒー(ドリップ):130mg
- コーヒー(インスタント):70mg
- 緑茶:30mg
- 紅茶:30mg
- ココア:45mg
- コーラ:15mg
これを見るとやはりコーヒーが一番カフェインを含んでいることが分かります。ドリップコーヒの場合、1日に3〜4杯程度に抑えた方がいいようです。
ただ、緑茶はコーヒーと違いガブガブとたくさん飲めてしまう点に注意しなければなりません。
喉が乾いたからといって緑茶を多く飲んでしまうと逆にカフェインの摂取量が増えて頭痛を助長してしまう可能性も考えられます。
カフェインの摂取はほどほどにしておくことが一番頭痛に効果的なのです。
紅茶
紅茶もカフェインを含む飲み物です。コーヒーが苦手な方でも紅茶であれば飲める方は多いはずです。
紅茶を飲むときはホットティーよりもアイスティーがおすすめです。なぜなら、ホットティーを飲んで体を温めてしまうと血流が促進し、血管が拡張してしまうからです。
偏頭痛は脳の血管の拡張により神経が圧迫されて起こります。温かい飲み物を飲んで体を必要以上に温めてしまうと痛みを助長してしまうおそれがあります。
同様の理由で偏頭痛のときは、患部を温めたり、温かいお風呂に入浴することは控えた方がいいのです。(温めた方が良い頭痛もあるので注意してください。あくまでも偏頭痛のケースの話です。)
ココア
知らない方も多いかと思いますが、ココアにもカフェインは含まれています。それも、飲み物の種類によりますが緑茶や紅茶よりも多くのカフェインが含まれていることも多いのです。
ココアはコーヒーや紅茶、緑茶よりも一般的な飲み物ではないかもしれませんが、ココアが家にあったり、好きな方はぜひココアも飲んでみてください。
牛乳
牛乳も偏頭痛に効く飲み物です。ただし、牛乳にはカフェインは含まれていません。牛乳に含まれていて偏頭痛に効果がある成分はトリプトファンです。
トリプトファンとは、体に必要なアミノ酸ですが、体内では合成されないので必須アミノ酸といいます。この必須アミノ酸は食事から摂取する必要があるのです。
トリプトファンは、精神を落ち着かせ鎮痛効果があり偏頭痛に効果があるのです。他にも、不眠解消や美肌効果、集中力や記憶力を高める効果などもあり健康にとても良いのです。
トリプトファンは牛乳以外にも、肉類、魚類、納豆、卵黄、アーモンドなどの食べ物にも多く含まれています。
緊張型頭痛に効く飲み物
緊張型頭痛は、慢性頭痛の中で最も多い頭痛で頭が締め付けられるような痛みがするのが特徴です。
緊張型頭痛はは精神的・肉体的ストレスが原因で生じます。長時間同じ姿勢を取り続けたり、眼精疲労などにより首や肩の筋肉が凝ることで頭が痛くなってしまうのです。
また、不安や抑うつなどの精神的なストレスも緊張型頭痛に影響を与えます。緊張型頭痛は、偏頭痛とは逆で首や肩、頭の血液の流れが悪くなってしまいます。つまり、血管収縮による血行不良が痛みの原因となってしまうのです。
そこで、血行を促進し筋肉の緊張をほぐすことに効果的な飲み物を飲むことがおすすめです。
温かい飲み物
緊張型頭痛の場合は、冷たい飲み物よりも温かい飲み物がおすすめです。なぜなら、緊張型頭痛は血行不良により疲労物質が溜まり、筋肉が凝ってしまうことが原因となるからです。
温かい飲み物を飲んで体を温めることで血管を拡張させ血行不良を改善することが期待できるのです。
ただし、温かい飲み物が頭痛の緩和を促すのは緊張型頭痛に限ります。偏頭痛の場合は、逆に温かい飲み物は痛みを促進させてしまうおそれがあるのです。
それぞれの頭痛の根本的な原因は以下のようになります。
- 偏頭痛:血管の拡張が神経を圧迫
- 緊張型頭痛:血管の収縮が筋肉を固くし、その凝りが神経を圧迫
なので、自覚症状によりこれらの頭痛をしっかりと区別する必要があります。
それぞれの頭痛の特徴は以下のように表すことができます。
- 偏頭痛:こめかみを中心にズキンズキンと脈打つような痛み
- 緊張型頭痛:頭全体が締め付けられるような鈍い痛み
もちろんこれらは痛みの特徴だけで区別することはできないので、発症原因の心当たりなどもしっかりと考える必要があるのでしょう。
生姜湯
緊張型頭痛には温かい飲み物が効果的とお伝えしましたが、中でも生姜湯はおすすめです。生姜湯は冷え性の改善などさまざまな薬効があり体を温めてくれます。
生姜湯は市販の物でも大丈夫ですし、ご自身で作っても問題ありません。生姜湯のレシピや作り方についてはこちらの動画が分かりやすいのでぜひご覧ください。
白湯
白湯も緊張型頭痛のときの水分補給には効果的です。 体の中からポカポカになるのでぜひ試してみてください。
頭痛がつらいときは飲み物にも注意して対処しよう!
偏頭痛と緊張型頭痛のそれぞれに効果的な飲み物についてお伝えしました。偏頭痛の場合は、コーヒーや緑茶、紅茶などのカフェインが入っている飲み物あるいは牛乳が効果的です。
緊張型頭痛は生姜湯や白湯などの温かい飲み物がおすすめです。
ただ、頭痛がひどい場合は頭痛薬を使ったり、病院へ行くなどをして正しい対処をしていきましょう。
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