声が出ない!と困ったときに確認してほしい7つの原因と病気

口から息を吸う

声が出ないという症状は、単純に声の出しすぎが原因であったり、声帯にできものができている病気であったりとさまざまな要因が考えられます。

なのでご自身の症状をしっかりと照らし合わせて、声が出ない原因を解明していくことが大切となります。

そこで、ここでは声が出なかったり、かすれてしまう原因や病気についてお伝えしていきます。

スポンサーリンク

 

声帯の仕組み

鼻

喉頭の上部にある声帯という器官を振動させることで声が出ます。

この声帯の下には気管があり、気管から出てくる空気が声帯を振動させることでさまざまな声を発することができるのです。

 

声帯の表面の粘膜が柔らかく正常な状態であると、声帯はよく震えるので正常に声を出すことができます。

しかし、この声帯が何らかの原因でうまく振動できないと声が出にくくなったり、声がかすれてしまうのです。

それでは実際にどのようなことが原因で声が出にくくなるのか確認していきましょう。

 

声が出ない原因

声の出しすぎ

声が出ないと感じるときに最もよくある原因が声の出しすぎです。長時間話していたり、短時間でも大きな声を出すと、声帯がたくさん働きます。

筋肉を酷使すると炎症を起こして筋肉痛になってしまうのと同様に、声を出しすぎて声帯を酷使すると炎症を起こしてしまうのです。

すると、声が出なくなったり、かすれたり、喉が痛くなったりしてしまうのです。

スポンサーリンク

カラオケ

歌を歌うことは会話以上に声帯を酷使します。長時間カラオケで歌っていると、声帯が疲れてしまうので声が出にくくなってしまうのです。

よくカラオケが終わった後に声が出ないと感じる方も多いはずです。

 

また、声帯の酷使で声が出にくくなる症状は個人差が大きく、人によって声が出にくくなる程度も違うので注意しなければなりません。

例えば3時間カラオケで歌を歌っていても、他の人は喉に異常はないのに自分だけ声が出にくくなるというケースもよくあるのです。

 

ドライマウス(唾液の分泌が少ない)

声帯は喉頭の上部にあります。この声帯の表面は粘膜で保護されているのですが、口内が乾燥していると声帯の表面も乾燥してしまい、声が出にくくなってしまうのです。

口の中が乾燥してしまうことはよくドライマウスと言われます。

 

ドライマウスになる原因はさまざまなことがあげられます。主な口呼吸が多かったり、唾液の分泌量が少ないことです。

口の中が乾燥しているという自覚症状がある場合は以下の記事もぜひご覧ください。

参考:唾液が少ない原因を徹底解説!ドライマウスで口内がパサパサの方へ!

 

喫煙

タバコの煙に含まれるタールという成分は、喉の奥の気管を刺激して声帯に炎症を起こしてしまいます。

これにより声が出にくくなったり、かすれたりしてしまうのです。

 

飲酒

爪

飲酒も声が出にくくなる原因となります。アルコールが喉の粘膜を刺激して、炎症を起こしてしまうのです。

これにより、声帯にも異常が生じ声が出にくくなってしまいます。

飲み会の後半になると声が出にくくなるという方も多いのではないしょうか。これは話しすぎとアルコールにより声帯が酷使されていることが原因なのです。

 

ストレス

精神的なストレスも肉体的な疲れも声が出にくくなる原因となります。

自律神経の乱れが要因となって生じることが多く、特に声帯に炎症がなくても声に異常が表れるケースが多いのです。

 

加齢

歳を重ねることで声帯が徐々に萎縮してしまいます。

これにより2枚ある声帯の隙間が広がっていき、その隙間から空気が漏れてしまうので、声がかすれたり、上手く声が出なくなったりしてしまうのです。

スポンサーリンク

声が出ない病気

風邪(急性声帯炎・急性喉頭炎)

そもそも「風邪」というのは上気道炎(喉や鼻)の感染症の総称のことです。つまり、喉などに細菌やウイルスが感染して粘膜で炎症を起こしてしまうのです。

この炎症が声帯にも広がると急性声帯炎急性喉頭炎となります。

 

風邪が原因となっている場合は、喉に付着している細菌の繁殖を抑えるためにうがいが効果的です。

また、マスクをつけたり室内を加湿したりして喉を保護するようにしましょう。

 

声帯結節

声帯結節とは2枚ある声帯同士がこすれ合うことで、互いに刺激しあってしまい結節という硬い組織ができてしまうことです。

これにより声の調子が悪くなり、声を出しにくくなってしまうのです。また、炎症から結節が生じた場合は喉の痛みも生じることが多いです。

声帯結節は特に女性で表れやすく、仕事上習慣的に大きな声を出している方で生じやすいです。

 

声帯ポリープ

口

声帯ポリープは、声帯にポリープという膨らみができてしまうことで声帯が正しく働くことができなくなってしまう病気です。

声帯結節とも似ていますが、声帯結節は皮膚の組織で結節ができてしまうのに対し、声帯ポリープの場合は筋肉の組織が硬く盛り上がっているという違いがあります。

 

声帯ポリープによっても声が出ないという症状があらわれますが、初期症状は喉の奥の違和感であることが多いです。

喉に何かが詰まったような違和感やイガイガした感じがする場合は注意しなければなりません。

参考:喉が苦しい!喉が詰まった感じがする5つの原因と病気を徹底解説!

 

喉頭がん

声帯の近くの喉頭にがんができた場合も声が出にくいという症状が表れるので注意しなけれなりません。

ただ喉頭がんは初期症状が表れやすく、がんの中では比較的発見のしやすいがんとなっています。

喉頭がんの代表的な症状は以下のようなことがあげられます。

 

  • 声が出にくくなる
  • 声が枯れる
  • 喉に違和感や痛みが生じる
  • 首にしこりができる
  • 呼吸がしにくくなる

このような症状があらわれる場合は喉頭がんの可能性が疑われますので、内科か耳鼻咽頭科を受診するようにしましょう。

スポンサーリンク

サブコンテンツ