喉が苦しい!喉が詰まった感じがする5つの原因と病気を徹底解説!
突然、喉が苦しく感じたり、詰まった感じがしたりすることはないでしょうか。
咳払いをしてもなかなか詰まり感が取れないとかなりストレスを感じてしまいますし、何か腫瘍のようなものができているのではないかと不安になってしまいますよね。
そこでここでは喉が詰まった感じがする原因や病気、対処法などについてお伝えしていきます。
喉が詰まった感じがする原因
ヒステリー球(咽喉頭異常感症)
ヒステリー球とは、何か物理的に喉に詰まっているのではなく精神的要因で喉に違和感がすることです。
喉に腫瘍ができていたり、食べ物が引っかかっていたりするわけでなく、「喉に何かが詰まっている」と強く感じることでさらに喉の詰まり感が強くなってしまうのです。
ヒステリー球の原因は精神的なものなので、実際に食べ物が詰まったことがきっかけで心理的にその詰まり感が取れないということがよくあります。
実際は何も詰まっていないのに詰まり感がストレスを強調して症状を悪化させてしまうのです。
肩こり・首こり
意外かもしれませんが、 肩や首が凝っていることで喉が詰まったような違和感を引き起こす原因となります。
肩や首にある筋肉は喉の周りにある筋肉とつながっており、この筋肉が緊張することで固くなってしまうのです。
つまり、固くなった筋肉で喉が詰まった感じがするということです。
自律神経障害
自律神経とは、全身の生理作用をつかさどる神経です。自律神経は活動する神経である交感神経と、休息する神経である副交感神経という2種類の神経から成り立っています。
この2種類の神経がうまくバランスを取り合うことで私たちは生命活動を維持することができているのです。
しかし、なんらかの原因でこの2種類の神経のバランスが乱れてしまうことがあります。これを自律神経障害や自律神経失調症と呼び、体がだるくなったり、頭痛が起きたりとさまざまな悪影響が体に出てくるのです。
この症状のひとつで交感神経が優位になることで体が緊張状態になり、喉に詰まったような違和感を感じることがあります。
このように自律神経が乱れることで喉に違和感がする根本的な原因はストレスを溜め込みすぎているケースが多いです。
ストレスを溜め込まないようにストレス解消、リラックスすることを心がけていくといいですね。
更年期障害
喉が息苦しくなったり、詰まり感がするのは30〜50代の女性が多いと言われています。更年期障害は女性ホルモンが減少することにより起こります。
ただ、更年期障害が直接的に影響して喉の詰まり感がするケースは少ないです。
更年期障害では頭痛、めまい、多汗などさまざまな症状があらわれます。このような症状でストレスがたまり、先述したヒステリー球のように精神的に喉が苦しく感じてしまうのです。
食べ物が喉に詰まっている
実際に食事をしたときに食べ物が喉に詰まっているケースも考えられます。
特に唾液量が少ない方は口の中が乾燥していてうまく食べ物が喉に通らないこともあります。
参考:唾液が少ない原因を徹底解説!ドライマウスで口内がパサパサの方へ!
また、さつまいも、じゃがいもといったイモ類は水分量が少なく喉に詰まりやすい食材です。お餅も粘着性があり喉に詰まりやすくなります。
このような食べ物を食べるときはよく噛んで食べる習慣を身につけるようにしましょう。魚の骨が喉に刺さっている場合はこちらの記事も参考にしてください。
喉が詰まったように苦しくなる病気
逆流性食道炎
逆流性食道炎とは胃酸が食道を逆流してしまう病気です。胃酸は強い酸性の消化液なのでこれにより喉の痛みや詰まり感がすることがあるのです。
逆流性食道炎になると喉の症状の他にも、
- 胸やけ
- 嘔吐
- ゲップが出やすくなる
- 咳
といった症状も表れることが多いです。
逆流性食道炎は比較的若い世代でも発症することが多く、これは食生活の欧米化(肉や脂肪分の多い食事の過剰摂取)や暴飲暴食が主な原因としてあげられます。
脂っこい食べ物は胃酸が多く分泌され逆流性食道炎が起こりやすくなってしまうのです。
- 動物性タンパク質の多い食品(肉類)
- 香辛料が多い刺激物
- オレンジやグレープフルーツなどの柑橘類
- アルコール
- カフェイン
などは症状を悪化させてしまうおそれがあるので、逆流性食道炎の疑いがあるときは摂取を控えるようにしましょう。
特に胃のむかつきや吐き気がある場合は要注意です。
参考:胃がムカムカして吐き気がする!8つの原因をチェックしよう!
急性胃炎
急性胃炎とはストレスなどが原因で胃の粘膜に炎症が起きてしまう病気です。これにより胃の痛みや吐き気、喉の違和感などが症状として表れます。
また、急性胃炎になると空腹時に痛みや吐き気といった症状があらわれやすくなります。ぜひこちらの記事も併せてご覧ください。
参考:空腹時にお腹が痛くなる3つの原因!隠れた病気に対処しよう!
甲状腺疾患
甲状腺の疾患により喉のあたりが硬く腫れて喉の圧迫感や詰まり感がすることがあります。
甲状腺の疾患には甲状腺機能低下症(橋本病)やバセドウ病、甲状腺腫瘍などがあげられます。
- のど仏の腫れ
- 体重増加
- 心拍数の増加
- 汗をたくさんかく
- イライラする
- 顔がむくむ
といった症状があらわれた場合は甲状腺の疾患を疑いましょう。
喉が詰まった感じがしたときの対処法
ストレスを解消しよう
喉の詰まり感はストレスを溜め込んでいることが大きく影響している可能性が高いです。ストレスがヒステリー球、自律神経障害、更年期障害などの精神的な症状を引き起こす原因となるのです。
睡眠不足はストレスを溜め込む原因となります。忙しくても最低限6時間は睡眠時間を確保できるように心がけていきましょう。
食生活を見直そう
野菜をあまり食べずにお肉ばかり食べていないでしょうか。近年は食生活の欧米化が指摘されていますが、これは生活習慣病、胃腸障害、肥満などにつながる恐れがあるからです。
喉の詰まり感は胃腸障害の前兆症状のひとつとして表れることもあります。
少しずつでも栄養バランスの取れた食生活に正していくことを意識していくといいですね。