お腹がギュルギュル鳴る5つの原因とその対処法を分かりやすく解説
突然とお腹がギュルギュルとなってしまうことに悩まされることはないでしょうか。
特に空腹感を感じていないのにお腹が鳴ってしまうときは、自律神経の乱れや冷えなどが主な原因としてあげられます。
そこで、当記事ではお腹がギュルギュル鳴るときの原因とその対処法についてお伝えしていきます。
お腹がギュルギュル鳴る5つの原因
空腹
お腹がギュルギュル鳴るときにまず考えられるのは、単純に空腹が原因であることです。胃は筋肉で伸びたり縮んだりしています。この筋肉の伸び縮みにより、胃に入ってきた食べ物が胃液により消化され腸で吸収されやすくなるのです。このような胃の筋肉の動きをぜん動運動と言います。
そこで、空腹になり血中の糖濃度低下すると、胃の中のものは十二指腸に送り出されるため胃の伸び縮みが活発化します。このときに胃の中の空気が圧縮され、ギュルギュルとお腹が鳴ってしまうのです。
そこまで空腹感はなくても、このようなメカニズムでお腹が鳴ってしまうことはよくあります。
自律神経の乱れ
自律神経とは、体の生理作用をコントロールしている司令塔のような神経です。この自律神経が精神的ストレスや疲れなどが原因で乱れると、上述した胃のぜん動運動にも乱れが生じお腹がギュルギュル鳴る原因となってしまうのです。
自律神経によるぜん動運動は意識的にコントロールできるものではなく、呼吸のように無意識で働くようになっています。自律神経の乱れにより、ぜん動運動が活発化し空腹でなくてもお腹がギュルギュル鳴ってしまうのです。
また、自律神経が乱れるとお腹が鳴るだけでなく、体がだるく感じたり、腹痛、吐き気、食欲不振などさまざまな全身症状が現れることがあります。
冷え
体が冷えることで、胃などの消化器官の機能が低下することでお腹がギュルギュル鳴ってしまうことも考えられます。
特にお腹が冷えると、胃腸の機能が低下しやすく冷えてしまった胃腸を活性化させようとお腹が鳴ったり、腹痛、下痢などが起きてしまうのです。
秋冬などの気温が低いときはもちろん、夏場でもエアコンの使いすぎによりお腹が冷えてしまうことはよくあります。特に体が冷えやすいと感じている女性の方は注意しなければなりません。
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群とは、20〜30代の若い世代で発症しやすく、下痢や便秘、腹痛などお腹のさまざまな症状を引き起こす病気です。この過敏性腸症候群の症状の一部でお腹がギュルギュル鳴っているということも考えられます。
過敏性腸症候群でよくある症状は、通勤・通学中に電車の中で腹痛や下痢の症状を引き起こしてしまうケースです。この病気が引き起こされる原因は、主に精神的ストレスです。よく緊張したり不安にかられる性格の方、神経質、完璧主義な方は性格上、精神的ストレスを溜め込みやすく過敏性腸症候群を発症しやすいのです。
お腹がギュルギュル鳴る他にも、腹痛や下痢、便秘などお腹の症状が現れる場合は過敏性腸症候群ではない疑いましょう。こちらでさらに詳しくお伝えしていますので併せてご覧ください。
参考:朝がつらい!寝起きに腹痛になる原因は過敏性腸症候群かも!
呑気症(空気嚥下症)
呑気症とは、正式には空気嚥下症と言い、空気を大量に呑み込んでしまうことにより胃や食道などに空気が溜まってしまうことを言います。これにより、お腹がギュルギュル鳴ったり、ゲップが出やすくなる他、お腹が膨れる感じがしたり胸やけ、腹痛などの症状も現れることがあります。
このような呑気症になってしまう原因は、過敏性腸症候群と同様に精神的ストレスがあげられます。他にも、呑気症の特徴的な原因として歯の噛みしめもあげられます。無意識的かつ慢性的に歯を噛み締しめていると呑気症になりやすくなってしまうのです。
呑気症についてはこちらの記事でも詳しくお伝えしています。
参考:ゲップがよく出る5つの原因と病気!ゲップが止まらない症状に対処しよう!
お腹がギュルギュル鳴るときの対処法
朝食を摂る
朝は時間がなく、朝食をしっかり食べていない方も多いのではないでしょうか。朝食をおろそかにしてしまうと、脳が空腹感を感じやすく日中にお腹が突然ギュルギュルと鳴り出してしまうことが多くなってしまいます。
できるだけ朝食はしっかりと食べるようにすることでお腹が鳴るのを防ぐことができます。
消化の良い食べ物を食べる
食事の内容にも気をつけましょう。消化の悪い食べ物であったり、肉類など動物性タンパク質が多い食事、揚げ物、アルコールなどが中心となっている食生活をしていることもお腹がギュルギュルと鳴ってしまう原因となります。
このような食生活は胃腸を悪くしてしまったり、腸内の悪玉菌が増えてしまう原因となりお腹がギュルギュル鳴ってしまうことにつながります。
体を温める
上述したように体が冷えると体質によってはお腹が鳴りやすくなるのでしっかりと体を温めるように意識しましょう。
特に寝ているときにお腹が出ていたりして冷えてしまうことが考えられます。すると、起床後にも冷えが続き、お腹が鳴ってしまうことが考えられます。
安静にする
上記のように精神的ストレスは自律神経の乱れを引き起こしたり、過敏性腸症候群、呑気症などにつながる恐れがあります。運動などをしてストレスを発散させる他、しっかりと睡眠を取ったりして安静にしていることも大切です。