足の裏が痒い!ブツブツした水泡ができる3つの原因
足の裏が痒い!
そんな時にまず思いつくのは水虫でしょう。
水虫は「うつる」「不潔」などのイメージが強く、家族にも打ち明けたくないという方も多いそうです。しかし、足の裏の痒みの原因は水虫だけではありません。
よく観察し、適切な治療を行い、早く痒みから解放されるようにしたいですね。
ここでは足の裏にできる痒い水泡の3つの原因についてご紹介します。
水虫
足の裏が痒い時、まず思いつくのは誰もが聞いたことのある水虫ですね。
水虫というのは、白癬菌(はくせんきん)というカビの一種が寄生することで発症します。
白癬菌は暖かくて湿度の高い環境を好むため、5月頃に最も活発になります。そして冬になると症状も落ち着くことが多いです。
水虫には以下の4つの型があり、その中の小水疱型で、足の裏の痒みや水泡といった症状があらわれます。
趾間型(しかんがた)は最も多いタイプで、足の指の間に発症します。
小水疱型は足の裏に小さな水泡がたくさんでき、痒みが強いのが特徴です。
角化型は足の裏全体が角化するため、足の裏がカサカサし、痛みをともないます。水泡や痒みはありません。
爪白癬(つめはくせん)は爪に感染しますので水泡はなく痒みもありませんが、爪が白く濁ってボロボロになってしまいます。
なかなか治すのが難しい病気なので、以下で詳しく紹介しています!
→【爪白癬の初期症状や治療法について】
小水疱型水虫は塗り薬での治療を行います。
他の病気と間違いやすいタイプの水虫で、間違った治療を行うと症状を悪化させる場合もあります。自分で判断せず、皮膚科で相談するのが一番の近道です。
おすすめな水虫の治療薬についてはこちらで紹介しています!
→【水虫のおすすめ治療薬と薬の塗り方】
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
膿がたまった膿疱と呼ばれる皮疹が手のひらや足の裏にできる病気です。
皮疹は初め、ブツブツした小さな水泡から膿疱へと変化します。この水泡ができる初期に痒みをともなうことが多いです。
水虫とよく似た水泡ができるため、医師でも見ただけでは判断できません。
まずは皮膚表面の角質を採取して顕微鏡観察をし、水虫の原因となるカビがいないかを確かめるのです。
その他、接触皮膚炎や乾癬(かんせん)という病気とも似ています。安易に水虫と判断して市販薬を多用することのないよう気をつけましょう。
水泡というと「うつる」というイメージがありますが、人にはうつりませんので家族にも安心して治療に協力してもらいましょう。
この病気は、扁桃腺や鼻などに細菌による慢性炎症がある時に発症することがあります。
また歯科金属に対するアレルギーにより発症した例もあります。
患者の8割が喫煙者であるというデータもあり、喫煙が悪影響を及ぼして発症した可能性も考えられています。
思い当たる原因がある方はまず、その原因を取り除いてあげましょう。
特に原因がわからない場合は対処療法を行います。
痒みの程度により、合ったステロイド軟膏を処方されますが、長期使用すると副作用のある薬ですので、使用法をしっかり相談し、自己判断をしないように治療を行わなくてはいけません。
また、この病気の方が糖尿病や甲状腺疾患を併発することもあるという報告があります。
喉の渇きや動悸などの症状がある場合は検査を受けましょう。
汗疱(かんぽう)
あせもの症状の一つで、汗をよくかく夏場に見られます。
通常は痒みはありませんが、体質やあせもの程度によっては痒みをともなうこともあります。
軽度であれば2週間ほどで自然に水泡も消滅します。水虫や他の病気の可能性もありますので、2週間以上治らないようでしたら皮膚科で相談しましょう。
まとめ
足の裏が痒い原因は水虫だけではありません。
あせものように自然治癒するものもあれば、別の病気を併発することもある掌蹠膿疱症の可能性もあります。
症状が2週間をこえる場合は皮膚科に相談すると良いですね。
自己判断で間違った治療を行い悪化させないよう注意しましょう。