微熱が続く病気!女性と男性それぞれに多い4つの原因
「何だか微熱が続くな~、何でだろう?」と感じたことはありますか?普通は「風邪かな」と思うでしょう。
しかし、ある人は2週間以上微熱が続きました。熱は36.9度ですから、微熱ですよね。一向に良くなる気配がなかったので、内科を受診することにしました。
診断の結果「風邪」ということで薬を受け取り、服用を始めました。良くなるかと思いきや、症状は変わらず、微熱が続きました。最終的に、心療内科を受診したら、原因は「更年期障害」でした。
この体験例のように、微熱が続く場合、単なる風邪と判断できないことがあります。どんな場合に微熱が続くのでしょうか?男性と女性で特有の原因があるのでしょうか?
ここでは、男性と女性にそれぞれ特有な微熱が続く病気についてまとめています。
男性で微熱が続きやすい病気
男性の方で微熱が続き、なかなか治らない場合はどのような病気が考えられるのでしょうか?
この場合は、もちろんただの風邪という可能性が一番高いのですが、それ以外で考えられる病気について紹介していきたいと思います。
精神的ストレス
「ストレス」が原因で微熱が続くと思いますか?それがあり得るのです。みなさんのご存知の通り、人は常にストレスにさらされています。
ある人は職場の人間関係がストレスになっていたようです。その人は全然意識していなかったのですが、それが原因で微熱に悩まされていました。
どういうことかというと、最初その方は、風邪だと思いました。微熱が続き、なかなか治りませんでした。
病院に行き薬を処方してもらい、先生の指示に従って服用しましたが熱は治まりませんでした。薬が効いている間は、熱がおさまるのですが、時間が経つと再び熱が出てきました。
その人はおかしいなと悩み続けました。最終的に心療内科を受診して、抗うつ薬と精神安定剤を処方してもらった結果、微熱から解放されたのです。
このように、気づかぬうちにストレスが蓄積して微熱が出ることがあるのです。特に、職場で多くのストレスにさらされている男性に見られがちです。
このようなストレス性の微熱の場合は、解熱剤が効かないのでなかなかやっかいです。
一番の対処法は、ストレスを解消することです。
しっかり休養をとり、自分ひとりの時間も確保し、ストレスをできるだけ解消できるようにするといいでしょう。
更年期障害
次に、原因として挙げられるのは「更年期障害」です。冒頭で述べたように、男性にも見られます。
微熱のほかに、頭がボーッとしたり、倦怠感、ほてり、のぼせ、発汗、寝汗、頭痛がある場合には更年期障害の可能性があります。
特に「頭痛」の症状が特徴的です。頭での血行が悪くなり、頻繁に頭痛が起きてしまうのです。
微熱と同時に頭痛が見られる場合は注意が必要ですね。
熱がおさまっても2、3日経つと再び熱が出たり、寝汗に関しては夜中に何回か着替えなくてはならないこともあります。
また、更年期障害は40代以降の方に起こりやすいといわれていますが、最近では30代などの若い年代の方でも多く発症することが確認されています。
更年期障害の原因は主に体内の男性ホルモンの低下なのですが、若い方でも男性ホルモンが低下し、更年期障害になってしまうこともあるということを気に留めておくようにしましょう。
女性で微熱が続きやすい病気
続いて、女性特有の微熱の原因を取り上げます。
妊娠
排卵から生理がくるまでの約2週間、女性ホルモンの作用で0.5℃~0.7℃ほど体温が高くなります。その後、再び体温が下がります。
つまり、女性はホルモンの影響で2週間体温が上昇し、その後また2週間体温が下がります。この周期を繰り返すわけです。
しかし、妊娠した場合は整理が始まってから2~3週間、高温期が続くのです。そうです、もうわかりましたよね。もし通常よりも微熱が長く続くようであれば、それはひょっとすると妊娠の証拠の可能性があります。
自律神経失調症
最後に取り上げたいのは「自律神経失調症」です。男性、女性に共通しますが、割合的には女性に多いです。
もし、微熱が長く続いて、そのほかに
頭痛、頭重感、めまい、肩こり、動悸、呼吸困難、手足の冷え、手足のしびれ、不眠、倦怠感、胃痛、吐き気、下痢、便秘、大量の汗をかく、イライラする、不安感、集中力、記憶力の低下、無気力
などの症状がみられる場合は自律神経失調症の可能性があります。
まとめ
こうしてみると、微熱だから軽くあしらうわけにはいかないことがわかります。
単なる風邪だと思っていたら更年期障害や自律神経失調症の可能性があるのです。妊娠の可能性もあります。もちろん、微熱のほかに見られる症状も一緒に考えなくてなりません。
また、こちらで紹介しているように感染性の病気が原因である可能性もあります。
参考:微熱が続く4つの原因
それで、結論としては、もし微熱が2~3週間以上続くのではれば一度、病院に行くのが良いでしょう。症状の改善が見られないのであれば、心療内科の受診も検討しなくてはなりません。