寒気と腹痛が同時に起きたら確認してほしい原因と3つの病気

寝る

腹痛と寒気が同時に起きる場合は、主に感染性腸炎(ウイルス性胃腸炎・細菌性胃腸炎)や過敏性腸症候群などの病気が原因であることが疑われます。

腹痛と寒気が起きる場合は、さらに悪化して発熱や下痢、嘔吐などの症状が出てくることも多いです。

なので、このような症状が現れたら安静にし、しっかりと対処していく必要があります。

そこで、ここでは寒気と腹痛が同時に現れる原因と病気についてお伝えしていきます。

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寒気と腹痛が起きる原因

食生活の乱れ

果物

肉類などの動物性脂肪の多い食事やアルコールの飲み過ぎ、塩分の取りすぎや唐辛子などの刺激物の取りすぎは、胃腸に大きな負担を与えてしまいます。

このように胃腸に負担のかかる食生活を続けていると、消化不良なども起こりやすくなり腹痛や寒気を引き起こす原因となってしまいます。

 

食事による腹痛や寒気を引き起こさないようにするためには、胃の働きを改善し消化を助けてくれる食べ物もしっかりと摂取することが大切です。

具体的には、大根やキャベツ、バナナなどがおすすめです。これらは、胃腸の消化機能を促す酵素や免疫力を強くしてくれる働きがあります。

 

ストレス

ストレスを感じ、精神的プレッシャーを受けたときに胃がキリキリと痛むような経験をしたことがある人も多いはずです。

精神的ストレスは胃腸に大きなダメージを与え、腹痛や寒気などの原因となってしまいます。

さらに、後述する過敏性腸症候群の引き金にもなりますので、ストレスは溜め込まないようにうまく対処していくことが大切になります。

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寒気と腹痛がするときに疑うべき病気

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群とは、主に大腸での運動や分泌の機能に異常が起こる病気の総称のことをいいます。全人口の10〜20%が発症しているとされるほど、一般的な病気となっています。

腫瘍や炎症が起きているわけではないので、病院で検査を受けても異常が見つけられないことが特徴です。

 

過敏性腸症候群になると、腹痛やお腹の不快感、便秘や下痢などの症状が現れます。さらに、寒気や体のだるさなどの全身症状を伴うこともあります。

通勤・通学中の電車の中で立っているとよく便意に襲われ下痢になってしまうことはないでしょうか。

これは過敏性腸症候群の代表的な症状のひとつです。

 

過敏性腸症候群になってしまう主な原因は日頃から精神的ストレスを溜め込んでしまっていることがあげられます。

精神的ストレスにより、ストレスホルモンが脳下垂体から放出され、この刺激で腸の運動・分泌の機能で異常が起きてしまうと考えられているのです。

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ウイルス性胃腸炎

ウイルス性胃腸炎とは、ウイルスが感染することで胃や腸で炎症が起きてさまざまなお腹の症状を引き起こしてしまう病気です。

代表的な症状としては、腹痛、吐き気、下痢などのお腹の症状を中心に、寒気、発熱、全身の倦怠感などの症状が出ることも多いです。

 

ウイルス性胃腸炎は、特に冬場に見られる病気でノロウイルスやロタウイルス、アデノウイルスなどが主な病原体としてあげられます。

ウイルスの種類によって少しずつ症状や潜伏期間も異なりますが、基本的に上述したように腹痛などのお腹の症状を中心に寒気や発熱などの全身症状が伴うことが見られます。

ロタウイルスは幼児に多く見られ、嘔吐や下痢などが主な症状となります。アデノウイルスも子供で発症することが多いですが、夏場にも多く見られ、症状は比較的軽症であることが多いです。

 

一方で、ノロウイルスは子供から大人まで幅広い年齢層で発症することが多く、腹痛や嘔吐、下痢、寒気、発熱などの症状が現れます。

これらのウイルスの感染経路は、食べ物などから感染する経路と感染者などのくしゃみで空気中に散布されたウイルスを口から吸ってしまう経口感染があげられます。

 

初期症状では、なんとなく胃が不快に感じたり、体がだるくなったり、寒気がするような不調が出ることが多いです。

このような自覚症状があり、腹痛などの明瞭な症状が出てきたら医療機関を受診することが大切です。

参考:ウイルス性胃腸炎に感染する原因とは?特徴的な症状をチェックしよう

 

細菌性急性胃腸炎

お腹

ウイルス性胃腸炎はウイルスの感染によって引き起こされる胃腸炎であるのに対し、細菌性急性胃腸炎は細菌の感染によって引き起こされる胃腸炎です。

カンピロバクター、サルモネラ、病原性大腸菌、黄色ブドウ球菌などが細菌の種類としてあげられます。

 

これらの細菌の感染経路のほとんどが食べ物による感染です。食べ物が十分に調理されていなかったり、料理人の手洗いがきちんと行われていない場合などに感染してしまうのです。

夏場によく起こる食中毒や食あたりもこの細菌性急性胃腸炎に当てはまります。

多くの初期症状が急な腹痛や発熱、寒気から始まり、徐々に下痢や嘔吐などの症状を伴うことが特徴です。

 

上述した、ウイルス性胃腸炎と細菌性胃腸炎は合わせて感染性胃腸炎と呼ばれることが多いです。

また、一般的に胃腸風邪と言われるお腹の風邪は、正式には感染性胃腸炎という名称なのです。

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