耳たぶがかゆくなる7つの原因!効果抜群の治し方も紹介!
耳たぶのかゆみに悩まされると、「掻きたいのに掻けない!」というストレスフルな状況になることも多いです。
また、なかには思わぬ病気が隠れている可能性もあるので、しっかりと原因を解明しておくことは大切です。
そこで、ここでは耳たぶがかゆくなる原因や治し方などについてお伝えしていきます。
耳たぶがかゆくなる原因
耳介湿疹
耳介湿疹は耳たぶに湿疹ができてしまいかゆみを感じる病気です。
かゆみを感じ、掻けば掻くほどかゆみは増していきますので、できるだけ掻かないように対策していくことが治療には大切です。
ただ耳介湿疹は赤ちゃんに多い病気です。赤ちゃんに掻くのをやめさせるのはとても難しいことなので物理的に掻けないように対処していくといいですね。
例えば、ガーゼなどで耳たぶを覆うことで掻きむしってしまうことを防ぐことができます。
必要以上に患部を掻いてしまうとかゆみがさらに増すだけでなく、出血などもしてしまいさらなる皮膚病につながる恐れがありますので注意しましょう。
外耳道湿疹
耳たぶでも耳の穴(耳の入り口)側にかゆみを感じる場合は、外耳道湿疹である可能性があります。耳介湿疹と同様、湿疹を伴いかゆみが生じる病気です。
発症する原因としては、傷などができたときに細菌などが感染して炎症を起こしてしまうというケースが多いです。
耳かきを必要以上に行うことで傷ができ、そこから細菌による感染が起き、 外耳道湿疹が発症するというケースが多いです。
耳に刺激を与えすぎると耳汁が出てきて、耳垢が湿った状態になることがよくあります。なので湿った耳垢が出てきたら、耳のかきすぎのサインと捉えるといいでしょう。
参考:あなたの耳垢が湿っている原因!茶色や黄色の耳垢は普通なの?
また症状がひどい場合は、ステロイド外用薬が治療薬として使われますが副作用が伴うこともあるため医師や薬剤師の指示に従うようにしましょう。
ピアスやイヤリングによる金属アレルギー
普段、ピアスやイヤリングをしている方は金属アレルギーによりかゆみが生じている可能性があります。
初期症状として、金属と皮膚の接触部分にかぶれやかゆみが起こるのです。悪化すると、赤く腫れあがるような炎症が起きたり、膿が出たりします。
さらに、悪化していくと金属イオンが血流に乗り全身に巡ることで全身性皮膚炎も引き起こしてしまう恐れがあるのです。
「金属」といってもさまざまな種類がありますが、特に
- ニッケル
- クロム
- コバルト
- 亜鉛
- 銅
などは特に金属アレルギーの原因物質(アレルゲン)になりやすくなります。
また、金属アレルギーは遺伝などの先天的な原因ではなく、ストレスなどが原因で発症することが多いです。
金属イオンなどの外部物質が体内に入ることで、私たちの体はそれを「異物」とみなします。
そのときストレスをため込んでいると、「体がストレスを感じているのはこの異物(金属イオン)のせいだ!」と判断し、金属アレルギーが発症してしまうのです。
なので、日ごろから休養などをしっかりとりストレスをできるだけため込まないような生活を心がけることで金属アレルギーを予防することができるでしょう。
乾燥
皮膚表面が乾燥することでかゆみを引き起こしたり、湿疹ができてしまうことがあります。特に皮膚表面の水分が失われるということは、肌のバリア機能が低下してしまうということです。
つまり、乾燥している肌に刺激が加わることでかゆみを感じやすくなってしまうのです。
耳たぶは意外と乾燥しやすい部位でもあるので、気になる場合は保湿クリームなどで保湿しておくといいでしょう。
ただし、クリームが耳の中などに入らないよう注意しましょう。
虫刺され
耳たぶで虫刺されが起きるとかゆみの原因となります。起きている間は、蚊などが耳に近づいて来たら音で察知することができるので、起床時は虫刺されが起きることはめったにありません。
ただ、寝ているときに横を向いて寝ているなどして、ベッドに耳をつけているとダニにかまれてしまうことはあります。
ダニに噛まれるとひどいかゆみが生じます。対処法など詳しくはこちらの記事でお伝えしていますのでぜひ併せてご覧ください。
参考:ダニに噛まれたときの症状とは?つらいかゆみに対処しよう!
外耳道真菌症
外耳道真菌症とは、簡単にいうと外耳道という場所にカビが生えてしまうことです。
「耳にカビが生える」と聞くと引いてしまうかもしれませんが、耳に傷がついたりするとカビが生えてしまうことはあります。
最もよくある原因としては、耳かきのしすぎです。耳かきはとても気持ちよく、高頻度に行ってしまう方も多いですが耳の中にたくさんの傷をつける原因ともなってしまいます。
この傷から真菌が感染し、外耳道真菌症を発症してしまうのです。
主な症状としては、
- 耳のかゆみ
- 耳の痛み
- 耳汁が出る
- 耳に違和感を感じる
といったように耳にさまざまな症状があらわれます。
かゆみが耳たぶだけでなく、耳の中までかゆみがあったり、詰まったような違和感がある場合は外耳道真菌症を疑ってみましょう。
角化型疥癬 (かくかがたかいせん)
疥癬とは、「ヒゼンダニ」とう小さなダニが皮膚の角質に寄生することで発症する感染症です。
疥癬には「通常疥癬」と「角化型疥癬」の2種類がありますが、耳たぶにかゆみがある場合は角化型疥癬となります。
これらの違いとしては、角化型疥癬の方がヒゼンダニの数が多く、感染力が高いということがあげられます。
角化型感染は特に、高齢者など免疫力が低下している患者に発症しやすくなります。なので、昔と比べ衛生環境が整っている現在でも老人ホームや介護施設などを中心に感染者が存在しているのです。
感染力が高い感染症なので、このような閉鎖的な施設では集団感染を引き起こしてしまう恐れがありますので早期発見、治療を心がけることが重要です。
かゆみの治し方
冷やす
耳たぶがかゆいときに患部を冷やすことはとても効果的です。
かゆみを感じるということは皮膚の炎症が起きているということです。冷やすことはこの炎症を抑える効果があります。
さらに、かゆみを感じて掻いてしまうことを防ぐ効果もあります。どうしても痒くて我慢できないときは、冷水で冷やしたタオルなどで耳たぶを冷やすことでかゆみを抑えることができるのです。
掻きむしってしまうことは炎症を悪化させることなので絶対にしてはいけません。
かゆみ止めの薬
かゆみ止めの塗り薬を患部に塗ることでかゆみを抑えられることもあります。
ただ、耳たぶのかゆみの場合、上記で紹介したようななにか特別な病気である可能性も考えられますので、できれば病院で処方したもらった薬を使用するのがいいでしょう。
また、市販薬を使用する場合でも、しっかりと用法を守って使うことが重要です。
かゆみを抑える薬の場合、塗り薬だけでなく抗ヒスタミン薬の塗り薬も存在します。かゆみの原因はヒスタミンという物質にあるので、このヒスタミンを抑える薬となります。
予防法もチェック!
耳たぶを清潔に保つ
入浴時などに耳たぶや耳の周りをしっかりと洗っているでしょうか。耳は汗がたまりやすく、細菌も繁殖しやすい部分となります。
ピアスなどをしている方は特に患部を清潔に保つ必要があります。また、ピアス自体もしっかりと洗浄し清潔にしておくといいですね。
耳を刺激しすぎない
特に耳かきを頻繁に行ってしまう方は注意しましょう。特に耳の中などは皮膚が薄くとても傷がつきやすいです。その傷から細菌などが感染し、炎症を起こしてしまう恐れがあります。
これによりかゆみが耳たぶまで広がってしまうのです。
さらに、耳たぶをよく触ってしまうなどの癖がある方も注意が必要です。耳たぶを頻繁に触ることは衛生上あまりよくありません。
気になってついつい触ってしまうこともあるかもしれませんが、できるだけ耳たぶをむやみに触ることは控えた方がいいでしょう。
まとめ:清潔に保ち、刺激しないことが大切!
耳たぶがかゆくなってしまう原因や治し方・予防法についてお伝えしました。耳たぶがかゆくなってしまうとかなりつらいですが、掻きたくても掻かないように我慢することが大切です。
このとき患部を冷やしたりすることでかゆみを抑えることができるでしょう。また、日ごろから耳を清潔に保つことで湿疹などの予防にもなります。
耳たぶだけでなく耳の中にもかゆみがある場合もあると思いますのでこちらの記事も一緒にご覧いただくことをおすすめします。