耳の中にできものができる原因。痛い場合と痛くない場合の違いとは?
耳の中に腫れのようなできものができてしまう場合は、主に耳の中が傷ついてしまっていたり、不衛生であることが原因であることが多いです。
しかし、放っておくと重症化し激しい痛みやかゆみを引き起こすこともあるので注意しなければなりません。
そこでここでは耳の中にできものができる原因についてお伝えしていきます。
耳の中のできものはニキビかも?耳ニキビの5つの原因
耳の中にできものができた場合は耳ニキビが原因であることが疑われます。ニキビは顔や背中などにできることが多いですが、人によっては耳の中にできてしまうこともよくあります。
なぜなら耳の中は汚れを取ることが難しく、蒸れやすいためニキビができやすい環境になってしまうからです。
耳ニキビは誰にでも起こる皮膚の異常です。日常生活で起こりうるさまざまな原因がありますのでチェックしていきましょう。
シャンプーや化粧品の洗い残し
入浴時にシャンプーやコンディショナーを使用し、それが耳の中に入ってしまい洗い流されずに残っていることがあります。
このようにシャンプーや化粧品が洗い残されてしまうと、炎症を起こして耳ニキビができる原因となってしまいます。
耳の中にできた傷
耳かきのしすぎや爪で耳の中を引っ掻いてしまうと傷ができてしまいます。耳の中の皮膚はとても薄くデリケートなので傷ができやすい部位なのです。
この傷から細菌が侵入し、できものの原因となる耳ニキビにつながってしまいます。
また、耳の中に傷ができてしまうと後述するような「耳せつ」という病気にもなりやすく、さらに耳の中にできもがなりやすくなってしまうので注意しなければなりません。
不清潔なイヤホン
毎日、通勤通学中などにイヤホンを使って音楽を聞いている方も多いはずです。しかし、このイヤホンを定期的に洗っている人はどれだけいるでしょうか。
特に最近はカナル型イヤホンを使用している人も多く、耳の中に入れている部分がほこりや耳垢で汚れてしまっていることがよくあります。
このような不衛生なイヤホンを使用し続けていると、耳の中で雑菌が繁殖する原因となってしまい、できものができやすくなってしまいます。
1週間に1回はイヤホンを水で湿らせたティッシュなどで拭くようにするといいでしょう。
不清潔な枕
人は寝ている間にたくさんの汗をかきます。その汗が枕などの寝具に吸収され、気づかない間に雑菌が繁殖していることが多いのです。
そのような不清潔な枕で耳を下にして横向きに寝ていると、耳の中にも雑菌が広がりできものやニキビができる原因となってしまいます。
なので特に枕は定期的に洗濯し、 清潔を保つようにしましょう。
ストレス(ホルモンバランスの乱れ)
これは耳ニキビに限らずニキビ全体のことに言えることですが、ストレスなどによってホルモンバランスが乱れると皮膚異常につながりやすくニキビがよくできてしまいます。
人間関係や仕事、家事、育児、学校などでたまったストレスはしっかりと解消できるように心がけていくことが大切です。
そのためにしっかりと睡眠時間を確保し、生活リズムを整えていくことが重要となります。
耳の中にできものができる原因
耳せつ(急性化膿性限局性外耳炎)
耳せつとは急性化膿性限局性外耳炎とも呼ばれ外耳炎の一種となります。
外耳道(耳の穴の入り口から鼓膜までの部位)が傷つくことで皮脂や耳垢を分泌する腺に細菌が感染し、できものができてしまう病気です。
耳せつになると初期にはかゆみや痛みといった症状はあまり表れず、耳の中にできものができているだけとなります。
しかし、症状が進行するにつれて痛みやかゆみが激しくなっていき、耳だけでなく頭痛や歯痛のように感じることもあります。
耳せつでは耳たぶを引っ張ったり、耳の穴の入り口あたりを押すなどすると痛みが強くなるという特徴があります。
このような症状があらわれる場合は、耳せつの疑いがありますので耳鼻科を受診するようにしましょう。
参考:外耳炎の耳の痛みや頭痛はいつまで続く?自然治癒はするのか解説します
粉瘤(アテローム)
粉瘤とは、皮膚の下に古くなった角質などが溜まることでできる腫瘍です。良性の腫瘍などで特に悪化して悪さをするようなできものではありません。
腫瘍は耳に限らず、顔や背中など体のさまざまな部位でできます。通常、しこりを触ったりしても痛みやかゆみがないのが特徴です。
ただ、粉瘤に細菌が侵入してしまうと炎症を起こし、膿が溜まってしまいます。この状態は炎症性粉瘤と呼ばれていて、痛みを伴うので注意しなければなりません。
参考:耳たぶに粉瘤ができる原因は?しこりが気になる人必見の治療法!
リンパ節炎
リンパ節の炎症によって耳の中の腫れが引き起こされていることも考えられます。特に耳の近くには耳下腺リンパ節があり、このリンパ節で炎症が起きると耳でできものや腫れが起きやすくなるのです。
リンパ節炎は細菌やウイルスの感染症によって引き起こされることがほとんどです。なのでリンパ節の腫れや痛み、そして発熱を伴うケースが多いです。
耳の中にできてしまうできものは対処・予防できる!
ここまでお伝えした耳の中にできものができてしまう原因をしっかりと把握していれば、対処や予防を行うことができます。
多くの場合、何らかの原因で耳の中に小さな傷ができてしまい、不清潔であったために炎症を起こしてしまうことでできものができてしまうことが多いです。
なので傷ができないように耳掃除をできるだけ控えたり、耳の中を清潔に保つように日頃から意識しておくことで予防をしていきましょう。
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