昼寝をすると頭痛がする3つの原因!効果的な治し方をチェックしよう
仕事や勉強、家事、育児などの疲れで日中に睡魔に襲われ昼寝をしたくなってしまうことはよくありますよね。
作業効率の観点からしても、30分ほどの昼寝であれば体をリラックスさせることができ効果的です。
しかし、昼寝の後に頭痛がしてしまうことに悩まされることも多くなってしまうのです。
そこで、ここでは昼寝をすると頭痛がする原因やその予防法、治し方についてお伝えしていきます。
昼寝をすると頭痛がする3つの原因
緊張型頭痛
昼寝により起こる頭痛の多くはこの緊張型頭痛という種類の頭痛になります。緊張型頭痛は主に肩や首、頭の筋肉が緊張してしまうことにより起こります。
つまり、筋肉が凝ってしまうことが原因となるのです。
昼寝の場合、夜間に睡眠するときとは違いソファで寝たり、椅子に座ったまま寝てしまったりすることが多いです。
このような場所で寝てしまうと寝ているときの体勢が不自然で体に大きな負荷がかかってしまうのです。これにより、血行が悪くなり酸素や栄養分の供給が不十分になってしまいます。
すると、首や肩、頭の筋肉が緊張し周辺の神経を刺激することで緊張型頭痛が起きてしまうのです。
緊張型頭痛になると、頭全体が締め付けられるような鈍い痛みが続くことが特徴です。
睡眠時無呼吸性頭痛
睡眠時無呼吸性頭痛とはその名の通り、昼寝の間にうまく呼吸をすることができずに脳が酸欠になってしまうことで起こる頭痛です。
特に昼寝をしている間は不自然な体勢を取っていることが多いので睡眠時無呼吸性頭痛になりやすいとされています。
また、寝ている間にいびきをしてしまう方は睡眠時にうまく呼吸をすることができていない証拠なので頭痛が起きやすくなります。
眼精疲労による頭痛
パソコンやスマートフォンを長時間見続けると目に大きな負担がかかり、それが頭痛につながってしまうこともあります。
特にパソコン作業や読書の後など目を酷使した後に昼寝をした場合は眼精疲労による頭痛が原因である可能性が考えられます。
頭痛の他にも目の乾きやゴロゴロした異物感などがする場合は眼精疲労による頭痛を疑ってみましょう。
昼寝後の頭痛とともに吐き気があるときは・・・
昼寝のあとに起こる頭痛とともに吐き気を催すケースもたまにあります。吐き気もあるときは、偏頭痛(片頭痛)である可能性が高くなります。
偏頭痛という言葉はよく聞いたことがあると思いますが、基本的に昼寝によっては偏頭痛は起こりにくいのです。
偏頭痛は、緊張型頭痛とは対照的に血管が拡張しすぎることで神経を刺激し発症します。
ただ、昼寝のときのリラックス時に血管が広がり、起床後に血流が一気に流れることでこの偏頭痛が起きることがあるのです。
偏頭痛になると、こめかみを中心としたズキンズキンと脈打つような痛みが襲います。さらに、吐き気が起こることも多いのが特徴的です。
こめかみの痛みや吐き気がある場合は偏頭痛ではないか疑ってみましょう。
昼寝による頭痛を予防する方法
仕事や家事、育児で疲れているときは日中に睡魔に襲われることはよくあります。このようなときは30分ほど仮眠を取った方が、頭の回転が早くなったり、作業の効率が良くなったりとメリットが多くあるのです。
むしろ眠気を我慢してダラダラと活動すると効率が悪くなるので、数十分程度なら昼寝をすることは良いことなのです。
しかし、昼寝をしてもこのような頭痛が起きてしまっては、活動に支障をきたしてしまい逆効果です。
そこで、昼寝をするときは起床後に頭痛が起きないようにしっかりと予防しておくことは大切です。
正しい体勢で昼寝をする
昼寝をするときに一番注意すべきことは、正しい体勢で昼寝をすることです。正しい体勢とは、体に不自然な負荷がかからないようなリラックスできる状態のことです。
固い床で寝たり、椅子にもたれかかりながら寝たりしていると首や肩の筋肉が凝ってしまい頭痛を引き起こす原因となってしまいます。
また、不自然な姿勢は呼吸をうまく行えないこともあり、脳の酸欠による頭痛も引き起こしてしまう可能性があるのです。
昼寝をするときに注意すべきこと
自宅で昼寝をするときは、普段寝ているベッドで昼寝をしてしまうことがおすすめです。
ベッドで昼寝をしてしまうと長時間寝てしまうなどの恐れもありますが、手の届かないところに目覚ましをセットしておくなどの工夫をしておけば問題ないでしょう。
また、昼寝は基本的に15〜30分ほどが理想的です。この程度の短い睡眠時間であれば浅い眠りなので、寝起きが悪い人でもすぐに起きることが可能です。
職場や学校など自宅以外の場所で昼寝をするときは、ベッドで眠ることができないのでネックピローなどを使ってできるだけ筋肉に負担をかけないような昼寝方法を取るようにしましょう。
特に椅子にもたれかかりながら寝るときは、首が頭を支えきれずに左右どちらかに傾いてしまいます。この結果、首や肩が凝り頭痛につながりやすくなってしまうので注意しなければなりません。
昼寝の後の頭痛の治し方
首や肩を温める
昼寝の後の頭痛の多くの原因は、筋肉の凝りによる緊張性頭痛です。緊張性頭痛は血液の流れが悪くなることで起こります。
そこで、首や肩などの患部を温めることで血行を促進し、血管が拡張するので痛みの緩和につながるのです。
首や肩を温めるときはホットタオルを巻いてもいいですし、温かいお風呂に入浴しても効果的です。
ストレッチを行う
昼寝によって首や肩が凝ってしまっていますので、首周りのストレッチを行うといいでしょう。
方法に関してはこちらの動画が分かりやすいのでぜひご覧ください。
飲み物を飲む
頭痛がしたら飲み物を飲むことも効果的です。ただ、頭痛の種類によって適した飲み物は異なるので注意しなければなりません。
例えば、緊張型頭痛の場合は温かい飲み物、偏頭痛の場合はコーヒーや紅茶などのカフェインを含む飲み物が効果的です。
頭痛に効く飲み物に関しては以下の記事で詳しくお伝えしていますのでぜひご覧ください。
参考:頭痛に効く飲み物一覧!コーヒーや紅茶は本当に効果があるのか?
ツボを押す
昼寝後に頭が痛くなったら、頭痛を和らげるツボを押すことも効果的です。
- 手三里(てさんり):ひじを曲げたときにできるシワから手首の方に指3本分の位置にあるツボ
- 崑崙(こんろん):アキレス腱とくるぶしの外側の間に位置するくぼみにあるツボ
- 完骨(かんこつ):首の後ろにある骨の膨らみの下の後ろ側にあるツボ
このようにさまざまなツボがあるので、ぜひご自身に合ったツボを探してみてください。
市販の頭痛薬を使う
痛みが激しい場合や、長時間続く場合はドラッグストアなどで販売されている市販の鎮痛剤(頭痛薬)を服用するといいでしょう。
ただし、昼寝をするたびに頭痛薬を飲むような習慣がつかないように、上述したように昼寝によって頭痛が起きないように予防し体質を変えていくことが大切です。