首の付け根が痛いときの原因6つ!意外な病気の前兆かも?
首の付け根あたりに痛みを感じるという方はいませんか?それに加え、頭痛があったりしこりがある場合は特に不安になりますね。
首は頭と体をつなぐ大切な部分で、重要な神経や血管が通っています。その痛みは放置しても大丈夫なのかどうか、早く対処した方が良いのか、知っておきたいですね。
今回は首の付け根が痛い原因についてまとめました。気になる症状があるという方は、ぜひ最後までご覧下さい。
首の付け根に痛みを感じる原因
後頭神経痛
後頭神経痛は、過度のストレスや過労などが原因となり起こる神経痛です。デスクワークをされる方は姿勢の悪さが原因となることもあります。また、黄砂やPM2.5の影響もあると言われています。
首の付け根から後頭部にかけて痛みを生じることが多く、頭痛や肩こり・めまいも合わせて発症することがありますが、吐き気をともなうことはありません。
数秒から数時間間隔で痛み、痛み始めると数日から数週間続く場合もあります。
後頭神経痛は命に関わる病ではなく、すぐに治療が必要ではありませんが、痛みはとても辛いもので、学校・仕事・家事など、何をするにも集中できずやる気がなくなってしまいます。
抗てんかん薬・鎮痛剤などが処方されますが、長年悩んでいる方も多いです。
原因をはっきりとつきとめることは難しいですが、ストレスを軽減させたり、十分な睡眠をとったり、生活リズムを見直すことで改善されることも多いので試してみましょう。
五十肩(四十肩)
肩関節周囲炎は40代から50代の方に多く見られたことから五十肩(四十肩)と呼ばれますが、最近では20代から30代の方にも見られる症状です。
重労働をしている方に発症しやすいイメージがありますが、特に肩を使う仕事をしているからと言って発症しやすいものではありません。
首の付け根から腕にかけての痛みが出ます。また腕の可動域が狭くなる特徴があります。
首の付け根の痛みに加えて、腕が途中までしか上がらないなどの症状がある場合は整形外科で相談しましょう。
五十肩は特に治療をしなくても自然に治ることもありますが、無理に動かしたりするとなかなか治りません。我慢せず、専門家に相談しながら治療を行いましょう。
参考:五十肩の治し方を徹底解説!ストレッチやリハビリの方法は?
頚椎症(けいついしょう)
首の後ろ側にある頚椎や、頚椎と頚椎の間の椎間板が変形して痛みが出る症状を頚椎症といいます。
これにより、手のしびれなどの運動神経の障害が現れる場合を頚髄症(けいずいしょう)といいます。
加齢などが原因となり、椎間板に骨棘(こっきょく)という骨軟骨組織が増えて神経を刺激することが原因となります。
我慢できる程度の痛みであれば安静にすることで痛みが和らぐこともあります。痛みが強い場合は鎮痛剤を処方してもらうことができますので、医療機関で相談しましょう。
線維筋痛症(せんいきんつうしょう)
首・肩・背中・胸・腰・おしり・腕・太ももなどの痛みやしびれが現れる症状です。首の付け根だけということは少なく、体中のあちこちに痛みやしびれを感じます。
原因は解明されていませんが、中高年の女性で自律神経のバランスが崩れやすい方に多く発症する傾向にあります。
ストレスが原因となっていることが多いので、少しでもストレスを軽減させられるような生活を心がけましょう。
効果的な治療法はありませんが、痛みや不安から不眠症やうつ病を発症することもありますので、抗うつ薬・抗てんかん薬などが処方されることもあります。
治療には、家族や友人など周囲の方の理解も大切です。
偏頭痛
ストレス・疲労・睡眠不足などの生活の乱れが原因となり発症することの多い病気です。頭部の血管が拡張して神経を刺激することで痛みが現れます。
頭部の片側でズキンズキンと脈をうつような痛みを感じることが多いと言われますが、首の付け根の痛みをうったえる方もいます。
軽い痛みであれば鎮痛剤の服用で軽減されますが痛みが強い場合や頻繁に起こる場合は医療機関で相談してみましょう。
風邪(リンパの腫れ)
首の付け根が痛くて触ってみるとしこりがあるのを発見するという場合あります。どの部分であってもしこりがあると悪性腫瘍ではないかと不安になりますね。
風邪で高熱が出たり扁桃炎(へんとうえん)を起こすと、ウイルスや細菌を排除するためにリンパ節が腫れます。これをしこりと感じるのです。
これは異物を排除するために重要な反応で、風邪や扁桃炎などの元の病気が治るとともにしこりもなくなりますので心配は不要です。
首のリンパが腫れてしまう原因についてはこちらでさらに詳しくお伝えしていますのでぜひご覧ください!
まとめ
首の付け根が痛い原因を6つご紹介しましたがいかがでしたか。自身の痛みに当てはまる原因はありましたか。
首の付け根の痛みがある場合、肩こりや寝違いなどと思い放置してしまうこともありますが、五十肩などの意外な病気が原因であることもあります。
首の付け根の痛みの他にも症状がないかよく確認し、あれば早めに治療を開始しましょう。