胃カメラの前日の食事で注意すべき3つのポイント
胃カメラでの検査は何だか憂鬱ですよね。何度やっても苦手、という方も多いでしょう。でもどうせやるならしっかり漏れなく検査してもらいたいものです。
前日の食事などで注意を怠ると、検査ができなかったり、検査してもはっきりわからなかったり…という残念なことになります。前日からしっかり準備して効果的に行いましょう。
ここでは、胃カメラの前日の食事での注意点をご紹介します。
胃カメラとは
一般に胃カメラと呼ばれる検査は、正式には上部消化管内視鏡検査と言います。口または鼻から消化管内に内視鏡と言われる小型カメラを挿入して直接観察して、簡単な処置を行うこともできます。
同様に、肛門から消化管内に内視鏡を挿入する検査は下部内視鏡検査と言い、一般的には大腸カメラと呼ばれています。
これまで、胃カメラは口から挿入していましたが、最近では鼻から挿入する方法もあり、非常に楽になった方も多いようです。
どちらにしても、目的である消化管内部の観察を有効にできるよう、前日の食事には注意しましょう。
検査前日の注意点
それでは、検査の前日での食事はどのようなことに注意していけばいいのでしょうか。
飲食の時間
検査を朝から行う場合、前日の21時以降は食事をしてはいけません。胃の内部に消化しきれないものが残っていると、カメラを入れても見えなかったり、異物と区別がつかなかったりします。
また前日の24時以降は味の付いた飲料も禁止です。飲料は消化に関係ないように思うかもしれませんが、味の付いた飲料やアルコールはきちんと消化しないといけません。
水や薄いお茶など、味の付いていない飲料は検査の2時間前までは飲んでも大丈夫です。それも喉が渇いた時だけにします。
お腹が空いたからと大量に飲むことのないように気をつけましょう。胃に水分がたまっていると正確な検査ができなくなります。
食事の内容
検査のためしばらく食べられないからと、大量に食べたり、消化の悪いものを食べたりしないようにしましょう。食事時間を決めているのはあくまでも検査をスムーズに行うためです。
暴飲暴食で消化不良となると早めに設定した食事時間も意味がなくなります。何のために検査をするのかということを考えてみれば、暴飲暴食は防げるでしょう。
タバコは控えましょう
胃カメラの検査の前日はタバコも控えましょう。タバコは食べるわけではありません。
しかしタバコに含まれるニコチンは唾液と一緒に胃の中まで流れ込みます。ニコチン成分の混ざった唾液が胃の粘膜を覆うと、正確に検査を行うことができません。
その他
普段から服用している薬がある場合、その量や飲み方によっては制限した方がよいものもあります。高血圧・糖尿病の方など、常用している薬がある方は、事前に処方してもらった医師に相談するか、お薬手帳を持参しましょう。
検査時に、苦痛を減らすため鎮静剤を使用する場合もあります。検査後は公共交通機関を利用して帰宅するか家族に送迎してもらうよう配慮しておきましょう。
まとめ
胃カメラの検査は、胃の中を観察するのに非常に有効な検査です。正確に検査ができれば、早期発見で治療できる病気もあります。その目的をしっかり把握して、前日から準備をしましょう。
食事は前日21時までに済ませ、消化の悪いものは控え、食べ過ぎにも注意しましょう。
飲料は前日24時までとし、その後は喉が渇いたときに少量の水や薄いお茶ですませましょう。
タバコも検査が終了し、医師の許可をもらうまで我慢しましょう。このようにしっかり準備して行くと、より効果的に検査を受けられます。