徐脈になる原因を徹底解説!脈拍数が少なくなるとどんな症状が表れる?

心臓

健康診断で脈拍数が異常に遅いということが分かると不安になってしまいますよね。

また、自分で手首の脈から脈拍数を検査してみて異常に気付くということもあります。

このように脈拍数が異常に遅くなっていることを徐脈といい、さまざまな病気の影響も考えられます。

そこで、ここでは徐脈になってしまう原因や病気についてお伝えしていきます。

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徐脈とは?

心臓

私たちの心臓は絶えず一定のリズムで動き続けています。しかし、この心臓を動かしている筋肉が何らかの原因で不規則な動きをしてしまうことがあります。

こうして、脈拍が乱れてしまった状態を不整脈といいます。

 

そして徐脈とは不整脈の一種になるのです。不整脈は以下の3種類に分類されます。

  • 頻脈:脈拍が異常に速くなること(毎分120以上)
  • 徐脈:脈拍が異常に遅くなること(毎分60以下)
  • 期外収縮:脈拍が一時的に乱れること

参考:心臓に違和感がする5つの原因!ストレスをため込まない対処がポイント!

 

このように、不整脈のうち脈拍数が毎分60以下で異常に遅くなるような状態のことを徐脈というのです。

 

徐脈の症状

脈拍数が遅くなると、心臓が送り出す血液量が減少するので体の隅々に十分な酸素を送ることができなくなってしまいます。

特に脳は常にたくさんの酸素を必要としていますので、徐脈になることで脳が十分に活動できなくなる恐れがでてくるのです。

これによりめまいや息切れ、疲労感などが徐脈の症状として表れます。

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徐脈の原因

加齢

脈拍数は年を重ねるにつれて自然と減少していくものです。なぜなら、心臓を動かす筋肉の衰えなどにより脈拍をきざむテンポが遅くなってしまうからです。

 

カリウムの過剰摂取

血液中のカリウム濃度が異常に高くなる高カリウム血症の症状のひとつとして徐脈が生じる場合があります。

特に腎臓の機能が低下している場合は本来、尿から排泄されるはずのカリウムが血液中に蓄積してしまい高カリウム血症となってしまうことも多いです。

カリウムは野菜や果物などに多く含まれています。カリウムはミネラル分として体に必須なものですが、過剰に摂取しすぎると徐脈の原因にもなってしまうのです。

 

薬の副作用

薬

メイラックス・リフレックス・レクサプロといった精神安定剤・抗うつ剤は服用として徐脈になってしまうことがあります。

他にも高血圧、狭心症、不整脈の治療薬であるビソプロロール(商品名:メインテート)などにも徐脈になってしまう副作用が存在します。

定期的になにか薬を服用している方で徐脈であることが分かった場合はその薬の副作用であることも考えられるので用法・用量を調べたり、医師・薬剤師に相談するようにしましょう。

 

遺伝

遺伝的な要因で徐脈になる場合もあります。これは、遺伝性心異常といわれ、先天的に心臓になにか異常があるケースです。

例えば、心臓や心臓のまわりの血管の構造が生まれつき異常になっていて脈拍が遅くなってしまうということがあげられます。

他にも、心房中隔欠損症といい心臓の「心室中隔」という壁に生まれつき穴が開いてしまっている疾患などもあげられます。

 

洞不全症候群

心臓

洞結節や心房の機能が低下することで徐脈になっている可能性が考えられます。

このような病気を総称して洞不全症候群といい、洞停止や洞房ブロックというものが起きることがあります。

洞停止は電気刺激が出なくなってしまう場合で、洞房ブロックとは電気刺激が出ているにも関わらず伝導の異常で心房まで伝わらなくなっている状態のことをいいます。

 

自律神経失調症

自律神経とは、私たちの体の臓器の働きなどを調整するためのとても大切な神経です。この自律神経は「活動する神経」である交感神経「休息する神経」である副交感神経から成っています。

正常時はこの2つの神経が互いにバランスをとって、適切な生理活動が行われるようになってしますが、外部から精神的にストレスを受けたりすることで交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまう場合があります。

これを自律神経失調症といい、休息する神経である副交感神経が優位に立つと脈拍が遅くなるのです。

 

自律神経失調症は以下のようにさまざまな症状が表れるのも特徴です。

  • 体がだるくなる
  • 頭痛がする
  • 吐き気がする
  • 食欲が低下する
  • 眠くなる

全身にさまざまな症状が表れるので、徐脈は自律神経失調症のサインとして察知することができるでしょう。

 

心臓の病気

狭心症、心筋梗塞、心臓弁膜症などなんらかの心臓病が影響して徐脈になっているケースもあげられます。

特に、動脈硬化により冠動脈が狭くなってしまう狭心症や心筋梗塞は日ごろの生活習慣が大きく影響してくるので注意しなければなりません。

 

例えば、肉類中心の食生活で動物性タンパク質を多く摂取しているとコレステロール値が上昇し、動脈硬化の原因となってしまいます。

また、狭心症や心筋梗塞では背中の左側に痛みを感じることもあります。ぜひこちらの記事も併せてご覧ください。

参考:左の背中の痛みの原因!ストレスが影響しているかも?

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徐脈と低血圧の関係

健康診断で脈拍数が少なく、かつ低血圧の場合はなにか心疾患があるのではないかと不安になってしまう方も多いはずです。

考えられる関係性としては、心疾患や薬の副作用により血圧が減少し徐脈になっているということがあります。

また心拍出量の減少により徐脈が原因で低血圧になってしまうということも考えられるのです。

 

低血圧になると寝起きにめまいがしたりするので注意しましょう。

参考:寝起きの朝にめまいや立ちくらみがする!原因と治し方を解説!

 

徐脈と高血圧の関係

一方で、高血圧になると不整脈(徐脈)を起こしやすくなる原因となります。

徐脈によって高血圧が引き起こされることはなく、高血圧が原因で不整脈(徐脈など)が引き起こされるのです。

高血圧はさまざまな心臓病の原因ともなりえますので、しっかりと対処するようにしましょう。

 

徐脈の治療法

ペースメーカーの使用

空を見上げる女の人

加齢や洞不全症候群、心臓病などが原因で徐脈になっている場合はペースメーカーを使うことで治療が行われます。

ペースメーカーは外部から心臓に電気刺激を与えることで正常な脈拍数を維持する効果があります。

 

ストレスの軽減

自律神経失調症などが原因の場合は外部からのストレスが影響している可能性が高いです。日々受けるストレスを軽減することにより徐脈も解消する効果があるでしょう。

安静にしているだけでなく、軽い運動をすることもストレス解消につながります。ぜひ自分なりのストレス解消法を見つけてみましょう。

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