口の中が酸っぱい2つの原因!それは病気のサインかも?
飲んだり食べたりしていないのに何だか口の中が酸っぱい…。歳のせいかな…ガムを噛んでごまかそう…
そんな風に放置していませんか?
口の中が酸っぱいのは病気のサインかもしれません。他に気になる症状はありませんか?疲れていませんか?
ここでは口の中が酸っぱい2つの原因についてまとめてみました。
味覚障害
味覚障害の症状の1つに口の中が酸っぱく感じることがあります。
よって、味覚障害を治すことにより、口の中が酸っぱく感じることを治すことができるのです。
味覚障害の原因
味覚障害になってしまう原因は様々ですが、
- 亜鉛欠乏症
- 突発性味覚障害
- 薬剤性味覚障害
などに大別されます。
それぞれについて詳しく見ていきましょう!
亜鉛欠乏性味覚障害
味覚を感じる味蕾(みらい)という味細胞群には亜鉛が豊富に含まれています。
血液中の亜鉛が減少すると味蕾細胞に異常がおこり味覚障害を引き起こします。
突発性味覚障害
血液中の亜鉛量は正常であっても味覚障害を引き起こすことがあります。今のところ、原因は不明です。
日頃の食生活での亜鉛摂取量が不足している為ではないかと言われています。
薬剤性味覚障害
名前のとおり、薬剤の副作用によって引き起こす味覚障害です。
利尿剤、降圧剤、抗うつ剤、抗生剤、解熱鎮痛剤などの副作用として亜鉛料を低下させることが報告されています。
味覚障害の症状
飲んだり食べたりしていないのに舌や口が酸っぱく感じる、料理の味がわかりにくいなどがあります。
薬剤性味覚障害の場合は他の副作用が同時に出ていることもあります。
味覚障害の治療法
味覚障害の治療は、原因疾患の治療が第一となります。つまり、原因となっていることを改善することによる治療が有効的なのです。
亜鉛が不足している場合は食事療法で亜鉛を多く含む食品(貝類や干し椎茸など)を多く摂取したり、亜鉛剤を内服します。
薬剤性味覚障害の場合は、副作用を引き起こしている薬剤の種類を変えてみたり、量を減らすなどで改善することがあります。
逆流性食道炎
酸っぱいというのは胃酸によるものかもしれません。
逆流性食道炎は、通常逆流しないように閉まっている噴門が開いて胃酸の逆流を引き起こし食道で炎症を起こしている状態です。
胃酸が口に近いところまで上がってきている状態なので酸っぱいと感じる人もいます。
逆流性食道炎の原因
食道から胃の入口までの部分の噴門部の機能障害が原因で、胃酸が食道に逆流します。
加齢や食べ過ぎ、肥満、胃酸過多などの原因があります。
逆流性食道炎の症状
胸焼けを訴える人が非常に多く、胃の不快感や喉の違和感、酸っぱいものが上がってくるなどの症状があります。
逆流性食道炎の治療法
食生活の改善が第一歩となります。暴飲・暴食をやめ、揚げ物などの脂質や塩分も控えます。
食後、すぐに体を横にしないのも大切です。
胃酸の分泌を抑える薬を服用すると、一時的に症状を緩和させますが、再発することが多く、長期服用せざるを得ない場合もあります。
副作用を引き起こす薬剤も多いため、合わない場合は長期使用をやめ、他の薬剤に変えるなど、医師に相談しましょう。
薬で改善が見られない場合は腹腔鏡手術や内視鏡手術を行います。
逆流性食道炎から食道ガンへ進行する例が多くなっています。
逆流性食道炎と診断された場合は、食生活の改善だけでのんびり放置せず、しっかり治す意識を持つことが大切です。
まとめ
口の中が酸っぱいと、周囲の反応が気になりますね。それが何かの病気のサインかもしれません。
今回紹介した病気以外にも、高血圧・糖尿病・甲状腺疾患・肝不全・腎不全・舌炎・歯周病などの口腔内疾患も原因となることがあります。
舌炎・歯周病などが疑われる場合は口腔歯科で相談すると良いですね。
そのほか、口の中が酸っぱくなる病気としては、味覚障害と逆流性食道炎の2つが考えられます。
これらは、しっかり治療をすることで、深刻な病気への進行を抑えられます。
歳のせいかな…と周囲を気にするだけではなく、病気の原因も合わせて考えてみましょう。