喉の奥が臭い!と感じる人必見。見落としがちな3つの原因

口

喉の奥の方から臭いが発せられていると自分が不快に感じるだけでなく、相手にも不快感を与えてしまう恐れがあります。

ただの口臭とは違い、喉の奥から臭いが出る場合は膿栓や後鼻漏、逆流性食道炎など特有の原因が考えられます。

そこで、ここでは喉の奥が臭い原因を分かりやすくお伝えしていきます。

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膿栓(臭い玉)

膿栓(のうせん)とは、喉の奥にできる小さなできものです。大きさは1ミリ〜数センチとさまざまで、特に痛みやかゆみなどはありません。

しかし、この膿栓は潰れやすく、何かの拍子で潰れてしまうと強烈なにおいを発するのが特徴です。なので、膿栓は臭い玉とも言われているのです。

 

膿栓ができる原因

寝る

そもそも膿栓とは、白血球の死骸や細菌など蓄積し固まることによりできています。口内には正常なときでも、さまざまな細菌(歯周病菌など)が存在します。

成人の口の中だと、実に300〜700種類の細菌が生息し、歯をよく磨く人でも1000〜2000億個、あまり歯を磨かない人だと4000〜6000億個もの細菌が生息しているのです。

膿栓の一部はこのうちの数億個の細菌が集まった塊なのです。

 

また、膿栓は細菌の他にも白血球の死骸も含んでいます。どうして白血球の死骸が固まってしまうのかと思ってしまいますが、膿栓ができる場所に注目するとその理由が分かってきます。

喉の奥には扁桃腺という免疫器官があります。ちょうど喉の奥の両側に位置し、その扁桃腺には腺窩(せんか)陰窩(いんか)という小さな穴が存在します。

 

この2つの穴から免疫物質(白血球など)が分泌され、喉から侵入してくる細菌を退治してくれるのです。

つまり、このときに退治された細菌と細菌を退治するための免疫物質である白血球が扁桃腺のくぼみに蓄積し、膿栓ができるのです。

 

このように膿栓は誰にでもできる塊であり、免疫器官がしっかりと細菌を退治してくれている証でもあります。

しかし、どうしても喉の奥の臭いの原因ともなってしまうので、しっかりと対処していきましょう。

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膿栓(臭い玉)の取り方

膿栓は上述したように扁桃腺のくぼみにできます。形状はニキビのような塊で乳白色、大きさは数ミリ〜数センチのスケールです。

このように喉の奥にできるので目視で確認することができない場合も多くあります。この場合は、耳鼻咽頭科の内視鏡で検査してもらう必要があるでしょう。

 

膿栓を安全に取り除くためには、ピンセットなどで取るのではなく水圧の力で取るのがおすすめです。

なぜなら、ピンセットなどで取ろうとすると近くの扁桃腺を傷つけてしまう可能性があり危険を伴うからです。

 

具体的な方法としては、うがい、軽くシャワーを当てる、丸型洗浄ビンを使う、などの方法があげられます。

まずは一番簡単な、うがいで試してみて喉の奥の方を洗い流してみましょう。

 

うがいで膿栓が取れない場合は、弱めの水圧でシャワーを当てたり、丸型洗浄ビンのノズルから水を出して当てたりするといいでしょう。

なお、自分で取るのが難しい場合や、より安全、確実に取り除きたい場合は耳鼻咽頭科を受診し、取り除いてもらうのがおすすめです。

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逆流性食道炎

逆流性食道炎とは、胃酸などの胃の内容物が食道に逆流してくる病気です。この胃の内容物の逆流により、喉の奥から臭いが発せられていることも考えられるのです。

他にも、胸やけ、吐き気、喉の違和感、咳、口臭、呑酸(口の中に苦味を感じる)などの症状も出やすいです。

 

本来であれば、胃と食道のつなぎ目は筋肉で締まった状態になっており、構造的に胃の内容物は食道へ逆流しないようになっています。

しかし、食後にゲップがでるときなどは胃が膨らんだ状態になり、一時的にこの筋肉がゆるむ生理現象が起こります。

 

この生理現象により、胃酸が逆流してくる場合があるのです。

他にも、暴飲暴食による胃酸の分泌量の増加、肥満による胃の圧迫、食道裂孔ヘルニアによる筋肉のゆるみ、精神的ストレス、なども逆流性食道炎の原因となります。

 

胃酸は強い酸性なので、食道の粘膜はこの刺激に耐えられず炎症を起こしてしまうのです。

上記のような原因に心当たりのある場合や、喉の奥からの臭いの他に吐き気や胸やけなどの症状も現れる場合は逆流性食道炎ではないか疑いましょう。

 

後鼻漏

口から息を吸う

後鼻漏とは本来、鼻から外に出るはずの鼻水が喉の奥の方に流れてしまう状態のことをいいます。

後鼻漏により、喉の奥に鼻水が溜まった状態になってしまうとそこから臭いを発し、口臭がきつくなる要因となります。

また、痰が出やすくなったり、口の中のネバネバ感、喉の痛み、吐き気、喉のつかえ感、などの症状も出ることがあります。

 

後鼻漏になってしまう原因は以下のことがあげられます。

  • 生理的な鼻水の分泌
  • 副鼻腔炎
  • アレルギー性鼻炎
  • 上咽頭(喉の奥の上側)の炎症
  • 鼻腔(鼻の穴)の腫瘍

 

このように、鼻炎やアレルギーによって鼻水の分泌が多くなってしまったときに後鼻漏になりやすくなります。

ただ、正常時でも生理現象で多くの鼻水が喉の方に流れています。

1日に作られている2〜6リットルの鼻水のうち約30%の0.6〜2リットルもの鼻水が喉の方に流れているのです。

 

この喉の方に流れる鼻水の多くはそのまま無意識に飲み込んでいますが、鼻水の量が増えたり、粘度(ネバネバ感)が高くなると、鼻や喉の奥の方に溜まりやすくなってしまいます。

この奥に溜まった鼻水が要因となって臭いが発せられていることも考えられるので注意しなければなりません。

参考:後鼻漏の4つの原因をチェック!効果的な治し方を紹介します

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