おたふく風邪の大人の症状!なんと男性と女性で全然違う?!
おたふく風邪は子供が感染することが多い病気です。しかし、子供から大人にうつることもよくあります。
特に、最近は大人に感染することが増えてきています。
そこで、今回はおたふく風邪の大人の症状のことを中心にお伝えしていきたいと思います!
おたふく風邪の大人の感染経路
おたふく風邪はムンプウイルスとよばれるウイルスに感染することで発症します。
このウイルスは人のみに感染するウイルスなので感染経路としては、人から人への飛沫感染でうつります。
このウイルスの感染率はとても高く特に潜伏期間中に一番強くなります。初期症状として首や肩に痛みを感じたり、頭痛や腹痛、吐き気などもあらわれたりします。
おたふく風邪の潜伏期間は10日から20日であり、発症すると、耳の下が腫れたり、40度近い高熱がでたりします。
特に大人の場合は、後で紹介するような合併症にかかりやすくなります。
おたふく風邪の予防接種
おたふく風邪は予防接種をうつことによって予防することが可能です。
予防接種を受ける回数
おたふく風邪の予防接種の効果を得るには子供の場合は2回受けるが理想的です。
受ける時期としては、1歳になってから1回うけて、その後、間隔をあけて小学校に入る前にもう1回受けましょう。
これは大人になってからおたふく風邪にかかると重症化しやすいので、2回受けることにより大人になっても効力を得るようにするためです。
予防接種の料金
おたふく風邪の予防接種の費用は、それぞれの地域によって異なりますが平均して5000円から7000円です。
一部公費助成を行っていると3000円ほどになります。
おたふく風邪の男性の症状
おたふく風邪の一般的な症状として
- 耳の下にある耳下腺という部位が、炎症を起こして腫れてしまう
- 38度から40度ぐらいの高熱をだす
ということがあります。
これらの他にも、
- 首や肩の痛み
- 腹痛や吐き気
- 食欲低下
- 咳や鼻水
などの症状もあらわれることが多いです。
これらの症状が3日から5日間程度続きます。
大人の男性の場合、この症状に加えて以下のような合併症を引き起こしてしまう可能性があります。
精巣炎
おたふく風邪にかかった大人の男性の4人に1人が精巣炎になってしまいます。症状としては、精巣が腫れたり、痛みを起こしたりします。
1週間程度で炎症はおさまると言われていますが、不妊症の原因となってしまうこともあるようです。
一般に精巣炎にかかったら20~30%の確率で不妊症が発症してしまうようです。
おたふく風邪の女性の症状
一般的な症状としては、上記の男性と同じです。しかし、以下のような女性特有の合併症を引き起こす可能性があります。
卵巣炎
おたふく風邪にかかった女性の10人に1人が発症します。
卵巣に続く卵管という部分が炎症を起こしてしまい、激しい腹痛におそわれてしまいます。
妊娠時の影響
妊婦の場合、胎児への影響が心配になると思います。
現在では、胎児に先天的な異常を起こすような影響は見つかっていません。
しかし、おたふく風邪にかかることにより免疫力が低下するので、他の病気にかかりやすくなったり、流産の確率が高くなったりしてしまいます。
おたふく風邪に大人がかかったときの治療法
まずおたふく風邪に感染した疑いがあったら病院へ行きましょう。
何科に行けばいいのか迷われるかもしれませんが、内科もしくは耳鼻科に受診することをおすすめします。
ただし、精巣炎や卵巣炎などの合併症の治療の場合は、泌尿科に受診するようにしましょう。
炎症を抑えてくれる薬や解熱剤を処方してもらえると思うので、それらをしっかりと服用して安静に休養しましょう。
他に自宅でできる治し方として、
- 耳の下の耳下腺を冷やす
- 水分をしっかり補給する
- 症状が軽くなるまでお風呂は控える
- 外出は腫れや熱がひくまで控える
などがあげられます。
おたふく風邪はこのように対症療法で治すしかないので、一番のケア方法は安静にして体を休めるってことになります!
まとめ
おたふく風邪は大人にもうつることがある感染症です。
また、大人がかかると合併症を起こしたりして重症化してしまうことが多いので注意が必要です。
男性、女性それぞれ特有の症状があらわれることがあるので、それぞれの症状にあわせた対策をしていくことが大切です。