目薬のさしすぎで生じる3つの悪影響!防腐剤入りの目薬で注意すべきこと

目

目の乾燥やかゆみが気になり、頻繁に目薬をさしてしまう人はよく見られます。

しかし、目薬にもしっかりと用法・用量が定められており、使いすぎてしまうと思わぬ副作用を引き起こしてしまうおそれがあるのです。

そこで、ここでは目薬のさしすぎで起こる悪影響や使用上の注意点などについてお伝えしていきます。

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目薬のさしすぎで起こる悪影響

目薬は適切に使用すれば、目の疲れや乾燥、充血などを和らげるのに効果的です。

しかし、通常の薬と同様に目薬も用量が定められており(一般的には1日5〜6回まで)、使いすぎると逆に目に悪影響を及ぼしてしまうおそれがあります。

そこで、まずは目薬のさしすぎで起こる具体的な悪影響について確認していきましょう。

 

目が乾燥しやすくなる

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目の乾燥対策に目薬を使用するケースも多いはずです。適切に目薬を使用すれば、目に潤いを与えることができ目の乾燥に対処することができます。

しかし、目薬をさしすぎてしまうと逆に目が乾燥しやすくなってしまうことがあるので注意しなければなりません。

なぜなら、目薬のさしすぎによって、眼球に元々ある油分や涙の保湿成分を減らしてしまう可能性があるからです。

 

目には元々乾燥しないように、涙で眼球を潤うようにする働きがあるのですが、目薬を使いすぎてしまうと、その働きに対して耐性ができてしまうのです。

つまり、目薬をたくさん使用することで、強制的に涙に潤いが与えられるので「涙でこれ以上潤いを与える必要はないな」と体が判断し、ドライアイ体質が悪化してしまうことがあるのです。

 

また、後述するように目薬の使いすぎによって、眼球表面の潤いを保つための3層構造を乱してしまうこともドライアイにつながりやすくなってしまうので注意しなければなりません。

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目がゴロゴロする

目薬の使いすぎによって目がゴロゴロしたり、異物感につながってしまうことも考えられます。

眼球表面には、粘液のムチン層、涙の層、薄い油層 という3種類の層で覆われています。ネバネバしているムチン層によって涙が眼球表面に保たれるようになっています。

 

そして、涙の層で眼球を保湿し、必要な栄養を与え、外部からの異物侵入や感染を防いでいます。さらに、薄い油の層によって眼球に必要な水分が蒸発することを抑えているのです。

目薬の使いすぎによって、この眼球表面の3層構造を乱してしまうおそれがあるのです。これにより目がゴロゴロする異物感がしやすくなってしまうことがあります。

 

角膜を傷つけてしまう

目

市販の目薬には防腐剤が入っているタイプのものが多くあります。目薬に細菌などが繁殖しないように防腐剤が入っているのです。

この防腐剤が入っていることで目薬開封後も長期間使用することができるのです。当然、目薬に含まれる防腐剤は眼球に影響を与えないように調整されています。

しかし、ドライアイなどにより眼球の表面に細かい傷がたくさんあるような場合に防腐剤が入っている目薬を頻繁に使うと、傷を助長してしまう可能性があるのです。

 

目の乾燥対策のために目薬を使っている人も多いと思いますが、ドライアイの人ほど眼球表面に小さな傷ができており、目薬の使いすぎにより傷が悪化してしまうのです。

ソフトサンティアなどの種類の目薬には防腐剤は入っていません。

しかし、その分細菌なども繁殖しやすくなっているので一週間ほどで使い切る必要があるので気をつけましょう。

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正しい目薬のさし方と使用頻度

目薬を必要以上にさしてしまうのは、間違ったさし方をしており目薬の効果を十分に発揮できていないことが考えられます。

なので、目薬をさしすぎないためにも正しく目薬を使用していくことが大切です。

そこで、ここでは目薬をさすときに注意しておくべきポイントをお伝えしていきます。

 

目薬は1滴で十分

目薬をさすときは1滴だけさせば十分です。必要以上に目薬をさしてしまうと、まぶたの中に目薬をためておくことができずに外にあふれだしてしまいます。

すると、目のまわりがただれたり、思わぬ副作用を起こしてしまうこともあります。

 

目薬をさした後はまばたきしない

目薬をさした後に全体に染み渡らせようとまばたきする人も多いですが、実はこれは逆効果です。

目薬をした後にまばたきしてしまうと、せっかくさした目薬が涙と一緒に目頭の方に集まって流れ出てしまうのです。

 

使用頻度は1日に5〜6回まで

上述したように目薬にも用法・用量が決められていて、多くの目薬の使用頻度は1日に5〜6回までとされています。

目薬を使いすぎてしまうと前述した防腐剤やさまざまな成分の影響で副作用を引き起こしてしまう可能性があります。

 

目薬の使用期限にも注意

目薬自体にも使用期限があるので注意しなければなりません。

外箱や容器に記載されている使用期限は「未開封かつ高温や直射日光を避けて保存した場合」の使用期限なので気をつけましょう。

 

一度開封した場合は、目薬の種類にもよりますが開封してから3ヶ月が使用期限の目安です。また、防腐剤が入っていない場合は開封後1週間程度が目安になります。

古い目薬を使うと、成分が変質し角膜を傷つけてしまう恐れがあります。古い目薬の使用は避けるようにしましょう。

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