耳から膿が出る5つの原因!病気が悪化する前に対処しよう!

耳

耳から粘り気のある膿が出てきたり、臭いがあったりするとなにか耳の病気になってしまっているのではないか不安になりますよね。

耳から膿が出てくるときは耳の中で炎症が起きている場合が多いです。放っておくと慢性化し、鼓膜が破れてしまったりと悪影響があるケースもあるので早期に対処していくことが重要です。

そこでここでは耳から膿が出る原因や対処法についてお伝えしていきます。

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耳から出てくる膿について

耳

ふとしたときに耳からねばっとした粘着性の液体が出てきたときは耳の中で化膿が起きていることが考えられます。

これにより耳から膿が出てきてしまうのです。この出てくる液体を耳垂れといい、膿が耳から出てくる現象を耳漏と呼びます。

 

耳漏が起こる主な原因は耳の中のどこかで化膿が起こり、それが膿として外に出てくることです。

耳の奥の方にある中耳という部位で化膿が起こっていれば中耳炎、手前の外耳という部位であれば外耳炎になります。

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耳から膿が出る原因

急性中耳炎

急性中耳炎とは、耳の奥にある中耳という部位に細菌が侵入し炎症を起こしてしまう病気です。この中耳は鼓膜の内側に位置します。

それではどういう経路で細菌は感染してしまうのでしょうか。

 

原因

実は細菌は鼻から侵入してから中耳に入ってしまうのです。鼻の奥と中耳は耳管と呼ばれる細い管でつながれています。

この耳管は本来、中耳内の圧と外圧を等しくして鼓膜がピンッと張るための働きをしています。しかし、これにより鼻の奥と耳の奥が物理的につながれていますので細菌が侵入する抜け穴ともなってしまうのです。

 

鼻風邪をひいて、鼻水がたくさん出ると中耳炎になりやすくなってしまうのはこのように細菌の感染経路が鼻から耳であるからです。

 

症状

急性中耳炎になると、

  • 激しい耳の痛み
  • 発熱
  • 耳から膿が出る
  • 腫れる
  • 難聴

などの症状があらわれます。

 

特に子供の場合は耳管が太く短いので中耳に細菌が感染しやすくなっています。これにより子供は鼻風邪から中耳炎に悪化しやすいので注意しなければなりません。

参考:鼻風邪が治らないときの4つの治し方!食べ物を改善しよう!

基本的に完治までは数日から10日ほどといわれています。

 

滲出性中耳炎

耳

滲出性中耳炎とは、急性中耳炎が発症してある程度期間がたって治ってきたときの中耳炎のことをいいます。

滲出性中耳炎では中耳に膿が溜まってしまうことによる中耳炎です。

 

中耳にまだ膿が溜まっている状態なので、滲出性中耳炎でも耳から膿が出てくることがあります。ただ急性中耳炎とは違い耳に激しい痛みや腫れが出ることはほとんどありません。

ただ耳が詰まった感じがする違和感や難聴、耳鳴りといった症状が表れるのが特徴です。

ただ完治までに時間がかかることが多く、軽度の場合はだいたい1ヶ月ほど、長いと数年かかるケースもあります。

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慢性中耳炎

慢性中耳炎とは上述した急性中耳炎や滲出性中耳炎が治らずに慢性化してしまった中耳炎です。

慢性化してしまうと完治までにかなりの時間が必要となりますので、慢性中耳炎になるまでに治療を行うことが大切です。

 

症状としては、耳から膿が出てくる耳漏や難聴が起こります。

他にも、耳の内部で肉芽や真珠腫といった塊ができてしまうのも特徴です。さらに、鼓膜に穴が空いてしまったり、鼓膜が中耳にくっついてしまうおそれもあります。

 

外耳道炎

耳

外耳道炎とは、中耳炎と違い鼓膜の手前にある外耳道という部位で炎症が起きてしまうことです。

私たちが耳掃除などをするときに耳をかいている部分が外耳道です。この外耳道に傷がついてそこから細菌などが感染して炎症を起こしてしまうというケースが多いです。

 

外耳道炎になると耳から膿が出てきたり、痛みが出たりします。特に口を動かすだけで痛みを感じてしまうこともあります。

発熱や鼻水などがない場合は中耳炎ではなく外耳道炎を疑ってみるようにしましょう。

 

粉瘤

粉瘤とは、皮膚にできる良性の腫瘍のことです。

この粉瘤は耳の中にできることはありませんが、耳たぶなど耳の外にできることはよくあります。

 

粉瘤を圧迫すると中から膿が出てくることもあり、これにより耳の中から膿が出てきているのではないかと感じてしまうケースもあるのです。

良性なので放っておいても特に悪影響があるわけではありませんが、だんだんと大きくなるので小さい段階で病院で切除してもらうことをおすすめします。

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耳から膿が出たときの対処法と治し方

耳掃除は優しく!

耳掃除をすることは気持ちがよく、人によってはかなりの頻度で行ってしまうこともあります。

ただ耳かきや綿棒で耳掃除をすることは耳の中に無数の小さなキズをつける原因となり、外耳炎などの耳の病気につながるおそれもあります。

 

なので、耳掃除をするときはあまり高頻度に行わずに、かつ優しく丁寧に行うようにしましょう。これにより耳の中が傷つき炎症を起こしてしまうのを防ぐことができます。

また、耳掃除をするときに耳の奥が詰まっている感じがして、奥の方まで掃除をしてしまうことも控えるようにしましょう。

耳の奥の方はよりデリケートな部分ですので傷をつけやすくなってしまいます。基本的には入内から1cm程度までを掃除すれば十分です。

 

また耳が詰まった感じがする場合はこちらの記事も併せてご覧ください。

参考:耳が詰まった感じがする原因をチェック!ベストな治し方はコレです!

 

鼻をかみすぎないように!

鼻

鼻水がたくさん出ていたり、鼻づまりを起こしているときに鼻をかみすぎてしまうことはよくありません。

鼻をかむと鼻の奥の耳管から鼻水が中耳に移動しそのときに細菌も移動してしまうのです。これにより中耳炎が起きる原因となってしまいます。

鼻をかむときは勢いをつけずに優しくかむことが大切です。これにより耳管から細菌が移動してしまうのを抑えることができます。

 

耳鼻科で診察を受けよう!

耳から膿が出るのが全然止まらなかったり、痛みがある場合はできるだけ早く耳鼻科などの病院で行くようにしましょう。

特に鼻水が出ている場合や発熱の場合は中耳炎である可能性が高いです。中耳炎は慢性化してしまうと非常にやっかいな病気ですので早期に治療を行っていくことが大切です。

赤ちゃんや子供の場合は特に悪化しやすいのでしっかりと治療を行いましょう。

参考:耳垂れの原因は中耳炎かも!耳から出る汁の臭いは要チェック!

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