足の甲の腫れや痛みの原因は?正しい対処と予防が大切です!

女の子の足元

足の甲に腫れや痛みがあると歩くだけでも苦労しますね。スポーツをされる方はトレーニングをしてよいのか不安になるかもしれません。

足の甲の腫れや痛みというと、捻挫や疲労骨折などを思い浮かべますが、原因はそれだけではありません。

今回は足の甲の腫れや痛みの原因や対処法・予防法についてお伝えしていきます。当てはまることがないか考えてみて下さい。

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腫れと痛みがある原因

ショパール関節捻挫・リスフラン関節捻挫

女の子の足元

ショパール関節リスフラン関節はどちらも足の関節で、中央辺りに位置するのはリスフラン関節、後ろ側に位置するのがショパール関節です。

つま先立ちで上から負荷がかかると、衝撃を吸収する土踏まずが機能しないため、この2つの関節の靭帯を損傷することがあります。

 

ショパール関節捻挫・リスフラン関節捻挫では、足の甲に痛みや腫れが生じます。歩くと痛みが出ますが、安静にしていると痛みがないので放置してしまう人もいます。

 

しかし、放置すると、土踏まずの機能が失われ、それを補うため他の靭帯(特に足の外側の靭帯)に負担がかかり、別の靭帯損傷を引き起こすことにつながります。

アイシングと固定により靭帯の修復を待ちますが、損傷部位の修復が早く進むような電気療法などを並行することもあります。

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痛風

痛風は、尿酸が体の中にたまって結晶化することで関節炎を引き起こす病気です。痛みは通常、足の指から生じますが、治療をせず放置すると足の甲の痛みや腫れを引き起こします。

 

初期段階でしっかり治療を行えばよいのですが、受診をためらい治療が遅れる方が多いです。

治療が遅れると、足だけでなく体のあらゆる関節に痛みを生じるようになります。

 

痛風による痛みの発作はかなりの激痛ですが、1週間から10日ほどで一旦引きます。しかし放置するとまたこの痛みを繰り返して慢性化したり、腎臓に影響が及んだり、尿路結石ができたりすることもあります。

痛みが一旦引いたら、医療機関でしっかり治療を行うようにしましょう。

 

腱鞘炎

ランニングマシンで走る人

足の甲には前脛骨筋腱(ぜんけいこつきんけん)長母趾伸筋腱(ちょうぼししんきんけん)などの腱鞘があります。

足を酷使したり、長時間歩いたり、足に負荷のかかる運動をした時に腱鞘炎を引き起こします。

 

腱鞘炎では足の甲の痛みや腫れという症状が出ます。放置すると痛みは段々強くなります。痛みの小さいうちに医療機関で治療に入りたいですね。

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疲労骨折

足に大きな負担をかけるようなトレーニングを繰り返し行うスポーツでは、足の疲労骨折を起こすことがあります。

足の甲の中央辺りに痛みや腫れが生じる中足骨疲労骨折(ちゅうそくこつひろうこっせつ)や、足の甲の外側に痛みや腫れが生じるJones骨折があります。

 

どちらも初期段階では痛みは弱く、治療をしない人が多いのですが、進行段階になると治療に大変時間がかかったり、繰り返し起こったりするようになる厄介なものです。

足に負荷のかかるサッカーやラグビー・バスケットボールなどのスポーツをされている方で、ちょっとした違和感でもある場合は、早めに治療するようにしましょう。

 

足の甲の疲労骨折についてはこちらで詳しくお伝えしているので、ぜひ参考にしてみてください。
→【足の甲の疲労骨折が痛い!気になる2つの症状とは?

 

外傷性リンパ浮腫

外傷性リンパ浮腫とは、リンパ節の流れが滞ることで足の甲に腫れやむくみが出る病気です。

発症原因は手術によりリンパ節が障害された場合やリンパ節での炎症であることが多いです。

特に20代、30代の女性で発症する方が多いので注意するようにしましょう。

 

足の甲にしびれもあるとき

足の裏

痛みや腫れだけでなく、しびれもあるときは腓骨神経麻痺という病気が考えられます。

ただし、病気といっても誰もが一度は経験したことがあるはずです。正座をしていて、足がしびれてくるというのもこの腓骨神経麻痺です。

 

足を組んで座っていたり、長時間しゃがんだ状態でいることにより腓骨神経という神経が圧迫されてしびれてしまうのです。

このように下半身が変な体勢でいたときにジンジンとしたしびれが生じた場合は腓骨神経麻痺を疑ってみてください。

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腫れと痛みの対処法・予防法

刺激を与えない

足の甲に痛みや腫れがある場合はまずは安静にしておくのが一番です。

原因が分からないのに無理にマッサージなどをして刺激を与えるとさらに悪化してしまう恐れがあるのです。

また、長時間歩いたり、走ったりなどの運動はできるだけ控えるようにしましょう。腱鞘炎や疲労骨折などが原因の場合はこのような運動でさらに悪化してしまう恐れがあります。

 

冷やす

痛みや腫れがともなう場合は、その患部で炎症を起こしているサインです。氷水を当てたり、冷湿布を貼り冷やすことで炎症を抑えることができます。

逆に温めると炎症が促進されてしまうので、発症直後はできるだけ長時間の入浴などは控えるようにしましょう。

 

自分に合った靴を履く

足

小さすぎる靴を履いたり、足の形が合っていない靴を普段履いていると足に大きな負荷がかかり、足の甲が痛くなったり腫れてしまいます。

また、女性の方でハイヒールを履く機会が多い方は足の甲を痛めてしまうことが多くなります。

しっかりと自分の足に合った靴を履くことで前もって予防することができるので、ぜひ靴にも気を遣うようにしましょう。

 

悪化する前にしっかりと治そう!

足の甲に痛みや腫れが生じる原因は、捻挫や疲労骨折だけでなく、痛風や腱鞘炎なども考えられます。

放置すると別の炎症を起こしたり、繰り返してしまうこともありますので、安静にしていたら治る、などと自己判断せず、医療機関で相談しましょう。

 

偏った負荷のかかるトレーニングをするスポーツをすると生じる炎症は、トレーニングを再開することで繰り返すことが考えられます。

早めの治療を行い、トレーニング方法も工夫することで再発は防げるかもしれません。目先のトレーニング不足は不安でしょうが、長い目でみて早めの治療に専念しましょう。

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