手のひらに赤い斑点ができる3つの病気とは?
ふと手のひらを見たら、なんだか赤い斑点のようなものができていることはありませんか。
顔や首にできていたら、ニキビかな?とかあせもかな?など考えられるかもしれませんが、手のひらってちょっとよく分かんないですよね。
そこで、ここでは手のひらに赤い斑点のようなものができる病気についてお伝えしていきたいと思います。
肝臓が悪い
手のひらに赤い斑点のようなものがあらわれる場合は、肝臓の機能が低下しているということが考えられます。肝臓の影響が手のひらにあらわれるのは不思議ですよね!
肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれていて、疾患があったとしてもかなり症状があらわれにくい臓器となっています。しかし、その肝臓疾患が手のひらにサインとしてあらわれやすいのです。
肝臓の疾患には肝炎や肝硬変などの重病もあります。特に肝炎が発症する確率が高くなっています。
肝炎が発症する原因としては、
- ウイルスに感染するもの
- アルコールの飲みすぎ
- 薬剤が悪影響を及ぼすもの
- 両親からの遺伝によるもの
の4種類が主に考えられます。
特にウイルス性のものとアルコール性にものに注意しましょう。ウイルス性肝炎ではよく耳にするのが、「c型肝炎」です。c型肝炎になってしまうと、8割ほどの方が慢性的な症状になり、治りにくくなってしまいます。
その結果、肝硬変や肝臓がんなどの重病に悪化してしまうおそれもあるので、できるだけ早い処置が重要となります。
また、日ごろからアルコールを多く摂取している方は、アルコール性の肝炎にも注意しなければなりません。アルコールを分解して無毒化するのは、肝臓が持っている機能の1つです。
しかし、アルコールを過度に飲んでしまうと、肝臓にとても負担がかかり、疾患になってしまう恐れがあります。
他にも飲酒は体にさまざまな悪影響をおよぼすので、できるだけ控えるようにしましょう。
鬱血(うっけつ)
うっ血というのは、血液の流れが悪くなり、皮膚の下の毛細血管が拡張しすぎていることです。これがなんらかの原因で手のひらに起こると、赤い斑点のようになってしまうこともあります。
このような原因として考えられることは、
- 食べ過ぎ
- 肥満
- 運動不足
- 低体温
などが考えられます。
このように日頃の生活習慣が理由で発症してしまうのです。また、血液の流れが滞っているということは、心臓に悪影響を及ぼしているということでもあります。
心臓は血液を送り出すポンプの役割をしているからです。
つまり、血圧の上昇がコレステロール値の上昇も考えられるわけです。これらの値が上昇すると、動脈硬化のリスクも高まり、心筋梗塞であったり、脳梗塞の可能性も出てきます。
このような重病になることは稀ですが、手のひらの赤みからこのような臓器の病気が予想されるのは驚きますね。
多形滲出性紅斑
多形滲出性紅斑(たけいしんしゅつせいこうはん)という聞きなれない病気の可能性も考えられます。この病気が発症すると、丸くて赤い斑点のようなものが皮膚にたくさんできます。大きさは親指の頭ぐらいで比較的大きめなことが特徴です。
かゆみが少し伴うこともあり、若い女性に発症しやすいことでも知られています。
多形滲出性紅斑の原因は、細菌やウイルスなどに感染してアレルギーを起こしてしまうことであると、考えられていますが未だに正確なことは明らかになっていません。
また使用している他の薬が原因となっていることもあるようです。
治療はステロイド薬の点滴注射などによって行われます。後遺症を引き起こすおそれもあるので、できるだけ早めに治療を開始することが大切です。
まとめ
手のひらに赤い斑点のようなものができているときに考えられる病気について紹介しました。手のひらは肝臓や心臓などの疾患のサインを示してくれることもあり、丁寧にチェックしていかなければなりません。
また、赤い斑点のようなものは手のひら以外にも、足や腕にもたくさん出てしまうことがあります。これらについてはこちらで詳しくお伝えしているので、ぜひ参考にしてみてください。
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