意外と怖い!りんご病の大人の症状をチェックしよう!
りんご病というと真っ赤な顔をした子供を思い浮かべますね。しかしりんご病は大人でも発症します。
そして大人の方が重症化し、何倍もつらいといいます。
りんご病は軽い病気だと思っている方も多いですが、しっかりと対処しなければならない感染症です。
そこで、今回はりんご病の大人の症状について紹介していきます。大人だから大丈夫だと思わず、早めに予防・対処できるようにしましょう。
りんご病とは?
りんご病は「伝染性紅斑」とも呼ばれます。パルボウイルスB19というウイルスによる感染病です。一度かかると抗体ができて再発することはありません。
大人の場合、約半数は抗体を持っていて発症することはまれです。
しかし大人で発症した場合は重症化することが多く、1ヶ月にも及ぶ痛み・倦怠感・かゆみなどにより、うつ状態に陥ることもあるといいます。
飛沫感染・接触感染する病気ですが、りんご病だと気づいた時にはもう感染力は弱まっており、マスクの着用をすれば、特に学校や仕事を休む必要はありません。
大人のりんご病の症状をチェック!
子供と違い、大人が発症した場合はかなり重症化します。
初期症状はまず高熱が出ます。これは3日ほどで下がります。めまい、吐き気も生じます。倦怠感も強く、これは長く続くことが特徴的です。
その後に生じる頬の赤みや手足の湿疹はかなりのかゆみを伴います。
かゆみは1ヶ月も続くことがあり、かゆみに慣れていない人はその猛烈なかゆみで精神的に追い詰められることもあります。
関節痛を訴える方もいて、睡眠不足・歩行困難になるほどの痛みになることもあります。
これらの症状の出方は人によって異なります。いろいろな症状が入れ替わり立ち替わりあらわれる人もいれば、1つの症状が長く続く人もいます。
りんご病の特徴は頬の赤みですが、大人の場合は頬のほてりのみで赤くならないこともあります。倦怠感・かゆみ・関節痛などが続き、何か悪い病気では…と不安になるかもしれません。
妊婦さんは特に注意!
妊婦さんが発症した場合、約1割は胎盤を通して胎児にも感染します。
そしてりんご病を発症した胎児はその約7割が流産してしまうという統計が出ています。妊娠初期は特に流産しやすいので注意が必要です。
妊娠20周未満の妊婦さんの場合は 、特にリスクが高くなってしまうので注意しなければなりません。『風邪かな?少し体がだるいな?』と感じた場合でも、りんご病にかかっているかもしれません。
妊婦さんはお腹の赤ちゃんを守るためにも、体調管理をしっかりしておくようにしましょうね。
りんご病になったらどう対処する?
今のところ、りんご病の特効薬はありません。しかし、りんご病は1ヶ月もすれば自然に治ります。悩むことはなく、時間が解決するのです。
かゆみ・関節痛などの異変を感じたら医療機関で相談するようにしましょう。りんご病だとわかれば不安はなくなり、精神的にも落ち着くかもしれません。
りんご病になった場合、自然治癒を待つしかありませんが、その辛い症状を少しでも和らげることが大切です。
かゆみは特に精神的に追い詰めてしまいますので、かゆみ止めは有効です。眠れないほどの関節痛がある場合は痛み止めも必要になります。
りんご病を予防するには
りんご病は、妊婦さんは特に注意しておきたい病気です。まずはりんご病にかからない免疫力と体力をつけることが大切です。
それにはやはり日頃の生活リズムの見直しや食生活の充実化が一番良いでしょう。りんご病に限らず、すべての病気に対して有効なことです。
りんご病は飛沫・接触感染します。春から夏に流行ることが多いので、この時期は特に子供の保育園や学校で流行っていないか、近くの学校などで流行っていないかよく知っておきたいですね。
流行の情報があった場合は外出を控えたり、マスクをするなどの対策をしましょう。
まとめ
りんご病は子供だけの病気ではありません。大人は大丈夫だと思っていた方は驚いたことでしょう。
まずは自身の予防に努め、周囲に妊婦さんがいる場合は注意してあげると良いですね。
かかってしまった場合、発熱・嘔吐・倦怠感・かゆみなどが1ヶ月も続き辛いですが、重篤な病気ではなく自然に治りますので、症状の緩和と周囲への感染予防に努めましょう。